mieki256's diary



2021/09/28(火) [n年前の日記]

#1 [neta][anime] 喋るエヴァンゲリオン

思考メモというか妄想メモ。

寝ていたら夢の中で、喋るエヴァンゲリオンの映像が出てきた。

ミサト 「シンジ君、エヴァから降りなさい!」
シンジ 「嫌だ! もうお前達の命令なんか聞くもんか!」
エヴァ 「そうじゃそうじゃ! そもそもミサトはいつも無茶な命令ばかりじゃ! 付き合ってられんわ!」
ミサト 「チッ…このクソガキ共…!」

みたいな。

目が覚めてから、なんだかどこかで見たようなアレだなあ、元ネタは何だろうなあ、と考えたのだけど。このノリって、最近のウルトラマンのノリが夢の中で再生されただけなのでは、と気が付いた。「ご唱和ください! 我の名を!」的な。もしくはシンカリオンあたりかもしれないけど。

考えてみれば…。エヴァンゲリオンって、「鎧を着たウルトラマンが宇宙怪獣と戦うアニメです」とか、「巨神兵とウルトラマンが悪魔合体するとエヴァになります」とか、そういうことが言われてたわけだけど。そこで出てくるウルトラマンって、おそらく昭和のウルトラマン ―― 一番最初のウルトラマンだろうと想像するわけで。

でも、同じウルトラマンでも、最近のウルトラマンって随分違うよなと。声優さんがついていて、めちゃくちゃ喋ったりするから、ノリが全然違う。何せ本編内で、ウルトラシリーズ大好きキャラが、「最近のウルトラマンは喋り過ぎじゃ! 神秘性が薄れる!」とクレームを入れるぐらいによく喋るわけで。

つまり、昭和のウルトラマンをモチーフにすることでエヴァの設定に到達するのであれば…。今時のウルトラマンをモチーフにしてエヴァの設定を練り直したら、またちょっと違う印象のエヴァンゲリオンを作れたりしないかなと。

とにかくひたすらべらべら喋るエヴァ。もし、そんなエヴァだったら、庵野監督も作ってて鬱にならずに済んだのではないか…。いや、分からんけど。

例えばだけど、初号機がオネエ言葉で、三ツ矢雄二さんあたりが演じてたら…。「あらま。今度のパイロットは男の子なのね。やだーカワイイー」とか「ちょっとシンちゃん、どうしたのよー」とか「アンタ男の子でしょ。根性見せなさいよー」とか。あまり深刻な雰囲気にならずに済むのでは。いや、どうかな…。ミサトさんやアスカがアレコレ言ってくる状況と大して変わらんか…。

このあたり、「こんなエヴァ初号機はいやだ」というお題で色々妄想できそうな気もする…。

乗り物になったウルトラマン。 :

昔のウルトラマンと今のウルトラマンは、喋るか喋らないかという点が大きく違うとは思うのだけど。他にも違う部分はありそうだよなと。強いて言えば、今のウルトラマンは「変身するもの」ではなくて「乗り物」になったというか…。

昭和のウルトラマンは、変身前の人がウルトラマンに変身すると、そこからは変身前の人の姿が画面にほとんど出てこない。何故なら、彼はウルトラマンに変身しちゃっているから…。変身後の姿が画面に映っているのに、変身前の彼の姿まで画面に出てくるなんてフツーに考えたらおかしいわけで。

だけど、今のウルトラマンは、変身後も、変身前の人の姿が画面に出てきて、ウルトラマンと会話しながら怪獣と戦ったりする。人間が主、ウルトラマンが従になってウルトラマンの体を動かしているのか、それとも逆なのか分からんけど、何にせよ、ウルトラマンに変身した後も、変身前の人は、ウルトラマンの体内だか精神世界だかでその存在を保ち続けている、という設定になった ―― ように見える。

それってつまり、ウルトラマンは変身して成るモノではなく、乗り込むもの、乗り物に変わったのだろうなと…。その変化は、日本のロボットアニメの歴史と重なってるのではないかと。

日本のロボットアニメは、大まかに考えて、鉄腕アトム → 鉄人28号 → マジンガーZ → ガンダム → エヴァ、と進化してきたわけだけど。マジンガーZの段階で、巨大ロボットが乗り物になって、それ以後のロボットアニメのほとんどが、マジンガーZの「ロボット=乗り物」の遺伝子を色濃く残しているわけで。

ということで、ウルトラマンの設定も、日本の巨大ロボットアニメをトレースしてるのかもな、と。おそらく、そういった設定のほうが、子供さんには分かりやすい、ウケがいいのかなあ、とも。子供さん向けのアレコレについて、設定や見せ方を最適化していくと、巨大な何かしらはえてして乗り物になっていくのかもしれない。

ただ、ウルトラマンが完全に乗り物と化したわけでもないあたりは興味深いというか…。いやまあ、作品によって、ウルトラマンの意識がそこにあったり全然無かったりと違ってるけど。

このまま行くと、いずれは只の巨大ロボットにしか見えないウルトラマンも登場するのだろうか。いや、たしかウルトラマンZで、ソレに近い感じの敵が出てた気もする…。ていうか、セブンガーなどはそういう発想のメカだろうな…。人類がウルトラマンを作るとこうなるだろうね、みたいな。

ていうか、それってエヴァじゃんと気が付いた。完全に乗り物と化したウルトラマン=エヴァ、だったのだな。

ただ、エヴァは、ロボットアニメとして見た場合、時代に逆行した設定かもしれない、とも思えてきた。只の乗り物に過ぎないはずの、意志を持たない巨大ロボットという設定に、意識のようなものを持たせて神秘性・謎を付加したというか…。いやまあ、そのあたり、イデオンやライディーンでもやってたか…。エヴァの設定って、温故知新の塊っぽいよな…。

となると、巨大ロボット=乗り物、という設定の企画が大半のこの状況で、鉄人28号や鉄腕アトムの時代まで発想を戻して、別のルートが無いか考えてみるのもアリかもしれないなと。

もっとも、例えば鉄腕アトムで見られた、ロボット=人類と共存可能な新たな知的生命体の存在、というソレの発展形として、トランスフォーマーが存在してたりするわけだけど…。海外では、巨大ロボット=乗り物、という最適化がそれほど進まなかったので、違うルートも見出し易い状況があったのだろうか…?

オチはないです。只の思考メモというか妄想メモです。

以上です。

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