2023/08/03(木) [n年前の日記]
#2 [pc][freebsd] FreeBSD 13.1を仮想PC上でインストールして試している
Windows10 x64 22H2 + VMware Workstation 17 Player 17.0.2 build-21581411 上で、FreeBSD 13.1 をインストールして試用してみた。
◎ インストールメディアと仮想PCの設定 :
今回は FreeBSD-13.1-RELEASE-i386-disc1.iso を入手した。i386、CD版。
_Get FreeBSD | The FreeBSD Project
VMware で仮想PCを新規作成する際は、FreeBSD 12 を選んだ。RAM: 1GB, CPUコア: 3 で作成。
解説記事を眺めながら作業していったら比較的スンナリとインストールができた。ただ、途中で日付と時刻を尋ねてくるあたりは変更しないといけないらしい。また、最初のユーザ追加時は、group に wheel も指定しておく。
_Get FreeBSD | The FreeBSD Project
VMware で仮想PCを新規作成する際は、FreeBSD 12 を選んだ。RAM: 1GB, CPUコア: 3 で作成。
解説記事を眺めながら作業していったら比較的スンナリとインストールができた。ただ、途中で日付と時刻を尋ねてくるあたりは変更しないといけないらしい。また、最初のユーザ追加時は、group に wheel も指定しておく。
◎ パッケージ更新 :
インストールが終了して、再起動したら root でログイン。以下を打ち込んでパッケージを最新版に更新。
デスクトップ環境が欲しいので以下を打ち込む。
vim や xfce も欲しい。日本語フォントも少しインストールしておく。
freebsd-update fetch freebsd-update install pkg update pkg upgrade portsnap fetch extract portsnap fetch update
デスクトップ環境が欲しいので以下を打ち込む。
pkg install xorgstartx で、twm が起動する。
vim や xfce も欲しい。日本語フォントも少しインストールしておく。
pkg install vim pkg install xfce pkg install ja-font-std ja-font-vlgothic ja-font-takao
◎ sudoを使いたい :
sudo と、GUIで利用できるパッケージ管理ツール octopkg その他をインストール。
sudo を設定。
先頭の行の「#」を消してコメントアウトを外す。これで、wheelグループに属しているユーザは sudo が使えるようになる。
pkg install octopkg sudo pkg install portmaster
sudo を設定。
visudo
先頭の行の「#」を消してコメントアウトを外す。これで、wheelグループに属しているユーザは sudo が使えるようになる。
%wheel ALL=(ALL) ALL
◎ Open VM Tools関係もインストール :
VMware上で動かしているので、Open VM Tools もインストール。Open VM Tools をインストールすれば、ホストPCのデスクトップと仮想PCのウインドウ内でマウスカーソルをシームレスに移動できたり、クリップボードの共有ができるようになる。
Xfceが起動するように、~/.xinitrc を修正しつつ、VMware関連ツールも実行するように指定。
pkg install -y xorg open-vm-tools xf86-video-vmware xf86-input-vmmouse
vim /etc/rc.conf
dbus_enable="YES"
vim /usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/input-vmmouse.conf
Section "InputClass" Identifier "Mouse0" Driver "vmmouse" MatchIsPointer "on" EndSection
Xfceが起動するように、~/.xinitrc を修正しつつ、VMware関連ツールも実行するように指定。
vim ~/.xinitrc
. /usr/local/etc/xdg/xfce4/xinitrc nohup vmware-user-suid-wrapper 2>&1 > /dev/null &この状態で startx をすれば、Xfceが起動する。
◎ X-Windowのキーマップを設定 :
デスクトップ環境(X-Window)が起動すると、キーマップが英語になってしまう。日本語キーボードの配置になるように変更。
vim /usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/input.conf
Section "InputClass" Identifier "libinput keyboard catchall" MatchIsKeyboard "on" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Driver "libinput" Option "XkbRules" "evdev" Option "XkbModel" "jp106" Option "XkbLayout" "jp" Option "XkbOptions" "ctrl:nocaps" EndSection
◎ デフォルトのシェルをcshやshからbashに変更 :
FreeBSDはデフォルト状態だと、シェルが sh だったりするらしい。不便。bash にしたい。以下の記事を参考にして作業させてもらった。
_FreeBSD: ログインシェルをbashに変更手順 - よしまさのブログ
~/.bash_profile を作成。もし ~/.bashrc が存在するなら読み込むように指定しておく。
~/.bashrc を作成
FreeBSd標準のlsは -G をつけるとカラー表示になるっぽい。--color=auto つけてカラー表示になるのは GNU ls らしい?
_lsをカラー表示にする - FreeBSD入門
_FreeBSD: ログインシェルをbashに変更手順 - よしまさのブログ
echo $SHELL which bash chsh -s /usr/local/bin/bash
~/.bash_profile を作成。もし ~/.bashrc が存在するなら読み込むように指定しておく。
vim ~/.bash_profile
# .bash_profile if [ -f ~/.bashrc ]; then . ~/.bashrc fi PATH=$PATH:$HOME/bin:$HOME/usr/local/bin export PATH
~/.bashrc を作成
vim ~/.bashrc
# .bashrc alias cp='cp -i' alias mv='mv -i' alias rm='rm -i' # alias l='ls -CF --color=auto' # alias la='ls -A --color=auto' # alias ll='ls -alF --color=auto' # alias ls='ls --color=auto' alias l='ls -CFG' alias la='ls -AG' alias ll='ls -alFG' alias ls='ls -G' alias vi='vim'
FreeBSd標準のlsは -G をつけるとカラー表示になるっぽい。--color=auto つけてカラー表示になるのは GNU ls らしい?
_lsをカラー表示にする - FreeBSD入門
◎ 日本語入力を有効化 :
以下を参考にして日本語入力ができるようにしておいた。
_FreeBSDで遊ぼうのこーな
_デスクトップ環境の設定 [Share FreeBSD based information]
~/.xinitrc を修正。
~/.xseesion も同じ内容で作成した。
_FreeBSDに日本語入力できるようにする - OpenBSD で システム構築
_Starting X
実行権限をつけておかないといかんらしい。
余談。ログアウトするときに「セッションを保存」にチェックを入れていると次回ログインできなくなる…。加えて、どうも時々 ~/.xinitrc の中身が昔の内容に書き戻されてしまう時があるような気がする…。何故だろう…。
_FreeBSDで遊ぼうのこーな
_デスクトップ環境の設定 [Share FreeBSD based information]
pkg install ja-font-std ja-font-vlgothic ja-font-takao sudo pkg install ja-fcitx-mozc
~/.xinitrc を修正。
vim ~/.xinitrc
#!/bin/sh export LC_ALL=ja_JP.UTF-8 export LANGUAGE=ja_JP.UTF-8 export LANG=ja_JP.UTF-8 export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=xim export XMODIFIERS=@im=fcitx /usr/local/bin/mozc start fcitx -r -d setxkbmap -layout jp . /usr/local/etc/xdg/xfce4/xinitrc nohup vmware-user-suid-wrapper 2>&1 > /dev/null &
~/.xseesion も同じ内容で作成した。
_FreeBSDに日本語入力できるようにする - OpenBSD で システム構築
_Starting X
実行権限をつけておかないといかんらしい。
cp ~/.xinitrc ~/.xsession chmod 744 ~/.xsession
余談。ログアウトするときに「セッションを保存」にチェックを入れていると次回ログインできなくなる…。加えて、どうも時々 ~/.xinitrc の中身が昔の内容に書き戻されてしまう時があるような気がする…。何故だろう…。
◎ slimで自動ログイン :
ディスプレイマネージャとして slim をインストールしてみたのだけど、どうせ自分しか触らない環境なので、自動ログインをさせたい。
_Xfce - Autologin with SLiM to XFCE4 | The FreeBSD Forums
/usr/local/etc/slim.conf を編集。
しかし上手く行かない。真っ黒な画面しか出てこない。とりあえずコメントアウトして自動ログインは諦めた。
_Xfce - Autologin with SLiM to XFCE4 | The FreeBSD Forums
/usr/local/etc/slim.conf を編集。
sudo vim /usr/local/etc/slim.conf
default_user YOURNAME auto_login yes
しかし上手く行かない。真っ黒な画面しか出てこない。とりあえずコメントアウトして自動ログインは諦めた。
◎ FreeBSDのコマンドを少しメモ :
- ユーザ追加 : adduser
- ユーザ削除 : rmuser
- パッケージ削除 : pkg delete PACKAGE_NAME
◎ 音が鳴らない :
今回の環境(Windows10 x64 22H2 + VMware)では、snd_es137x が使われるらしい。/boot/loader.conf に以下を追記しておいた。
mixer を起動して vol と pcm のボリュームを調整しないと音が小さくて聞こえなかった。
_FreeBSD で音がでなかったのは mixer の値が悪かったから: uyota 匠の一手
xfce4-mixer をインストールすると、Xfceのパネルに音量アプレットを追加することができるようになる。xfce4-mixer-full をインストールしてしまうと gstreamer がどうとか言われて調整できないので注意。
snd_es137x_load="YES"
mixer を起動して vol と pcm のボリュームを調整しないと音が小さくて聞こえなかった。
mixer mixer vol 100 pcm 100
_FreeBSD で音がでなかったのは mixer の値が悪かったから: uyota 匠の一手
xfce4-mixer をインストールすると、Xfceのパネルに音量アプレットを追加することができるようになる。xfce4-mixer-full をインストールしてしまうと gstreamer がどうとか言われて調整できないので注意。
sudo pkg install xfce4-mixerただ、OS起動時に何故かミュート状態になってしまう。何故。
◎ 参考ページ :
_番外編: VMware Player を使って Windows 10 に FreeBSD をお招きする
_FreeBSDで遊ぼうのこーな
_FreeBSD 13.1 楽してデスクトップ環境を構築したい(その1) | INSUKO.NET
_FreeBSD 13.1 楽してデスクトップ環境を構築したい(その2) | INSUKO.NET
_FreeBSD デスクトップ環境の構築 1 (a). FreeBSDのインストール(FreeBSD Latest) - [SILVER SACKの自画自賛]
_FreeBSD デスクトップ環境の構築 - 2(a). FreeBSDの初期設定とPackage/Portsに関連する初期作業(FreeBSD Latest) - [SILVER SACKの自画自賛]
_FreeBSD デスクトップ環境の構築 - 3(a). xorgのインストールとデバイスに関連する設定作業(FreeBSD Latest) - [SILVER SACKの自画自賛]
_VMware Workstation Player で,仮想マシンの新規作成と,ゲスト OS として FreeBSD バージョン 12.1 をインストール
_FreeBSD で portupgrade を用いて,アプリケーションソフトウェアの再インストールや全更新
_FreeBSD 13.1 楽してデスクトップ環境を構築したい(その1) | INSUKO.NET
_FreeBSD 13.1 楽してデスクトップ環境を構築したい(その2) | INSUKO.NET
_FreeBSD デスクトップ環境の構築 1 (a). FreeBSDのインストール(FreeBSD Latest) - [SILVER SACKの自画自賛]
_FreeBSD デスクトップ環境の構築 - 2(a). FreeBSDの初期設定とPackage/Portsに関連する初期作業(FreeBSD Latest) - [SILVER SACKの自画自賛]
_FreeBSD デスクトップ環境の構築 - 3(a). xorgのインストールとデバイスに関連する設定作業(FreeBSD Latest) - [SILVER SACKの自画自賛]
_VMware Workstation Player で,仮想マシンの新規作成と,ゲスト OS として FreeBSD バージョン 12.1 をインストール
_FreeBSD で portupgrade を用いて,アプリケーションソフトウェアの再インストールや全更新
◎ gimpをインストール :
gimp 2.10.34 をインストールしてみた。
FreeBSD 13.1 i386版上で、GIMP + Python-Fu (Gimp-Python) が使えるのかどうか確認したくて、今回 FreeBSD をインストールしてみたのだけど。やはりダメだった。Python-Fu は動かない。
どうやら現状では、32bit版の Linux や BSD上で、Python-Fu (Gimp-Python) は動かせないようだなと…。
ちなみに 64bit版の Linux なら、flatpak版のGIMPをインストールすることで、まだ Python-Fu を動かせる。flatpak は 64bit版のバイナリしか提供してないので、32bit OS では動かせない。
余談。FreeBSD 13.1 上では、Python 2.7 は python2.7、Python 3.x は python という実行ファイル名で用意されていた。
sudo pkg install gimp
FreeBSD 13.1 i386版上で、GIMP + Python-Fu (Gimp-Python) が使えるのかどうか確認したくて、今回 FreeBSD をインストールしてみたのだけど。やはりダメだった。Python-Fu は動かない。
どうやら現状では、32bit版の Linux や BSD上で、Python-Fu (Gimp-Python) は動かせないようだなと…。
ちなみに 64bit版の Linux なら、flatpak版のGIMPをインストールすることで、まだ Python-Fu を動かせる。flatpak は 64bit版のバイナリしか提供してないので、32bit OS では動かせない。
余談。FreeBSD 13.1 上では、Python 2.7 は python2.7、Python 3.x は python という実行ファイル名で用意されていた。
$ python2.7 -V Python 2.7.18 $ python -V Python 3.9.17
◎ 何故かファイルが消失する :
VMware + FreeBSD 13.1 i386 で、何度か再起動やシャットダウンをしているうちに、一般ユーザがデスクトップにログインできない状態が何度も発生した。調べてみると、~/.xsession、~/xinitrc、~/Desktop/、~/Downloads/ が消滅していたり、ファイル内容が以前の内容に書き戻されていることに気づいた。
zfs なるファイルシステムでインストールしてしまったせいだろうか…? VMware と zfs は相性が悪いのか…? あるいは、zfs には、まだ致命的なバグがある?
それとも、ホストOSが64bit、ゲストOSが32bit(i386)だと、こういうことが起きるのだろうか…?
FreeBSD 13.1 のバグだろうか? FreeBSD 12.4 なら、まだマシだったりするのかしらん。公開された日付は、12.4 のほうが新しいのだよな…。
VMware上で動かすからいかんのだろうか。例えば VirtualBox上で動かせば、あるいは実機上で動かせば、安定動作するのだろうか。
zfs なるファイルシステムでインストールしてしまったせいだろうか…? VMware と zfs は相性が悪いのか…? あるいは、zfs には、まだ致命的なバグがある?
それとも、ホストOSが64bit、ゲストOSが32bit(i386)だと、こういうことが起きるのだろうか…?
FreeBSD 13.1 のバグだろうか? FreeBSD 12.4 なら、まだマシだったりするのかしらん。公開された日付は、12.4 のほうが新しいのだよな…。
VMware上で動かすからいかんのだろうか。例えば VirtualBox上で動かせば、あるいは実機上で動かせば、安定動作するのだろうか。
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以上です。