mieki256's diary



2022/10/08() [n年前の日記]

#2 [basic] Tiny Basic for Windowsを試用

CP/Mエミュレータを試用しているうちに、ふとなんとなく、Tiny Basic について興味が湧いてきた。ググってみたら、Tiny Basic for Windows というBASICがあるらしいと知ったので、少し触ってみることにした。環境は Windows10 x64 21H2。

_tbasic

tbw151set.zip をDLして解凍。任意のフォルダに置く。今回は、D:\home\prg\basic\TBasic\ に置いておいた。

TBasic.exe を実行すると、編集ウインドウと実行画面ウインドウが開いた。

この時点で、なんだか妙だなとようやく気が付いた。一般的に、Tiny Basic と言ったら、小さいバイナリサイズでそこそこ動く BASIC の類ではなかったか…。こんなにゴージャス(?)な画面が出てくるのは、おかしい…。リッチ過ぎる…。これは本当に Tiny Basic なのだろうか…?

ヘルプファイルを開いて眺めてみたら、謎が解けた。これは一般的な Tiny Basic ではなくて、N88BASIC の Tiny 版と言う意味で Tiny Basic を名乗っていたらしい。自分が期待していた Tiny Basic ではなかった…。

実は,Tiny Basic と言うと,コンピュータの歴史の中では特別な意味を持ちます。 1970年代の初期のマイクロコンピュータ(現在ではパーソナルコンピュータ)では, RAM が数キロバイトしかありませんでした。このコンピュータ上で BASIC を動かすために,当時既に,大型機上で動作していた BASIC のサブセットを極めて小さなメモリーで動かすことが考えられ,2〜3Kのメモリーで動作する BASIC が開発され,それを Tiny BASIC と呼びました。

この Tiny Basic は 1975年,Dr. Li-Chen Wang が Palo Alto マイクロコンピュータ用に,元々書いたものといわれています。これは Dennis Allison によって,Altair 8800 用に移植され,そのソースは1976年公開されました。以後,この ソースを基にした多くのコンピュータへの移植版が作られ,それらは Tiny BASIC 或いは Tiny BASIC 系言語といわれています。

このように,Tiny BASIC はコンピュータの歴史においては特定の意味を持つ名前ですが,この Tiny Basic for Windows は,これらの Tiny BASIC 系言語とは,実は関係はありません。

元々はこの Tiny Basic for Windows は DOS 版としての Tiny Basic からスタートしましたが,ここでの Tiny は当時標準的に使われていた,N88BASIC のサブセットとして,作成され,N88BASIC に比べて Tiny であるという意味から,Tiny Basic と言う名前をつけました。ですから,この当時の Tiny Basic は正確には A Tiny N88BASIC と言うものです。

それはさておき、せっかくだから少し触ってみたけれど、プログラミング学習用としてはたしかにイイ感じだなと。

もっとも、学習用なら Microsoft Small Basic なども選択肢として良さそうな気もする。

_「Microsoft Small Basic」初心者向けプログラミング言語の開発・実行環境 - 窓の杜

ただ、Microsoft Small Basic は、自分の手元の環境では 1.2 は動いたけど最終版の1.3が動かなかったりしたので、そういうところで躓くようでは学習用環境として論外かもしれないと思ったりもする。動く環境もあれば、動かない環境もあるというのがなんとも…。「どうしても使いたかったらWindowsを再インストールしろ」なんて回答されちゃうようではダメだよな…。

_mieki256's diary - Microsoft Small Basic が起動しない
_small basic 1.3 が起動しません - Microsoft コミュニティ
_SMALL BASIC 1.3 does not appear on the screen ... - Microsoft Q&A

以上です。

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