mieki256's diary



2012/04/10(火) [n年前の日記]

#1 [anime] カリ城の話ってどっちが正しいんだろう

宮崎駿氏がカリ城について言及している各種文献を読むと、別の誰かが、宮崎駿氏に監督を打診して、「なんで今更ルパンなんだ」と文句を言いながら作業を始めたという、そんな流れにしか見えなくて。

しかし、大塚康生氏が書いた本には、元々は大塚氏のところにルパン劇場版の話が来て、脚本で悩んでたら、ちょうど宮崎駿氏から電話がかかってきて、「ぼくがやろうか?」という話になってカリ城が誕生、てな流れが書いてあって。そちらが本当だとすると、宮崎駿氏が各所で言っていたらしい、「監督を“やらされた”」という雰囲気とはなんだか違う印象を受ける。

別作品でそういうやり取りをしたことを大塚氏が勘違いしたまま覚えているのか。それとも宮崎駿にとって、自発的に監督をしたわけではない、ということにしておいたほうが周囲に対して都合がいい何かがあるのか。どっちが正しいのだろう。

単に自分の記憶が間違っているのだろうか…。不安になって、ソースを探す。「作画汗まみれ」1982/12/31初刷版を発掘。179〜181ページに記述があった。やっぱり、宮崎駿氏から言い出したように書かれている。その言葉を聞いて大塚氏は、「天にも昇る思い」で「この作品は面白くなる」と確信したとすら書いてある。

さて、どっちが正しいのやら。

「作画汗まみれ」は改訂版が出ているらしいので、そちらではまた記述が違っていたりするのだろうか。あるいは、もしかすると、このあたりの本に書かれている流れは、別の誰かが脚色している可能性もあるのだろうか。鈴木Pあたりは、そういうストーリーを作るのが好きそうな印象もあるし。アニメージュ関連の文献は、鈴木Pが「こうしたほうが面白いよ」と口を挟んで、事実と異なる流れが書いてある場合が多い、とか? わからんけど。

以上です。

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