mieki256's diary



2015/12/06() [n年前の日記]

#1 [comic] 九井諒子先生の短編集を3冊ほど読んだ

漫画「ダンジョン飯」を描いた九井諒子先生の短編集、「竜の学校は山の上」「竜のかわいい七つの子」「ひきだしにテラリウム」の3冊を、妹から借りて読んでみたり。

素晴らしい。どの短編も名作揃い。何度も「あー、なるほど…」と唸ったりして。

読んでいてなんとなく、この漫画家さんはもしかして、藤子F先生の生まれ変わりではあるまいか、とすら思えてきたりして。何事においても発想が非凡というか、「え。そっちからコレを見るの?」「どうしたらそんなこと思いつくの?」てな視点に溢れていて。藤子F先生の作品も、「おお…。そっちからコレを考察するのですか」てな驚きに溢れてたけど。この作家さんにも同じ匂いが…。また、非日常な光景を淡々と描くあたりもなんだか似ている気も。おかげで、どの作品も読みやすく、内容がするりと入ってくるわけで。

それにしても絵が上手い。フツーは、絵が上手い漫画家さんって話や設定がゲフゲフゴフンなのだけど、このバランスの取れ具合は一体どういうことだろう。…やっぱりブレーンが居るとか、共同ペンネームとか、そういう感じなのだろうか。もし、コレを一人で描いていたら、それはもう…月並みであやふやな言葉だからできれば使いたくないのだけど、それはもう天才としか言いようが…。

#2 [comic] 「はたらく細胞」(清水茜著)、1巻を読んだ

これも妹から以下略。ざっくり言ってしまうと、人体内の細胞(?)を擬人化した漫画なのだけど。これは勉強になる…。小学校の図書館あたりに並んでたらバッチリな漫画のような気がする。体の中でおおよそこんなことが起きてるんだよと教えるには最適な作品なのではあるまいか。子供の頃に、こういう漫画を読みたかった。

菌漫画「もやしもん」をなんだか思い出したりして。いや、「もやしもん」と違って、少年漫画的熱血描写を多用してあるので、雰囲気は全然違うのだけど。

この調子で、菌漫画とか細胞漫画とか、そういうジャンルが定着してほしいような気もしてきたり。無理か。他にネタになりそうな何かって思いつかないよな。

NHK教育でアニメ化したらヨサゲかも、などと思ったけれど、漫画ならではの説明技法を多用してるようにも思えるから、「もやしもん」と同様、アニメ化・映像化は厳しいものがありそう。アニメ・映像作品は、漫画のように読み返して情報を正確に反芻することができないから…。 *1
*1: その代り、映像作品は、動き・音・色等を使って、「漠然と感じさせる」ことは得意なのだけど。

以上、1 日分です。

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