mieki256's diary



2023/08/10(木) [n年前の日記]

#1 [freebsd] FreeBSD 13.2 amd64 をVirtualBox上でインストールしてみた

FreeBSD 13.2 amd64(64bit版)を Windows10 x64 22H2 + VirtualBox 7.0.10 r158379 上でインストールしてみた。

VMware Player上の FreeBSD 13.2 i386 では、デスクトップ環境 Lumina が動かなかったのだけど、FreeBSD amd64、かつ、VirtualBox上でなら、Lumina が動くんじゃないかなと期待して…。どうもググっていた感じでは、VirtualBox上で Lumina を動かせているらしい事例をいくつか目にしたので…。

結論を先に書くと、VirtualBox 7.0.10上で、FreebSD 13.2 amd64 をインストールした環境なら、Lumina を動かすことができた。

FreeBSDの各種設定はVMware Player上でインストールした際のメモを参考に。

_mieki256's diary - FreeBSD 13.1を仮想PC上でインストールして試している
_mieki256's diary - FreeBSD 12.4を仮想PC上でインストールして試用中
_mieki256's diary - FreeBSD 13.2を仮想PC上でインストールして試用中

VirtualBoxの新規仮想PCを用意する時の設定 :

  • 今回は、RAM 1GB、プロセッサ 3 CPU にしてみた。
  • システム → Enable Hardware Clock in UTC Time にチェックを入れる。
  • アクセラレーション → 準仮想化インターフェイスは、デフォルトに。
  • 仮想化支援機能 → ネステッドページングを有効化、にチェックを入れてある。
  • ディスプレイ → スクリーン → ビデオメモリーは 128MB に。
  • グラフィックスコントローラは、デフォルトで VMSVGAだったので、最初はそのまま。この VMSVGA というのは、VMwareのエミュレートらしい。
  • ストレージは、IDEよりSCSIのほうが良いという話を見かけたので、ストレージ → IDE を SCSI に入力し直し、かつ、タイプを PIIX4 から Lsilogic に変更。
  • ホストのI/Oキャッシュを使う、にチェックを入れる。入れておかないとHDDへのアクセスがかなり遅くなった記憶がある。
  • ネットワーク → 割り当てはNATからブリッジアダプターに変更。
  • Advanced → アダプタータイプ → Intel PRO/1000 MT デスクトップ (82540EM) のまま。準仮想化ネットワーク (virtio-net) にすれば速くなるという話も見かけたけれど、自分の環境ではそれを選ぶとネットに繋がらなくなった…。

FreeBSD + VirtualBox の設定 :

VMware上でインストールした時の手順に加えて、virtualbox-ose-additions もインストール。
sudo pkg install -y virtualbox-ose-additions

sudo vim /etc/rc.conf
vboxguest_enable="YES"
vboxservice_enable="YES"

以下、参考ページ。

_VirtualBox - ゲスト OS として FreeBSD を使用するときの注意
_FreeBSD on Virtual Box
_FreeBSD on virtualbox インストールメモ - murankの日記

グラフィックスコントローラについて :

VirtualBox 7.x 上でBSD系OSをインストールしようとすると、デフォルトではグラフィクスコントローラの種類が VMSVGA になっている。

_display - VirtualBox の VBoxVGA、VMSVGA、VBoxSVGA の違いは何ですか? | code-404.net

VMSVGA の場合、FreeBSD側に xf86-video-vmware をインストールしないと、色々な画面解像度を選ぶことができなかった。
pkg install xf86-video-vmware

そして、この状態では Lumina が起動してくれなかった。

VMSVGA から、VBoxVGA か VBoxSVGA に変えてみたいのだけど、設定画面で警告が出る…。が、警告を無視して VBoxVGA にしてみた。

Lumina が起動した…! コンソール画面で start-lumina-desktop と打てば、Lumina が起動してくれた。

つまり、今まで Lumina が起動しなかったのは、仮想PCのグラフィックスコントローラ、あるいはビデオドライバのせいだったようだなと…。VMware系のグラフィックスコントローラ(VMSVGA)では Lumina がクラッシュしてしまうけど、VirtualBox の古いタイプのグラフィックスコントローラ(VBoxVGA)なら Lumina が動く、ということなのだろう。

Luminaの感想 :

ストイックでシンプルでオシャレで軽量な印象を受けた。メモリ使用量も500MB前後で収まってる感じがするし、RAMが1GB程度のスペックでも使えそうな気がする。 *1

ただ、使い勝手は、残念ながら(?) Xfce や LXDE のほうが良さそうな…。例えば、デスクトップ上のアイコンをマウスドラッグで選択したいと思っても、Lumina はそういうことができないっぽい。Windows95の頃からできていたことが、できない。そういった、ちょっとしたところでチラチラとツライ瞬間があるといえばあるような。「あー。コレ、できないのね…」みたいな。

あえて Lumina を選びたいと思うほどの何かは、少し触ってみた程度では見出せなかった。ユーザ数も少ないっぽいから、何かトラブルが起きた時の解決策も見つけにくいのではと予想もできるし…。それに、FreeBSDハンドブックのデスクトップ環境の章でも、Lumina は紹介されてないし。コミュニティからそういう扱いを受けてるデスクトップ環境なのかなと邪推してしまった…。 *2

_FreeBSD ハンドブック | FreeBSD Documentation Portal

でもまあ、どんな感じのデスクトップ環境なのか実際に触って確認することができたので、これでようやく気分的にスッキリ。

FreeBSD 13.2 i386はインストールできなかった :

今回、VirtualBox 7.0.10上で、FreeBSD 13.2 amd64 (64bit版)をインストールしたけれど、せっかくだから i386 (32bit版)も VirtualBox上でインストールしてみようと思い立った。

しかし、FreeBSD 13.2 i386 のインストール作業を進めていったところ、virtualbox-ose-additions パッケージが見当たらなくて…。

これは勝手な想像だけど、おそらく FreeBSD i386版は、最近の VirtualBox上で動かすことを想定していないか、もしくは、最近の VirtualBox が32bit版OSを動かすことを切り捨てにかかっていて、32bit版OS用の virtualbox-ose-additions も用意していないのではないかな、と…。

ただ、virtualbox-ose-additions-legacy-5.2.44_5 といったパッケージは用意してあるようなので、VirtualBox 5.x までバージョンを落とせば FreeBSD i386版も動かせる、といった状態なのかもしれない。

元々、64bit非対応のCPUが載ってる古いPCでも動かせそうなOSは何があるだろう、という視点でアレコレを試用していたので、こういうところで「64bit版を使え」的な圧をかけられると、ちと厳しい。64bit版OSを選べるなら、ユーザ数も比較的多い上に色々と整備してある Ubuntu Linux や Linux Mint あたりを最初から選ぶし…。実際、手元のサブPCのほとんどは、そのあたりを入れて使ってるわけだし。

それはともかく、現時点では以下のような選択になるのだろうか。
  • FreeBSD 13.2 + Lumina を触ってみたい → VirtualBox上で FreeBSD amd64版を試用。ただし、i386版は使えないので注意。
  • FreeBSD 13.2 i386 を触ってみたい。Lumina は使わない → VMware Player上で FreeBSD i386版を試用。
  • FreeBSD 13.2 i386 + Lumina を触ってみたい → 実機でどうぞ。

余談 :

とりあえず仮想PC上で動かせれば、どんな感じのソレなのか結構気楽にお試しができるわけだけど。実機を用意して、実機にインストールしないと動きませんよ、というのは、ちょっとハードルが高くなるなと…。

でもまあ、昔は仮想PCなんて無かったから、お試しだろうと何だろうと、とにかく実機にインストールして触ってみるしかなかったわけで、そんな時代と比べたら良い時代になったわけですが。この楽ちんさを知ってしまうと、昔には戻れない…。

eeというエディタの存在を知った :

FreeBSDの設定関連記事を眺めていたら、ee というコマンドが目に入った。なんやそれ。

_エディタ(ee)の使い方
_ee(1) FreeBSDドキュメントJMan
_FreeBSD上にデスクトップ環境を構築するには | ITドカタ

FreeBSD に標準で入ってるエディタらしい。そんなものがあったとは…。

カーソルキーでカーソル移動して、キーを叩けばそこに文字を挿入できる。終了は、ESC → leave editor。もしファイルが編集されていたら、保存するか保存しないかを尋ねてくる。あるいは、ファイル操作メニューは ESC → Cキーで出てくるらしい。

ちょっとだけ触ってみたのだけど、これって Undo はあるのだろうか…? undelete line (Ctrl+L), undelete char (Ctrl+J) というのがソレっぽいと思ったのだけど、試してみたら、あくまで最後に削除した行 or 文字だけを戻してくれるだけで…。変更箇所をどんどん遡って戻してくれるわけではなさそう。

それはともかく。めちゃくちゃ検索しにくいエディタ名だなと…。

LXDE, LXQt, MATEをインストールしてみた :

Windows10 x64 22H2 + VMware Workstation 17 Player 17.0.2 build-21581411 上で動かしてる FreeBSD 13.2 i386 に、LXDE, LXQt, MATE をインストールしてみた。

VMware上では Lumina が動かないことが分かってきたので、だったら他のデスクトップ環境が動きそうかどうか、少し確認してみたいなと。

sudo pkg install -y lxde-meta
sudo pkg install -y lxqt
sudo pkg install -y mate brisk-menu dconf-editor

どれも一応動いてくれた。ただ、アイコンが表示されなかったり、自動起動アプリの設定が反映されなかったりしたけれど…。とりあえず、Xfce と LXDE だけ残して、他はアンインストールしておく。

sudo pkg delete -y lxqt mate brisk-menu dconf-editor
sudo pkg autoremove

_LXDE - FreeBSD 13.2 RELEASE - 環境構築
_LXQt - FreeBSD 13.2 RELEASE - 環境構築
_MATE - FreeBSD 13.2 RELEASE - 環境構築

*1: メモリの使用量は top を使って確認した。FreeBSD は、Linux のように free -h で調べられないのね…。
*2: いやまあ、今後色々と進化して扱いがガラリと変わる可能性も否定できないけれど。

以上、1 日分です。

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