mieki256's diary



2023/09/26(火) [n年前の日記]

#1 [hsp] 疑似3D道路その19

_先日 の続き。HSP 3.6 を使って、疑似3D道路が作れないか試しているところ。環境は Windows10 x64 22H2。

画面に出すべき車の画像を、Inkscape 1.3 x64 を使って作成中。ゆるキャンに出てきたらしい車種、スズキ ハスラーと、日産ラフェスタの写真を参考にして、それっぽく見える感じがする画像を作れないかと試してるところ。

著作権が怖い :

当初、ネットから入手した車の写真画像をそのままトレースして画像を作っていたのだけど。ほぼ仕上がって、HSPのプログラムで画面に出して確認してる最中に、著作権のことを思い出した。自分が行った、このトレース作業って、著作権的にはアウトなんじゃないか…?

車のような工業製品のデザインは、著作権ではなく、意匠権で保護される。この意匠権は、同じ製品ジャンルでデザインを盗まれないようにするためのものなので、その車のデザインを絵に描いたりする分には問題無い。絵に描いた車で実際に走れるわけじゃないので…。ジャンルが違うから大丈夫。ということになっているらしい。

_自動車の絵が描きたい - 窓の杜

ただ、その車を写真に撮ると、その写真には撮影者の著作権が発生する。だから、写真を元にしてトレースしたら、これは著作権違反になりそうな気がする。たぶん。実際、雑誌や書籍に載っていた写真をトレースして漫画にしたら、撮影者から著作権違反として訴えられて面倒なことになった漫画作品の事例があったはず。 *1

_写真二次使用の著作権 - REV's blog

しかし、著作権が発生する条件、というものもあったはずだよなあ、という気もしてきた。車を真正面から、もしくは真後ろから撮っただけの写真に、著作権は発生するのだろうか? 誰がやってもそうなるし、誰でも容易にそれができる、といったものに対しては、著作権は発生しないのではなかったか…。構図が独自性を持っているとか、照明の当て方が独特とか、その場所に行くのがとにかく大変とか、要は「この人が撮影したからこそこういう写真になったんだね」「フツーの人はこんなの撮れないよね」と思えるような成果物じゃないと、著作権を主張できなかったような気もする…。このあたり、どうだったかな。

_具体的にどういうものが「著作物」になるんでしょうか? - これだけ知っとけ著作権講座
著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

具体的にどういうものが「著作物」になるんでしょうか? - これだけ知っとけ著作権講座 より


「そんなの関係なくとにかく著作権は発生するよ」という主張もどこかで見たことがあるような気もするけれど、その主張を通してしまうと社会がめちゃくちゃになるよなと…。

例えば、車を真正面から撮った写真なんて昔からあるわけだけど、今から車を真正面から撮ったら、それは既存の写真作品の構図を模倣しているから著作権違反です! と言われてしまうのだろうか。そうなると、もはや誰も、今後は車を真正面から撮影することができなくなる。世の中で一番最初に車を真正面から撮った人のところに菓子折りでも持っていって、「今度出す雑誌に車を真正面から撮った写真を載せたいんです。許諾していただけませんか?」とお願いしに行くことになるのだろうか。いや、それだけじゃ済まないよな。真横から撮った構図、真後ろから撮った構図、全ての角度で、誰かしらに許諾を貰いにいかないといけない。どう考えてもそんなの狂ってる。

何にせよ、裁判沙汰になった(と語られてしまっている)漫画作品の事例を思い返すと、トレースはやっぱりダメなんじゃないか、という気がしてきたわけで…。ということで、あえて斜めから撮影した写真画像を横に置いて、真後ろから見たらおそらくこうなるのかなあ、と想像しながら画像を再作成することにした。さすがにこういう作り方なら訴えられたりはしないだろう…。

細かく描き込むとかえってマズイかも :

車の画像を作成できたので、画面に出してみたのだけど、Nearest neighbor による拡大縮小描画をしているせいか、見た目がボロボロで…。結構苦労して画像を作ったのに、この見た目は悲しい…。

Inkscape上で作業をする際、ついつい細かいところもちゃんと描こうとして、アレコレをネチネチと描き込んでしまったのだけど、かえってそれが酷い結果に繋がっているような気がしてきた。こういった、粗い拡大縮小処理を経由する画像に関しては、もっとざっくりとした、大雑把な見た目のスタイルで描かないとダメなんじゃないかな…。

もしかすると、単に矩形塗り潰しをひたすら駆使したスタイルのほうがいいのかもしれない。例えば、MZ-700版スペースハリアーのような見た目とか。いや、アレは市松模様を多用してるからアレだけど。

_古籏一浩氏の昔話【後篇】 〜 MZ-700版スペースハリアーの開発話 - Togetter
_MZ-700版スペースハリアー - YouTube


もしくは、ぴゅう太の画面みたいな荒々しい感じで…。と思ったけれど、改めて確認してみると実は結構細かいな…。なんでも、解像度が256x192ドットもあったそうで。子供心に「これはないわー」と思ったぐらいに画面が粗いイメージを持ってたんだけどな…。意外と細かい…。

_ぴゅう太 (タカラトミー)
_ぴゅう太 - Wikipedia
_ぴゅう太が発売40周年。トミーが発売したゲーム特化のホビーパソコン。『ナイトフライト』や『フロッガー』『スクランブル』などで遊んだ思い出【今日は何の日?】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com


いっそのこと、プログラムでその都度矩形塗り潰しをして木や車を描いちゃうのもアリだろうか。PC-9801用ターボフリーウェイみたいな、あんな感じで…。

_TURBO FreeWay
_【解説付き】PC-98 ターボフリーウェイをクリアまで - YouTube

まあ、元画像を小さくして、縮小描画ではなく、ほとんどが拡大描画になるようにしちゃう手もありそうか…。

*1: ただ、実際に裁判にまでなった事例はほとんどない、という話も見かけた。そうなる前に出版社側がその漫画作品を絶版にしたり、権利者と話し合って和解したりする場合が多いとかなんとか。「沈黙の艦隊」も、「裁判になったとよく言われてるけどアレ実は裁判にまではなってないよ」という主張をどこかで見かけたりもした。ホントかどうかは知らない。

以上です。

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