mieki256's diary



2016/09/21(水) [n年前の日記]

#2 [anime] 「甘々と稲妻」最終回を視聴

漫画が原作のアニメ作品。妻を亡くした学校の先生が幼い娘を男手一つで育てていく過程で、教え子の女子高生(?)と料理を通じて親交を深める、という話でいいのかな。

いつもと同じ感じで淡々と進んでいったので最終回と気づかないまま見終わってしまった。イイ感じ。最終回だからと妙な盛り上げ方・普段と違うイベントを無理して盛り込まないほうがしっくりくるアニメってあるよなと。もっとも、それぞれがどういう作品なのかを見極めるあたりが難しそうではあるけど。

全体的な感想だけど、幼女の表情の豊かさがお気に入りだったり。もちろん原作のコマに描かれていた表情を拾っているのだろうけど、これは手描きならでは、だなと。3DCGでこういう表情を見せるのは難しい。 *1 故に、手描きの強みを活かした作品だったと言えるのではないかと。

不思議な踊りや謎の歌を披露する幼女の図もよかった。「クレヨンしんちゃん」を思い出したりもして。もしかすると原作者は実物(?)を観察できる機会に恵まれているのだろうか。あるいは、あくまで既存作品内での各種描写にインスパイアされてこういう描写を入れていたのだろうか。何にせよ、よくまあそれらのアクションに気づいたなと。

一般的なフツーのアニメにおいては、幼児の描写はえてして類型的なソレに留まることが多くて。1stガンダムの、カツ・レツ・キッカだって、リアルな幼児らしさがあるかと言えばちょっとビミョーだし、ましてラノベ原作のアニメ作品などは見るも無残な描写になるし。大人から知識を削って我儘度合を増してサイズを小さくしただけ、てな幼児ではちょっと…。ソレを考えると、「うさぎドロップ」もそうだったし、この作品もそうだけど、よく観察して描写したなと感心せずにはいられない。「となりのトトロ」を作った宮崎駿監督が言うところの「観察が大事」てのはこういうことなんだろうなと。

それはともかく、どこかで誰かがこの作品を「Papa told meモノ」と称していて、なんだか納得してしまったり。そういうジャンルが既に確立しつつあるのか…。例えば「うさぎドロップ」も、この作品も、「Papa told me」というジャンルに含まれる作品群の一つ、なのだなと。

何にせよ、かなりイイ感じの作品だったような気がしました。なんというか、見ていて癒される系のアニメだったなと。
*1: 3DCGでやるとしても表情をテクスチャとして描いちゃう、という形になるのではないかと予想。

以上です。

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