2011/02/18(金) [n年前の日記]
#3 [zatta] バージョンアップ版に制限をつけるのはマズイやり方だと思う
バージョンアップに制限を設けるということは、対象外の版を持ってるユーザに対して「お前はもう客でも何でもねえ! さっさとどっか行け! しっしっ!」的なメッセージを、企業がユーザに絶えず送り続けている、ようなものだと思う。
もしそのあたりの制限が無ければ、「これだ。この版は買いだ」とユーザが思ったその時に最新版を買ってくれて、そのまま継続してユーザで居てくれるし、「このソフトは便利だよ」「結構使える」と口コミで宣伝してくれる場面だってあるだろう。が、制限があるとそうはいかない。旧版を持ってるユーザは、「…切り捨てられた!」と感じるだろう。
切り捨てられたと感じたユーザは、企業に対して「恨み」を持つだろうし、坊主憎けりゃなんとやらで、商品に対する印象も悪くなりがち。つまり、企業と商品に対して、執拗に攻撃を繰り返すアンチへと変化する。そうなると各所で、「あの会社はろくなもんじゃないよ。サポート最悪だよ」「あんな商品使ってるの? ダメダメ、あれはダメ。あんなの買うのはバカだね」等々色んな悪評を立て始める。内容が事実かどうかは関係ない。恨みを持った企業に対して報復してやる、という気持ちになってしまっているだろうから、その行為はおそらく際限なく続く。もしそこで、その商品に興味を持って新規ユーザになってくれそうな人が、それらの悪評を目にしたらどうなるか。「あのソフト、気になってたけど、ダメソフトみたいだな。買うのはやめておこう」。こういう展開は企業にとってありがたい展開なのだろうか? …いや、この展開は勝手な想像・妄想なのでアレなのだけど。
とはいえ。大昔に買った版があるからと言って、安く最新版を買われてしまうのも…と企業側は当然思うはず。どうせなら、少しでも高く買わせたい。
ということで妥協案(?)を思いついた。バージョンアップする版の差に応じて、値段を変えてしまえばいい。1つ前の版からは新規に買うより50%引き、2つ前からは40%引き、3つ以上昔の全てのバージョンに対しては30%引き、の値段でバージョンアップ版が買えますよ、てな売り方にする。「昔の版を持っているユーザさんを私達は切り捨てたりしてません。ちゃんと安く買えるプランを御用意させていただきました」というポージングをしておく。あくまでポージングで、よくよく計算してみると実は価格comで検索して新規に買ったほうが安かったりする価格設定だったとしても、それでもポージングは大事。「お前はもう客でも何でもねえ!」というメッセージを送り続ける企業と、「昔買っていただいたのですから、今回もお安くさせていただきますよ」というメッセージを(表面的にでも)送り続ける企業。どっちが受けがいいだろうか。
「そのやり方では、複数のバージョンアップ版を作ることになるではないか。手間がかかる。やってられない」と言われそうではあるが、例えば Shade の場合だと、バージョンアップ版をダウンロード販売しているわけだから、実のところCDやDVDをプレスする必要はない。また、Shadeは、元の版がどれであってもバージョンアップ版の中身は同じらしい。このことから分かるように、価格が異なるのだから複数のバージョンアップ版を作らねば、というのは思い込みに過ぎない。そんなもの最初から作る必要など無い。種類が必要になるのは、注文を受け付けて金を払ってもらう時だけ。であれば注文を受け付けるサーバ側で、ユーザが持ってる版に応じて請求する額を変えればいい。…これで手間がかかるのだろうか。
あるいは時々、旧版を持っているユーザに対してキャンペーンをしてもいい。バージョンアップ版よりは高いですが、新規に買うよりはお安いですよ。期間限定です。今がチャンスです。…それだけでも印象は随分と違うのではないか。
てなことを思いついてしまうと、Shadeしかり、ホームページビルダーしかり、バージョンアップ時に制限を設け始めた企業は、なんだかなと思う。一度は、あるいは何度か、自社商品を買ってくれたユーザを、わざわざ敵にしてしまう必要はないだろうに。と思うのですが、いかがなものでしょうか。
まあ、いっそのことバージョンアップ版・アップグレード版を売らないという選択肢もアリだろうけど。安いソフトだとそんな感じだし。
などとグダグダ書いてしまうぐらいに、自分はその手のソレに良い印象を持ってないという話でした。
もしそのあたりの制限が無ければ、「これだ。この版は買いだ」とユーザが思ったその時に最新版を買ってくれて、そのまま継続してユーザで居てくれるし、「このソフトは便利だよ」「結構使える」と口コミで宣伝してくれる場面だってあるだろう。が、制限があるとそうはいかない。旧版を持ってるユーザは、「…切り捨てられた!」と感じるだろう。
切り捨てられたと感じたユーザは、企業に対して「恨み」を持つだろうし、坊主憎けりゃなんとやらで、商品に対する印象も悪くなりがち。つまり、企業と商品に対して、執拗に攻撃を繰り返すアンチへと変化する。そうなると各所で、「あの会社はろくなもんじゃないよ。サポート最悪だよ」「あんな商品使ってるの? ダメダメ、あれはダメ。あんなの買うのはバカだね」等々色んな悪評を立て始める。内容が事実かどうかは関係ない。恨みを持った企業に対して報復してやる、という気持ちになってしまっているだろうから、その行為はおそらく際限なく続く。もしそこで、その商品に興味を持って新規ユーザになってくれそうな人が、それらの悪評を目にしたらどうなるか。「あのソフト、気になってたけど、ダメソフトみたいだな。買うのはやめておこう」。こういう展開は企業にとってありがたい展開なのだろうか? …いや、この展開は勝手な想像・妄想なのでアレなのだけど。
とはいえ。大昔に買った版があるからと言って、安く最新版を買われてしまうのも…と企業側は当然思うはず。どうせなら、少しでも高く買わせたい。
ということで妥協案(?)を思いついた。バージョンアップする版の差に応じて、値段を変えてしまえばいい。1つ前の版からは新規に買うより50%引き、2つ前からは40%引き、3つ以上昔の全てのバージョンに対しては30%引き、の値段でバージョンアップ版が買えますよ、てな売り方にする。「昔の版を持っているユーザさんを私達は切り捨てたりしてません。ちゃんと安く買えるプランを御用意させていただきました」というポージングをしておく。あくまでポージングで、よくよく計算してみると実は価格comで検索して新規に買ったほうが安かったりする価格設定だったとしても、それでもポージングは大事。「お前はもう客でも何でもねえ!」というメッセージを送り続ける企業と、「昔買っていただいたのですから、今回もお安くさせていただきますよ」というメッセージを(表面的にでも)送り続ける企業。どっちが受けがいいだろうか。
「そのやり方では、複数のバージョンアップ版を作ることになるではないか。手間がかかる。やってられない」と言われそうではあるが、例えば Shade の場合だと、バージョンアップ版をダウンロード販売しているわけだから、実のところCDやDVDをプレスする必要はない。また、Shadeは、元の版がどれであってもバージョンアップ版の中身は同じらしい。このことから分かるように、価格が異なるのだから複数のバージョンアップ版を作らねば、というのは思い込みに過ぎない。そんなもの最初から作る必要など無い。種類が必要になるのは、注文を受け付けて金を払ってもらう時だけ。であれば注文を受け付けるサーバ側で、ユーザが持ってる版に応じて請求する額を変えればいい。…これで手間がかかるのだろうか。
あるいは時々、旧版を持っているユーザに対してキャンペーンをしてもいい。バージョンアップ版よりは高いですが、新規に買うよりはお安いですよ。期間限定です。今がチャンスです。…それだけでも印象は随分と違うのではないか。
てなことを思いついてしまうと、Shadeしかり、ホームページビルダーしかり、バージョンアップ時に制限を設け始めた企業は、なんだかなと思う。一度は、あるいは何度か、自社商品を買ってくれたユーザを、わざわざ敵にしてしまう必要はないだろうに。と思うのですが、いかがなものでしょうか。
まあ、いっそのことバージョンアップ版・アップグレード版を売らないという選択肢もアリだろうけど。安いソフトだとそんな感じだし。
などとグダグダ書いてしまうぐらいに、自分はその手のソレに良い印象を持ってないという話でした。
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以上です。