mieki256's diary



2018/06/10() [n年前の日記]

#1 [movie] 邦画の実写映像はどうして小汚いのだろう

思考メモ。

昨晩、TVをつけたら、「海街diary」なる映画が流れていたのでなんとなく眺めてたのだけど。なんだかちょっと気になったことが。漫画原作の実写映画化だから話の流れはアレだし、役者の演技も別にアレなので、そのへんは全然アレだったけど。なんというか、映像が…。

一例だけど、姉妹が、海と街を一望できる丘の上まで行って、ちょっとだけ清々しい気分になる、というシーンがあって。しかし、映像が…。空は白飛びしちゃって薄いグレー1色。草木は彩度が足りなくてくすんだ緑。ぶっちゃけ、画として小汚い。おそらくは青空がそこにあったのだろうし、草木は季節からして元気一杯だったのだろうけど…。 *1 *2

邦画、それも実写映画って、どうしてこんな汚い映像でも良しとしてしまうのかなあ、などとぼんやり疑問を持ってしまったり。

例えば静止画の写真なら、そのへんのコンデジで撮影したってもうちょっと奇麗な写真が撮れるだろうし、今時ならスマホで撮影したとしても、結構そこそこ奇麗な画が撮れそうだよなと。なのに、映画のプロ達が使ってるはずの、おそらくはお値段も結構しそうな映画用のカメラで撮影して、こんな映像になっちゃうというのは…。なんでや…。貴方達、これじゃiPhone以下じゃないですか。なんちて。 *3

単に機材の関係なんだろうか。フィルムはレンジが狭いと樋口監督が発言してた記憶もあるし…。や、今時はフィルムで撮影してないのではと思ったりもするけど。何にせよ、今後HDRの機材が普及したら違ってくるのかしらん。

まあ、色々事情があるんだろう…。

それにしても…。なんてことのない日常の中にある風景を、やたらと奇麗に見せてくれる監督さんも居れば、おそらく現実では間違いなく奇麗な風景がそこにあるのだろうに、なんだかしょんぼりな画にしちゃっても平気な監督さんも居て、なんというか。少なくとも、後者は前者を迂闊にdisっちゃいかんよな…。でも邦画の実写畑は、えてして前者をdisるんだよなあ…。他ジャンルから学んでやろうパクってやろうという姿勢が無いのだろうけど、学ぶ姿勢すら無くしたジャンルは右肩下がりになるのも必然で…。

などと思ったりもしたのだけど件の作品の監督さんの経歴をググってみたら元々はTV畑・ドキュメンタリー畑の方だったと知りなんだか納得。あまり加工してない映像をポンと出すのもアリだよなと。嘘くさい映像になるぐらいならカメラのスペックの低さが感じ取れるしょんぼりな画のほうが自分達にとってはリアルやん、てな考えも全然おかしくないだろうし。

しかしその場合、機材が変われば画もガンガン変わりそうで。今はリアルに思えても、機材がごっそり変わった後の時代に視聴すると、首を傾げる映像になったりするのだろうか…。でもまあ、「当時はコレがリアルだったんだ」で押し通すしかないよな…。例えば昔の無声映画や白黒映画に対して「コレどうして音声つけなかったの?」「どうして白黒にしたの?」と尋ねてみても無意味だし。

考えてみれば、映画の映像は機材の発展でどんどん変わってきたわけで。だとすれば…。今後普及するだろうと言われてる、HDRに期待。きっとその頃には、「邦画の映像も随分奇麗になったもんだ…」と呟きつつ涙ぐみながら視聴してるのだろう…。だったらいいな…。

思考メモです。オチは無いです。
*1: しかしもしかすると、キャラが心の中で何かをまだ抱えてる時期なので、「ここは青空じゃダメ。曇り空を撮るぞ」「なんだか気分的にすっきりしない感じにしたいから彩度も落として」と、あえてそういう映像になるように作ってる可能性もあるのだろうか。だとしたら、あのカットはアレで合ってる、ということになるのかなあ…。
*2: 観客が、「うわあ、奇麗な風景だなあ」と思える画を提示しておかないと、そこに立っているキャラのその瞬間の心情を観客が類推できないので、合成でもなんでも使って目が覚めるような風景をバーンと、などと考えるのが自然だったりしないかと思ったりもするのだけど。ただ、このあたり、「撮影した映像はこうなったんだからこれをそのまま流すのが正解だろ」と思うタイプと、「観客の気持ちをこう誘導したいから、だったらこういう画をでっち上げないと」と思うタイプが居るんだろうな、とも。
*3: と言っても、静止画と動画では1枚にかけられる撮影時間が違うので、動画を撮影しちゃうとアレになるのは仕方ないのかも。iPhoneだって動画として撮影したら大体はアレなことになりそうな。

以上です。

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