2020/07/05(日) [n年前の日記]
#1 [pcem][pc] PCem + Windows98でネットワークを利用可能にしてみた
メインPCの CPU を AMD Ryzen 7 1700 に変更後、VirtualBox上で Windows98 が正常動作しない状態になってしまったので、PCem v16 + Windows98 で代替できないものかと動作確認。PCem を使うとLANにアクセスできない点が気になったので設定方法を調べ直したり。環境は、Windows10 x64 1909 + PCem v16 + Windows98。
ちなみに、PCem というのは、IBM PCエミュレータ、という説明でいいのだろうか…。386、486、Pentium が載ってた時代の仮想PCを用意できて、DOS や Windows3.1/95/98等を動かせる。当時の各種ハードウェアを比較的忠実にエミュレーションしていて、動作は遅いけど再現性は結構高い、との話。
_PCem
さておき。ネットワーク関係は、以下の解説動画の通りに作業したら利用できるようになった。IE で Google のトップページを開くこともできた。
_PCEM Networking with Windows 98 - YouTube
ちなみに、PCem というのは、IBM PCエミュレータ、という説明でいいのだろうか…。386、486、Pentium が載ってた時代の仮想PCを用意できて、DOS や Windows3.1/95/98等を動かせる。当時の各種ハードウェアを比較的忠実にエミュレーションしていて、動作は遅いけど再現性は結構高い、との話。
_PCem
さておき。ネットワーク関係は、以下の解説動画の通りに作業したら利用できるようになった。IE で Google のトップページを開くこともできた。
_PCEM Networking with Windows 98 - YouTube
◎ 設定の仕方をメモ。 :
一応、設定の仕方をメモ。
まず、PCem側で仮想PCの設定を確認。NICの種類、Adress と IRQ を把握しておく。その手のチュートリアルでは、Novell NE2000, Address 0x300, IRQ 10 で説明されてる場合が多い。
PCem上で、Windows98 を起動。デバイスマネージャを表示。
ネットワークアダプタ → NE2000 Compatible を右クリック → 削除。
Windows98 を再起動。デバイスマネージャで、NE2000 Compatible が消えていることを確認。
スタートボタン → 設定 → コントロールパネル → ハードウェアの追加。「新しいハードウェアの追加ウィザード」が開くので、「デバイスは一覧にない」→「いいえ(一覧から選択する)」→ ネットワークアダプタ → Novell/Anthem → NE2000 Compatible を選択してOK。一旦、こちらが望まない Address と IRQ が出てくるけど、後で設定し直すのでそのまま続行。一旦 Windows98 を終了する。
Windows98を再起動。「NICが正常動作してない」的メッセージが表示されるけど気にせず進む。
デバイスマネージャ → ネットワークアダプタ → NE2000 Compatible を選択して右クリック → プロパティ → リソース。割り込み要求(IRQ)と、I/Oの範囲(Address) を、PCem側の設定(IRQ 10、Adress 0x300-)に合わせる。設定を変更して、一旦 Windows98 を終了。
Windows98 を再起動。デバイスマネージャで、NE2000 Compatible に警告マークがついてないことを確認。
デスクトップの、ネットワークコンピュータのアイコンを右クリック → プロパティ。「TCP/IP -> NE2000 Compatible」を選択して、追加ボタンをクリック。プロトコル → 追加 → Microsoft → TCP/IP → OK。Windows98 を再起動。
IEを開いて、
もちろん、今時 Windows98 でネットにアクセスするなんて自殺行為なので、常用は考えないほうがいいわなと…。
まず、PCem側で仮想PCの設定を確認。NICの種類、Adress と IRQ を把握しておく。その手のチュートリアルでは、Novell NE2000, Address 0x300, IRQ 10 で説明されてる場合が多い。
PCem上で、Windows98 を起動。デバイスマネージャを表示。
- スタートボタン → 設定 → コントロールパネル → システム → デバイスマネージャ。
- もしくは、マイコンピュータのアイコンを右クリック → プロパティ → デバイスマネージャ。
ネットワークアダプタ → NE2000 Compatible を右クリック → 削除。
Windows98 を再起動。デバイスマネージャで、NE2000 Compatible が消えていることを確認。
スタートボタン → 設定 → コントロールパネル → ハードウェアの追加。「新しいハードウェアの追加ウィザード」が開くので、「デバイスは一覧にない」→「いいえ(一覧から選択する)」→ ネットワークアダプタ → Novell/Anthem → NE2000 Compatible を選択してOK。一旦、こちらが望まない Address と IRQ が出てくるけど、後で設定し直すのでそのまま続行。一旦 Windows98 を終了する。
Windows98を再起動。「NICが正常動作してない」的メッセージが表示されるけど気にせず進む。
デバイスマネージャ → ネットワークアダプタ → NE2000 Compatible を選択して右クリック → プロパティ → リソース。割り込み要求(IRQ)と、I/Oの範囲(Address) を、PCem側の設定(IRQ 10、Adress 0x300-)に合わせる。設定を変更して、一旦 Windows98 を終了。
Windows98 を再起動。デバイスマネージャで、NE2000 Compatible に警告マークがついてないことを確認。
デスクトップの、ネットワークコンピュータのアイコンを右クリック → プロパティ。「TCP/IP -> NE2000 Compatible」を選択して、追加ボタンをクリック。プロトコル → 追加 → Microsoft → TCP/IP → OK。Windows98 を再起動。
IEを開いて、
http://www.google.comにアクセスしてみれば、Googleのページが開ける…はず。これでネットワークが利用できるようになった。
もちろん、今時 Windows98 でネットにアクセスするなんて自殺行為なので、常用は考えないほうがいいわなと…。
◎ 動作速度について。 :
Windows98上で Windows Media Player を起動してMIDIファイルや WAVファイルを再生させてみたら、音が途切れ途切れになってしまった。
CPU の種類を、MMX Pentium 233 からどんどん下げていったら、Pentium 90 とか Pentium 75 ぐらいでようやく音が途切れない状態に。
自分が使ってる AMD Ryzen 7 1700 (3GHz)はシングルスレッドの処理能力が低くて十分なエミュレーション速度が出ない、ということかもしれない…。
CPU の種類を、MMX Pentium 233 からどんどん下げていったら、Pentium 90 とか Pentium 75 ぐらいでようやく音が途切れない状態に。
自分が使ってる AMD Ryzen 7 1700 (3GHz)はシングルスレッドの処理能力が低くて十分なエミュレーション速度が出ない、ということかもしれない…。
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#2 [pcem][pc] IBM PCエミュレータ 86Boxを試用
86Boxという、PCem をフォークしたエミュレータがあるらしいので試用してみたり。
_86Box/86Box: Emulator of x86-based machines based on PCem.
_Getting started | 86Box
_86Box - Emulation General
PCem との違いは…。
今回は、AMD Ryzen 7 1700 + Windows10 x64 1909 + 86Box v2.10 で試用してみた。
86Box は、CPU別で最適化したバイナリがあるので、今回は Ryzen 1000番台に最適化しているらしい 86Box-Optimized-Zen-32-b5d02a80.zip を使った。以下から入手できる。解凍して任意のフォルダに置く。
_86Box-Optimized [Jenkins]
PCem と同様に ROM set が必要らしいけど、以下から入手できる。
_Releases - 86Box/roms
解凍して、86Box のインストールフォルダ以下に roms というフォルダを作成して、解凍した中身を全部入れる。
86box.exe を実行すれば起動する。Tools → Settings で仮想PCのハードウェア構成を選択できる。
仮想PCの設定を変更して保存するとゲストOSが再起動してしまうので、ゲストOS側で電源を切れる状態にしてから設定を変更したほうが良さそう。ゲストOS起動中に設定変更で再起動してしまうと、次回のOS起動時にスキャンディスクが走ってしまう。
_86Box/86Box: Emulator of x86-based machines based on PCem.
_Getting started | 86Box
_86Box - Emulation General
PCem との違いは…。
- ウインドウの上下にメニューバーやステータスバーがついてる。
- HDDイメージとして、Anex86 (PC-9801エミュレータ) の hdi 形式も使える。
- 各CPUに最適化したバイナリが存在する。
今回は、AMD Ryzen 7 1700 + Windows10 x64 1909 + 86Box v2.10 で試用してみた。
86Box は、CPU別で最適化したバイナリがあるので、今回は Ryzen 1000番台に最適化しているらしい 86Box-Optimized-Zen-32-b5d02a80.zip を使った。以下から入手できる。解凍して任意のフォルダに置く。
_86Box-Optimized [Jenkins]
PCem と同様に ROM set が必要らしいけど、以下から入手できる。
_Releases - 86Box/roms
解凍して、86Box のインストールフォルダ以下に roms というフォルダを作成して、解凍した中身を全部入れる。
86box.exe を実行すれば起動する。Tools → Settings で仮想PCのハードウェア構成を選択できる。
仮想PCの設定を変更して保存するとゲストOSが再起動してしまうので、ゲストOS側で電源を切れる状態にしてから設定を変更したほうが良さそう。ゲストOS起動中に設定変更で再起動してしまうと、次回のOS起動時にスキャンディスクが走ってしまう。
◎ 印象。 :
PCem と同様に、86Box にも Windows98 をインストールして動作確認してみたのだけど、やはり処理が遅い…。かなり性能の低いCPUをエミュレーションしないと音が途切れてしまう模様。
通常版バイナリと、最適化版バイナリの両方を動作させてみたけど、速度面の違いは感じられなかった。
通常版バイナリと、最適化版バイナリの両方を動作させてみたけど、速度面の違いは感じられなかった。
◎ ホストOS側にマウスカーソルを戻す。 :
PCem or 86Box のウインドウ内をマウスクリックすると、エミュレータ側でマウスカーソルをキャプチャする状態になるけれど。ホストOS側に戻すのは以下。
- PCem : Ctrl + End でマウスキャプチャ解除
- 86Box : F8 + F12 でマウスキャプチャ解除
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以上、1 日分です。
Windows98のドライバしなかいプリンタで、このエミュレーターで印刷出来るでしょうか。
プリンタポートの規格が異なり、ケーブルをつなげないかも知れませんが。
Windows98で動くPDF有るでしょうか?
Windows 2000でもいいけど。
よろしくお願いします。