mieki256's diary



2017/04/04(火) [n年前の日記]

#4 [zatta][neta] 「みんなで歌う」ことに対して何か妙な気分になる自分

自分、基本的に、皆で揃って歌うことに対してどうも抵抗があるのだけど。なんでだろう、どうしてだろうと考えた時、どうも小中学校の体験が関係してそうな気もしてきたり。

小中学校って、君が代斉唱等、自分の意志とは関係なくとにかく揃って歌うことを強制されるじゃないですか。竹刀を持った先生が目の前をウロウロして、「おらあ! オマエラ声が出てねえぞ!」と竹刀で地面をバシッと叩いたりとかやってましたけど。まあ、戦中の軍隊ノリが学校と言う閉鎖空間の中でずっと続いてたというか、上からの命令に絶対服従する兵士を効率よく育てるためには必要な訓練時間なのだ、みたいなところがあるんでしょうけど。

もちろん自分は当時子供だったし頭も回るほうじゃないから「なんで歌わなきゃいけないんだろう」と疑問を持ちながらも反抗する気力もなければそれらしい理論武装を構築できるわけでもなくひたすら怒られないように口パクパクさせて歌ってるフリだけはしてましたけど。どうもあの頃に、「皆で歌うという行為」に対して、「気分が滅入ること・なんだか気持ち悪いこと」てなイメージが付加されてしまった、ような気もしてきたり。

そういや、今現在も「愛国心を育てるために」とか言ってその手のアレコレを学校内で強制されてたはずですが。本来愛国心ってコミュニティに属する人達の心の中で自発的に湧き上がってくるのが理想的な状況だろうと思うわけなんですけど、それって何かしらをグリグリと強制することで各人の中にムクムクと育つものなのかねえ、などと思うわけですよ。特に「歌う」という行為はかなり自発的な行為だよなと。そこを強制したら、嫌な思い出しか残らないのとちゃうかと。

何せこの歳になっても、子供の頃に味わったいやーな感じの体験・気分を引き摺って、未だに「皆で歌うとかちょっと気持ち悪いなあ」なんてうっかり思ってしまうのだから、アレはちと逆効果だったのではないかしらん、などと思ったり思わなかったり。 *1

かといって、子供達が皆で自然と歌いたくなるような状況を作り出せるかと考えたらコレもちょっと難しいわけで。「君が代斉唱したあの瞬間、楽しかったなあ…」なんて思える状況を作れたら理想的ですけど、そんなの無理ですわな。教えてる先生達自身にもそういう体験がまず無いだろうし。

まあ、そこに一体感があるから自然と歌うのか、それとも歌うことで一体感があるように錯覚させたいのか ―― 歌は結果として出現するのか、それとも歌を道具として扱うのか、みたいな話なのでしょうかね。わからんですが。

オチはないです。思考メモです。

先生達でバンド組むとか。 :

校長先生がギターをギュイーン。教頭先生がドラムをズダダダ。音楽の先生がキーボードをピコピコピコ。生徒達は「クッ…体が…自然と動いちまう…」「このグルーブに乗るしかねえ!」みたいな感じで「君が代はー!」「イエーイ!」「校歌斉唱ー!」「イエーイ!」「チクショウ、こんなイカレタ国に生まれて、俺達ってもしかして幸せなのかも…!」

ねーよ。

でも、そういう漫画があってもいいような気もしてきたり。ていうかあるんじゃないか、もしかして。

*1: しかし、小中学校のソレも、外国の人達から「なんで日本人は国家を歌わないんだ?」と妙な疑問を持たれないようにあくまで儀礼の一つとして身に着けておきませう、みたいなことを当時言われてたらちょっとは印象違ったかもと思ったりもするのですが。必要性さえ理解できれば、そこからは自発的行為に変わっていく可能性も期待できるわけで。

以上です。

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