mieki256's diary



2023/10/03(火) [n年前の日記]

#3 [anime] 「ルパン三世 風魔一族の陰謀」を視聴

BS12で放送されていたソレを録画していたので視聴。初見。

ルパン三世アニメ版におけるルパンの声と言えば、山田康雄さん、もしくはクリカンさんなわけだけど。この作品は、ルパンを古川登志夫さんが演じているという変わり種。ルパン一味も、銭形警部も、普段とは違う方々が演じてる。どんな印象になるのかなとワクワクしながら見始めたけど、これは全然アリだなと…。さすが声優さん達。皆さんフツーに上手いな…。あっという間に慣れてしまった。違和感無し。 *1

作画面は凄かった。とにかく動く。ひたすら動く。動きまくる。ここまで動かしてしまうのかと怖くなってくるぐらいに動きまくり。「カリ城」を作ったテレコムが制作を担当してるし、「カリ城」の作画監督だった大塚康生さんが監修してるし、作監は「カリ城」のカーチェイスシーンを担当してた友永和秀さんだしで、作画面は文句のつけようがない出来になってたなと…。

あちこちに、「カリ城」やTVシリーズのオマージュやパロディが入ってたあたりも面白かった。「そこに俺の服があるから着替えな」と言われて ヒロインが赤ジャケットを着てしまうあたりとか。 幻覚を見るシーンで代々のTVシリーズのキャラデザが次々に出てくるあたりとか。こういうお遊びは好き。

忍者が出てくる設定なだけあって、からくり屋敷っぽいアイデアが山のように投入されていて、そのあたりも好印象。よくまあこんなにアイデアを思いつくものだなと…。

しかし、話と言うか、全体の印象は、「カリ城」の劣化コピーな感じがして…。終わり方も「えっ? これで終わり?」という印象が…。全然締まらないなと…。作画スタッフは似たようなソレでも、宮崎駿監督が居るか居ないかで、こんなにも印象が違ってくるものかと痛感してしまった。

でも、盛り込まれてるアイデアの量は尋常じゃないんだよな…。実は宮崎駿監督がアイデア出し関係で多少手伝ってたりはしないのかなと思ったけど、「ナウシカ」アニメ版が1984年、「ラピュタ」が1986年、この作品が1987年、「トトロ」が1988年だから、手伝ってる余裕はないよな。たぶん。

とりあえず、作画面は見所満載だし、声優陣がまるっと違うのも新鮮なので、悪くない作品に思えた。これを黒歴史にするのは、あまりにももったいない。
*1: もっとも、原作者にも山田康雄さんにも話を通さずにキャスティングしてしまって、山田康雄さんが大激怒して、それ以来声優さんを変えることが難しくなったという話をどこかで見かけた記憶も…。そのせいで、山田さんが亡くなったら物真似路線でクリカンさんが選ばれるわ、TVSPの頃には中の人達が御歳を召してフガフガ状態になっても変えるわけにもいかないわ、みたいな展開になってしまったわけで…。この作品で流れが決まってしまったよなと…。もしも当時、プロデューサーがちゃんと話を通しつつ、このキャスティングを成立させていたらと考えてしまう…。でもまあ、今現在は代替わりできてるから、今更な話ではあるか…。

以上です。

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