2024/03/27(水) [n年前の日記]
#1 [pc][linux] microSDにLinuxをインストールしてみた
LinuxをインストールしてあるサブPC群のメンテナンスをしている際にふと疑問が湧いた。サブPC群はHDDにOSを入れているけど、もしかしてUSB接続したmicroSDのほうが起動が速かったりしないのだろうか。
せっかくだからちょっと試してみることにした。 _先日購入した 16GBのmicroSDHCカード KIOXIA EXCERIA BASIC KCA-MC016GS に Debian Linux 11 x64 をインストール。
16GBしかないから、色々なアプリをインストールして常用することはできないだろうけど、OSの起動時間を調べる程度なら使えるんじゃないかと…。
せっかくだからちょっと試してみることにした。 _先日購入した 16GBのmicroSDHCカード KIOXIA EXCERIA BASIC KCA-MC016GS に Debian Linux 11 x64 をインストール。
16GBしかないから、色々なアプリをインストールして常用することはできないだろうけど、OSの起動時間を調べる程度なら使えるんじゃないかと…。
◎ VMware PlayerでmicroSDHCにDebianをインストール :
メインPC上で、VMware Workstation Player 17.5.1 build-23298084 を起動。Debian 11 x64 のインストールを前提にした設定で、仮想PCを新規作成。インストールメディア用iso として、debian-11.9.0-amd64-netinst.iso (389MB) を使用。
USBカードリーダには、BUFFALO BSCRMSDCWH を使用。USB2.0接続。microSDHCを入れて、メインPCのUSB2.0ポートに差し込んだ。
_BSCRMSDCWH : カードリーダー/ライター | バッファロー
VMware Player のツールバー上でUSBカードリーダっぽいアイコンを右クリック。USBカードリーダをホストから切断。これで VMware 側がUSBカードリーダを握る。この状態で作業を始めた。
isoからDebianのインストーラを起動することはできたけど、グラフィカルインストーラを使って作業をすると、基本システムをmicroSDHCにコピーする段階で、途中でエラーが出て処理が先に進んでくれない。busyboxがコピーされないとかなんとか…。
何度試しても必ずエラーが出るので、USBカードリーダを別のUSB2.0ポートに差し直したり、加えて、CUI表示のインストーラを実行して試したところ、そちらなら最後まで処理が進んでくれた。ちなみに、microSDHC に grub も書き込めた。
Debian Linux のインストール作業時にエラーが出るときは、グラフィカルインストーラではなく、CUI表示のインストーラを試してみるのもアリ、ということかなと…。
USBカードリーダには、BUFFALO BSCRMSDCWH を使用。USB2.0接続。microSDHCを入れて、メインPCのUSB2.0ポートに差し込んだ。
_BSCRMSDCWH : カードリーダー/ライター | バッファロー
VMware Player のツールバー上でUSBカードリーダっぽいアイコンを右クリック。USBカードリーダをホストから切断。これで VMware 側がUSBカードリーダを握る。この状態で作業を始めた。
isoからDebianのインストーラを起動することはできたけど、グラフィカルインストーラを使って作業をすると、基本システムをmicroSDHCにコピーする段階で、途中でエラーが出て処理が先に進んでくれない。busyboxがコピーされないとかなんとか…。
何度試しても必ずエラーが出るので、USBカードリーダを別のUSB2.0ポートに差し直したり、加えて、CUI表示のインストーラを実行して試したところ、そちらなら最後まで処理が進んでくれた。ちなみに、microSDHC に grub も書き込めた。
Debian Linux のインストール作業時にエラーが出るときは、グラフィカルインストーラではなく、CUI表示のインストーラを試してみるのもアリ、ということかなと…。
◎ OSの起動時間 :
Core i5-2500機上で起動するか試してみた。grub のメニューで項目を選択してから、デスクトップ画面が出てくるまでの時間をストップウォッチで測った。
これは参った…。PCケース内にしっかり入れて、ガッチリとSATA接続しているストレージよりも、USB2.0接続、しかも小指の先ほどの大きさしかないストレージのほうが、OSの起動時間が倍以上も速いとは…。しかもUSB3.0で接続すると更に速くなる…。参ったなあ…。
もっとも…。
とは言え、USB接続カードリーダ + microSDHC のほうがはるかに小さいし、アクセスも速いあたり、なかなか悩ましい…。microSDHC ですらこんなに差が出るなら、USB接続のSSDを使ったらどうなってしまうのだろう…。
余談。USB2.0接続の時は、Firefox を起動するときの時間が結構かかったような気がするけれど、USB3.0接続の時は、体感で倍ぐらいの速さで起動してしまった。どうせ microSDHC自体のアクセス速度で足を引っ張られるだろうから、USB2.0 も USB3.0 もたいして変わらんだろうと予想してたけど、これがそうでもなかった。USB2.0とUSB3.0は結構違うのだな…。
- SATA接続 HDD + Ubuntu Linux 20.04 LTS : 1分15秒。
- USB2.0接続カードリーダ BUFFALO BSCRMSDCWH + microSDHC + Debian Linux 11 x64 : 30秒。
- USB3.0接続カードリーダ Transcend RDF5K + microSDHC + Debian Linux 11 x64 : 20秒。
これは参った…。PCケース内にしっかり入れて、ガッチリとSATA接続しているストレージよりも、USB2.0接続、しかも小指の先ほどの大きさしかないストレージのほうが、OSの起動時間が倍以上も速いとは…。しかもUSB3.0で接続すると更に速くなる…。参ったなあ…。
もっとも…。
- 標準状態でも色々動かしてる Ubuntu Linux と、最低限のサービスしか動かさない Debian Linux を比較するのはフェアじゃない気がする。おそらく Debian Linux を選んだだけでも起動時間はグンと短くなっている予感。
- microSDは何かの拍子にすぐ中身が壊れる、という話をよく見かける。そのあたりはHDDのほうがまだ安心して使えそう。
- 容量が全然違う。今回比較に使ったHDDは1TBだけど、microSDHCは16GBしかない。
とは言え、USB接続カードリーダ + microSDHC のほうがはるかに小さいし、アクセスも速いあたり、なかなか悩ましい…。microSDHC ですらこんなに差が出るなら、USB接続のSSDを使ったらどうなってしまうのだろう…。
余談。USB2.0接続の時は、Firefox を起動するときの時間が結構かかったような気がするけれど、USB3.0接続の時は、体感で倍ぐらいの速さで起動してしまった。どうせ microSDHC自体のアクセス速度で足を引っ張られるだろうから、USB2.0 も USB3.0 もたいして変わらんだろうと予想してたけど、これがそうでもなかった。USB2.0とUSB3.0は結構違うのだな…。
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以上です。