mieki256's diary



2023/08/03(木) [n年前の日記]

#2 [pc][freebsd] FreeBSD 13.1を仮想PC上でインストールして試している

Windows10 x64 22H2 + VMware Workstation 17 Player 17.0.2 build-21581411 上で、FreeBSD 13.1 をインストールして試用してみた。

インストールメディアと仮想PCの設定 :

今回は FreeBSD-13.1-RELEASE-i386-disc1.iso を入手した。i386、CD版。

_Get FreeBSD | The FreeBSD Project

VMware で仮想PCを新規作成する際は、FreeBSD 12 を選んだ。RAM: 1GB, CPUコア: 3 で作成。

解説記事を眺めながら作業していったら比較的スンナリとインストールができた。ただ、途中で日付と時刻を尋ねてくるあたりは変更しないといけないらしい。また、最初のユーザ追加時は、group に wheel も指定しておく。

パッケージ更新 :

インストールが終了して、再起動したら root でログイン。以下を打ち込んでパッケージを最新版に更新。
freebsd-update fetch
freebsd-update install
pkg update
pkg upgrade
portsnap fetch extract
portsnap fetch update

デスクトップ環境が欲しいので以下を打ち込む。
pkg install xorg
startx で、twm が起動する。

vim や xfce も欲しい。日本語フォントも少しインストールしておく。
pkg install vim
pkg install xfce
pkg install ja-font-std ja-font-vlgothic ja-font-takao

sudoを使いたい :

sudo と、GUIで利用できるパッケージ管理ツール octopkg その他をインストール。
pkg install octopkg sudo
pkg install portmaster

sudo を設定。
visudo

先頭の行の「#」を消してコメントアウトを外す。これで、wheelグループに属しているユーザは sudo が使えるようになる。
%wheel ALL=(ALL) ALL

Open VM Tools関係もインストール :

VMware上で動かしているので、Open VM Tools もインストール。Open VM Tools をインストールすれば、ホストPCのデスクトップと仮想PCのウインドウ内でマウスカーソルをシームレスに移動できたり、クリップボードの共有ができるようになる。
pkg install -y xorg open-vm-tools xf86-video-vmware xf86-input-vmmouse

vim /etc/rc.conf
dbus_enable="YES"

vim /usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/input-vmmouse.conf
Section "InputClass"
        Identifier      "Mouse0"
        Driver          "vmmouse"
        MatchIsPointer  "on"
EndSection

Xfceが起動するように、~/.xinitrc を修正しつつ、VMware関連ツールも実行するように指定。
vim ~/.xinitrc
. /usr/local/etc/xdg/xfce4/xinitrc
nohup vmware-user-suid-wrapper 2>&1 > /dev/null &
この状態で startx をすれば、Xfceが起動する。

X-Windowのキーマップを設定 :

デスクトップ環境(X-Window)が起動すると、キーマップが英語になってしまう。日本語キーボードの配置になるように変更。
vim /usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/input.conf
Section "InputClass"
    Identifier          "libinput keyboard catchall"
    MatchIsKeyboard     "on"
    MatchDevicePath     "/dev/input/event*"
    Driver              "libinput"
    Option              "XkbRules"      "evdev"
    Option              "XkbModel"      "jp106"
    Option              "XkbLayout"     "jp"
    Option              "XkbOptions"    "ctrl:nocaps"
EndSection

デフォルトのシェルをcshやshからbashに変更 :

FreeBSDはデフォルト状態だと、シェルが sh だったりするらしい。不便。bash にしたい。以下の記事を参考にして作業させてもらった。

_FreeBSD: ログインシェルをbashに変更手順 - よしまさのブログ

echo $SHELL
which bash
chsh -s /usr/local/bin/bash

~/.bash_profile を作成。もし ~/.bashrc が存在するなら読み込むように指定しておく。
vim ~/.bash_profile
# .bash_profile
if [ -f ~/.bashrc ]; then
    . ~/.bashrc
fi
PATH=$PATH:$HOME/bin:$HOME/usr/local/bin
export PATH

~/.bashrc を作成
vim ~/.bashrc
# .bashrc

alias cp='cp -i'
alias mv='mv -i'
alias rm='rm -i'
# alias l='ls -CF --color=auto'
# alias la='ls -A --color=auto'
# alias ll='ls -alF --color=auto'
# alias ls='ls --color=auto'
alias l='ls -CFG'
alias la='ls -AG'
alias ll='ls -alFG'
alias ls='ls -G'
alias vi='vim'

FreeBSd標準のlsは -G をつけるとカラー表示になるっぽい。--color=auto つけてカラー表示になるのは GNU ls らしい?

_lsをカラー表示にする - FreeBSD入門

日本語入力を有効化 :

以下を参考にして日本語入力ができるようにしておいた。

_FreeBSDで遊ぼうのこーな
_デスクトップ環境の設定 [Share FreeBSD based information]

pkg install ja-font-std ja-font-vlgothic ja-font-takao 
sudo pkg install ja-fcitx-mozc

~/.xinitrc を修正。
vim ~/.xinitrc
#!/bin/sh
export LC_ALL=ja_JP.UTF-8
export LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
export LANG=ja_JP.UTF-8
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=xim
export XMODIFIERS=@im=fcitx
/usr/local/bin/mozc start
fcitx -r -d
setxkbmap -layout jp
. /usr/local/etc/xdg/xfce4/xinitrc
nohup vmware-user-suid-wrapper 2>&1 > /dev/null &

~/.xseesion も同じ内容で作成した。

_FreeBSDに日本語入力できるようにする - OpenBSD で システム構築
_Starting X

実行権限をつけておかないといかんらしい。
cp ~/.xinitrc ~/.xsession
chmod 744 ~/.xsession

余談。ログアウトするときに「セッションを保存」にチェックを入れていると次回ログインできなくなる…。加えて、どうも時々 ~/.xinitrc の中身が昔の内容に書き戻されてしまう時があるような気がする…。何故だろう…。

slimで自動ログイン :

ディスプレイマネージャとして slim をインストールしてみたのだけど、どうせ自分しか触らない環境なので、自動ログインをさせたい。

_Xfce - Autologin with SLiM to XFCE4 | The FreeBSD Forums

/usr/local/etc/slim.conf を編集。
sudo vim /usr/local/etc/slim.conf
default_user        YOURNAME
auto_login          yes

しかし上手く行かない。真っ黒な画面しか出てこない。とりあえずコメントアウトして自動ログインは諦めた。

FreeBSDのコマンドを少しメモ :

  • ユーザ追加 : adduser
  • ユーザ削除 : rmuser
  • パッケージ削除 : pkg delete PACKAGE_NAME

音が鳴らない :

今回の環境(Windows10 x64 22H2 + VMware)では、snd_es137x が使われるらしい。/boot/loader.conf に以下を追記しておいた。
snd_es137x_load="YES"

mixer を起動して vol と pcm のボリュームを調整しないと音が小さくて聞こえなかった。
mixer
mixer vol 100 pcm 100

_FreeBSD で音がでなかったのは mixer の値が悪かったから: uyota 匠の一手

xfce4-mixer をインストールすると、Xfceのパネルに音量アプレットを追加することができるようになる。xfce4-mixer-full をインストールしてしまうと gstreamer がどうとか言われて調整できないので注意。
sudo pkg install xfce4-mixer
ただ、OS起動時に何故かミュート状態になってしまう。何故。

参考ページ :

gimpをインストール :

gimp 2.10.34 をインストールしてみた。
sudo pkg install gimp

FreeBSD 13.1 i386版上で、GIMP + Python-Fu (Gimp-Python) が使えるのかどうか確認したくて、今回 FreeBSD をインストールしてみたのだけど。やはりダメだった。Python-Fu は動かない。

どうやら現状では、32bit版の Linux や BSD上で、Python-Fu (Gimp-Python) は動かせないようだなと…。

ちなみに 64bit版の Linux なら、flatpak版のGIMPをインストールすることで、まだ Python-Fu を動かせる。flatpak は 64bit版のバイナリしか提供してないので、32bit OS では動かせない。

余談。FreeBSD 13.1 上では、Python 2.7 は python2.7、Python 3.x は python という実行ファイル名で用意されていた。
$ python2.7 -V
Python 2.7.18
$ python -V
Python 3.9.17

何故かファイルが消失する :

VMware + FreeBSD 13.1 i386 で、何度か再起動やシャットダウンをしているうちに、一般ユーザがデスクトップにログインできない状態が何度も発生した。調べてみると、~/.xsession、~/xinitrc、~/Desktop/、~/Downloads/ が消滅していたり、ファイル内容が以前の内容に書き戻されていることに気づいた。

zfs なるファイルシステムでインストールしてしまったせいだろうか…? VMware と zfs は相性が悪いのか…? あるいは、zfs には、まだ致命的なバグがある?

それとも、ホストOSが64bit、ゲストOSが32bit(i386)だと、こういうことが起きるのだろうか…?

FreeBSD 13.1 のバグだろうか? FreeBSD 12.4 なら、まだマシだったりするのかしらん。公開された日付は、12.4 のほうが新しいのだよな…。

VMware上で動かすからいかんのだろうか。例えば VirtualBox上で動かせば、あるいは実機上で動かせば、安定動作するのだろうか。

以上です。

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