mieki256's diary



2008/12/23(火) [n年前の日記]

#2 [anime] 「ラブ・ローラーコースター」を鑑賞

NHK-BS2で流れてたみたいなので以下略。日本製の3DCGアニメ。後で検索してみたところ、監督さんはSCEで仕事をしてた人、らしい?

レンダリングするソフトの性能と言うか種類によって得られた画面なんだろうけど、クレイアニメ的な質感がイイ感じで、これは凄いなと。いや、最近はそういう情報にまったく触れていないので、その手の業界の人からすると「こんなの別に珍しくもなんともない」「たいした映像じゃないだろ」とか言われちゃうのかもしれないのだけど。自分は素人なので感心してしまいました。

キャラデザ、というかモデリングは、見ていてかなりキツイものが。正直に言ってしまうと、キモイ。が、おそらくこういうデザインを良しとする文化圏がその手の業界にはあるのだろう、もしかするとキモカワ云々を狙ったソレなんだろうか等想像しながら眺めたり。ただ、後になって、手描きのキャラデザラフ画らしきものをネットで見かけて、そちらのほうはシンプルかつ味わいがあってイイ感じだったのでなんだか考え込んでしまった。手描きのキャラデザを3DCGモデルにしていく際のノウハウの発見が、まだまだ必要とされている、ということなんだろうか。そういやそのへん、シルクロード少年ユートもそうだったけ。ユートも、手描きのキャラデザはイイ感じなのに、3DCGモデルになるとキモくなっていた。元のデザイン画の雰囲気を残したモデルを作る上手い方法はないのだろうか。このへん3DCG業界の課題としてずっと残っていくのか、それとも視聴者が慣れてしまうのが先なんだろうか。てなことをもやもやと。

脚本とコンテは、ちょっと、いや、かなり今後の課題を残してるように思えたり。先日、トイストーリーやMr.インクレディブルを見てしまったので、尚のこと痛感(?)というか。

スカスカの脚本で、どんなに映像を作り込んでみても、どうにもならないところがありそうだなと。徹底的にキャラをドタバタさせたり、とにかく綺麗な画像を作っても、ただそれだけで商品になるかと言うと、ちと厳しいものがありそう。と思ったけど実際はどうなんだろう。

コンテ…というかカメラワークにもちと疑問が。例えば、絶えずカメラがジリジリと動いてるあたり、演出意図が判らなくて気になってしまったり。3DCGはカメラを積極的に動かせる=どんどん動かさなきゃ3DCGで作る意味がないだろ、とでも思ってしまったのだろうか。だとすればツールに使われちゃってる気配が。いや、それとも、カメラが定まらないことで何か不安感を観客に与えようとしていたのだろうか。と思って見返してみたけどそういうルールがあるわけでもないっぽい。手持ちカメラ風に動かしてるわけでもないので、実写映像のソレを再現しようとしてるわけでもナサゲ。む。カメラを動かすことでモーションの拙さ?を誤魔化せる効果があるとか?

部分部分で見ると、ダイナミックなレイアウト、ズームの多用+効果音など、インパクトのあるカットが多数なのだけど。それらのレイアウト・カメラワークをどうしてそこに持ち込んだのかがちょっと類推できない場面が多く。勝手な想像だけど、なんとなくでコンテを切ってそうな予感。各カットを作る能力ではなく、シーンなり全体なりを見渡してカットの繋がりや配置を構成していくための何か、つまりは先人達が白黒フィルム時代から発見してきた映像制作の基礎知識・基礎テクニック、あるいは演出家としての視点がそこには必要だったのかもしれない。と想像したりもしたけど実はものすごく考えられたコンテにはなっていてそれを自分が読み取れてないだけかもしれないのでそのへん自信なし。

それにしても、よくまあこんな映像を作ったもんだなあ…。

以上です。

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