mieki256's diary



2022/06/09(木) [n年前の日記]

#2 [anime] 「DEATH NOTE ディレクターズカット完全決着版 リライト・幻視する神」を視聴

BS12で放送されたソレを録画しておいたので視聴。TVアニメ版の総集編だろうか。

実を言うと、「デスノートか…今更見てもな…」と思いながら見始めたのだけど、とにかく演出がキレッキレで、総集編なのにグイグイと引き込まれてしまった。あらゆる場面で、緩急と言うか、コントラストをかなり意識した演出がされていて、その手管が実に鮮やかで…。このアニメはスゴイ。素晴らしい。

以下、ちょっとネタバレになりそうだけど…。

例えば、主人公が某アイテムを手にして驚くシーン。まずはLが映ってるカットで、おそらくはジェット旅客機が近づいてるのか、「キイイィーン」という音が鳴り始めて。その音が最高潮・最大音量に達したタイミングで、音がスッと消えて、無音+主人公が驚いてる止め絵カットに切り替わる。その直後、主人公を演じる宮野真守氏の絶叫と、膨大かつ細切れな映像(記憶)が次々にフラッシュバック。そこからLのカットに切り替わると、若干静寂気味の客観的な視点というか、環境音が鳴ってるカットに。てな感じで、音の使い方があまりにも上手くて、それだけでもゾクゾクしてしまった。

あるいは、例のポテチシーン。とにかく激しく、スタイリッシュに、手前に効果線を載せながら、ポテチ袋を取り出し、破いて、ペンを走らせて、ポテチを食う主人公。その直後にLが見ているカメラ映像に切り替わるけど、客観的には何もしてないように見える主人公の図が提示される。

とにもかくにもコントラスト。「静」の前には「動」を置き、「動」の前には「静」を置く。そんな見せ方が何度も出てくる。

かつてPIXARを率いていたジョン・ラセター監督が、訪日してインタビューを受けるたびに、「我々は宮崎アニメから緩急(コントラスト)を学んだ」と口にしてたけど。その宮崎駿監督のお膝元のスタジオジブリでは、若手演出家さん達が「緩急? なんですかソレ?」状態のアニメを作り続けて…。しかし、ジブリとは縁もゆかりも無いはずのMADHOUSEで、各演出家さん達がここまでコントラストを駆使したアニメを産み出していたとは…。いや、たぶんこのコントラストのつけ方は宮崎アニメあたりから学んだものではなくて、全然違うところから来ている感じもするのだけど。何にせよ、これは上手いなと…。素晴らしい。

顔芸を最初にやり始めたのは誰なのかしら。 :

そういえば、このアニメは原作からして顔芸も駆使しまくった作品だと思うけど。顔芸って何時頃から使われ始めたのだろう…。

「DB」「聖闘士星矢」では顔芸なんて使ってなかったよな…。「ゴルゴ13」あたりも使ってないし…。手塚治虫作品や藤子F作品でも使ってないだろうし…。

「進撃の巨人」「ゴールデンカムイ」等を思い返すと、もう顔芸は漫画表現として定着してる気もする。始祖は誰なんだろう…?

もしかして永井豪先生か石川賢先生あたりだろうか。デビルマンやゲッターロボでやってそうな…。

以上です。

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