mieki256's diary



2024/03/17() [n年前の日記]

#2 [movie] 「最強のふたり」を視聴

BS12で放送されてたので途中から視聴。実話を元にした実写のフランス映画。 _Wikipedia の記述によると「バディコメディドラマ映画」に区分されるらしい。

恥ずかしながらタイトルすら知らなかった映画なので見なくてもいいかなと思ってたけど、たまたま見始めたら目が離せなくなった。失敗した。最初から見ておくのだった。これは結構、いや、かなり面白い映画なのでは…。と言ってもド派手なアクションシーンがあるわけでもなく、ゴイスなVFXがあるわけでもなく、観客が「泣けました!」とインタビュー映像で答える系でもなく、淡々と日常が過ぎていくだけの映画なのだけど。眺めているだけで色々と学びがあったというか…。

ぶっちゃけ、少女漫画等で飽きるほど見てきた「フッ おもしれー女」のソレを、おっさんと青年に置き換えたらこうなりますよーと言えそうな内容とも思ったのだけど。キャラ設定が違うだけでここまで印象が変わるんかと目から鱗が落ちた。こういうアレンジは他でも応用できるのではなかろうか…。「ハイハイ。ありがちありがち」と思ってしまうネタも、ココを変えたらガラリと変わるよね、みたいなことってまだまだありそうだなと…。

また、異文化交流を見せてくれる作品はやっぱり強いなと。キャラを異世界に連れて行かなくても、こうして現実世界を舞台にして異文化交流の様子を見せることができるのだよな…。この映画は人種の違いや階級差を盛り込むことで異文化を強調していたけれど、そこまで設定しなくても、どの場所にも、どのコミュニティにも、特有の文化は存在しているはずで、そこにフォーカスを当ててみるのはアリかもしれんと思えてきた。

そして、映画はコントラストが肝なのだなと改めて認識。いや、白人と黒人を並べたら見た目として、みたいな話ではなく…。育ちが違う者同士を並べても、置かれてる状況が違う者を並べても、年齢が違う者を並べても、そこにコントラストは生まれるわけで。

絶えずユーモアも盛り込むことも重要だなと…。相手の発言にジョークで、あるいは皮肉で返す会話をずっと心掛けてる脚本のように感じた。本来暗くなってしまう状況でも、台詞にユーモアが織り交ぜてあると印象が全然違う。つくづく、脚本って大事…。

途中からの視聴ではあるけれど、見ておいて良かった。この映画はとても勉強になった。もっとも、期待して視聴すると肩透かしになりそうな映画っぽい気もする…。再度書いておくけど「泣けました!」と言い出す系の映画ではないし…。そもそもフランス映画だし。

この映画、色んな国でリメイクされたらしいけど、それも納得。

以上です。

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