2002/12/15(日) [n年前の日記]
#2 [digital] CSS
いつの頃からか忘れましたが、妙なフォント指定をしているWebページを頻繁に見かけるようになったのです。例えば
_こんな感じ
とか
_こんな感じ
で。前者はともかく、後者などは文章を読むことすら不可能ですね。
ただ今までは、「こんなフォントを指定するなんて、世の中には奇天烈センスなWebページ制作者が居るのだなぁ」ぐらいに思ってたのです。ところがMSのサイトにおいてすら _同様の表示 を見かけてしまい、さすがにこれは変だなと。
検索してみたらわかりました。 _コレ ですね。IEのCSSに関するバグ。
CSSでfont-family指定をする際、総称フォントファミリ(serif,sans-serif,cursive,fantasy,monospaceなど)しか指定していないと、欧文フォントに関しては正常に表示されるものの、日本語フォントに関しては不適切なフォントを使って表示されてしまう可能性が高いのです。
それでもまだ、一応読めるフォントが偶然使われたならさほど問題はないわけですが、今回のように「読めないよ」「読みづらいよ」的な日本語フォントをIEが選択してしまったりすると被害甚大。
まあ、知ってる方は既に知ってる話で…自分は今頃知りましたが(爆)
フォント構成を色々変化させて実験してみたのですが、どうやら「Windowsインストール時そのままのフォント構成」なら、おかしな表示もされない模様…って「MS ゴシック」や「MS 明朝」あたりが使われるのですから当たり前ですね。どっちを使われても「読める」ことに変わりはないわけで。
ですが、今時Windowsに日本語フォントを後から追加しない人なんて果たしてどれだけ居るのでしょうか。ワープロ、その他のソフトを購入すれば、大抵は追加可能な日本語フォントがついてきますし、ネットでもフリーの日本語フォントがいくつか入手できる状況だったりするわけです。フォントの追加方法もわからない初心者であればいざ知らず、このような状況下で日本語フォントを追加していない環境のほうが珍しいのではないでしょうか。
ですが、そうしてフォントを追加してしまうと、IEはそれら追加されたフォントを、IEの開発者しか知らない謎のアルゴリズムで、選択・使用してしまう。こうなると、あとはIEが、「さほど苦もなく読めそうな」フォントを「たまたま偶然」選択してくれることを神に祈るしかない。
つまり、こういうことです。
「Windows+IEでCSSを使ったWebページを見たければ、俺達にはオリエンタルでミステリアスにしか見えない邪魔臭い日本語フォントを、何一つWindowsに追加しちゃいけないぜベイベエ、わかったかよジャップども!」
…これが日本人に対するゲイツ氏からのメッセージなのですよ。
ブチ切れそう。
ではどうしたら解決できるのか。
…「MSがIEのバグを取る」のが本来あるべき姿ですよね。
総称フォントファミリは「どんな酷い環境でも最低限このくらいのフォント種類は用意してたりするよね?」という指定なわけですから、その「最低限」な状態すら用意してないIEが異常なのです。また、それらフォント種類が用意されてなかったとしても、通常使ってる標準的なフォントを割り当てればいいだけの話。なのになぜそこで、滅多に使わないフォントを中身も知らないくせに使い始めるのか。わけがわかりません。
また、MSの取れる対策をちょっと考えただけでも、
タコの自分ですらこのようにスラスラと解決策が思い浮かぶのですから、MSに勤務していらっしゃる非常に優秀なプログラマーの方々でしたら、もっと美しく簡単な問題解決の方法も浮かんでくることでありましょう。…なのになぜ、このようなしょーもないバグを、いつまでも放置してるのですか?>MS
もっとも、MSは米国企業ですから、「アジアの黄色い猿どもがどれだけ困ろうが私達白人様の知ったこっちゃナイデース」てな感じでいつまでたっても事態が改善されないのかな、とも。
となると、ユーザ側、もしくはCSSを使う側で対応するしかないわけですが…
ユーザ側で対応って言っても…
追加した日本語フォントを削除するぐらいしかなく。
もしくはIEを捨てるか。
CSSを使う側で対応って言っても…
font-family指定を一切行わないか、
あるは指定する際に、Windows、Macに必ずインストールされてるフォント種類を総称フォントファミリの前に併記しておくぐらいしかないわけで。
いずれにせよ、現在の日本国内においては、
現状でfont-familyに総称フォントファミリしか指定してないというのは、
「Windows+IEユーザは全員お断りダヨ!」
「このページを誰も読むんじゃねー!」
「読みたければ、貴方のWindowsに追加した日本語フォントを全部削除しなさい!」
と主張してるに等しいわけです。
ページ制作者本人にはその気が全くなくても、結果的にそうなってしまうのが非常に怖いところですね。
というわけで、font-familyの指定をしてる方は注意していただけないだろうか、ていうか、頼むから注意してよ、と思うのでした。
本来はCSSを使う側で注意すべき事じゃないのですが。ちゃんと正しい指定をしてるわけですから。しかし現状を考えるとCSS利用者が対策を打たざるを得ない。それもこれもMSのせいです。
ページ制作者が全く意図していないのに、 _こんなの とか _こんなの で表示されてるなんてガッカリですよね。しかも、何も知らない閲覧者に「こんなフォントを選ぶなんて、この人素敵なセンスしてるなぁ。クスクス」と笑われてたり、「コイツは客に文章読ませるつもりもないのか!」と憤慨されてるかもしれないのです。なんだかなぁ。
(WinXPでは症状が出ない、という話も目にしましたが、もしかするとWinXPには新規に追加されたフォントがあり、それらをIEが決め打ちで使ってるのかな、という気もします。しかしだとすれば、IEの動作環境にWin9xも含まれている以上、IE配布時にそれらのフォントも追加配布する方法を用意しておくか、OSの種類によってこのあたりのIEの挙動を変更しておくべきでしょう。
当方もWinXPを持ってれば検証できるのですが…というかXPのフォントファイル構成だけでも情報として持っていれば現状でも多少の検証は可能かもしれませんが。試しに当方のWin98のフォント構成を一応出してみます。 _こんな感じ です。このリストの中に存在しないが、WinXPには存在する…そういう日本語フォントファイルがあったとすれば、それらをIEが使っているが故に問題回避できている可能性もあるかと。更にそのフォントファイルを症状の出ているWindowsにインストールして症状が消えたら、まさしくビンゴでしょう。)
(WinXP以外にも、MS-Officeをインストールしてる環境によっても違いが出てくるのかもしれません。残念ながら当方の環境はWord98しかインストールされていないので確認のしようもないのですが。もしWinXP同様、最新MS-Officeでも新規にフォントが追加されていたら…という可能性もありますね。)
しかしそもそも、CSSでfont-familiy指定を使ってる方に尋ねてみたい気もするのですが…
フォントの種類を指定し、文字の見た目を変えることで、一体何が得られるんでしょう。フォント種類に凝ってみた結果、文章すら読めないページが万が一閲覧者に提供されてしまったら、プラスどころかマイナスにしかなりませんし。そのページにどれだけ価値ある情報が詰まっていたとしても、そもそも読めないのではゴミファイルも同然。そんな危険を冒してまでフォントの種類を指定する意味が、現在果たしてどれだけあるのだろう、とも思うのですがどうなんでしょう。
もっとも、それもこれもIEのバグが全ての元凶。IEが、font-family指定をしてる方々のページを、片っ端からゴミファイルと化していく。そういう可能性をIEは持っているわけです。腹立たしい話ですね。
かといって「IEを捨てよう」と主張するのにも無理がある。大半の方々はIE(あるいはIEコンポーネント使用のブラウザ)を使っているのが現実ですし、別のブラウザに乗換える可能性も現状では低いでしょう。口惜しいところです。
バグがある事自体は仕方ない事です。バグの無いプログラムなんてあり得ない。(自分も散々バグ残してきてますし。)
ですが、バグをバグと認めず、「仕様」だの「解釈の差異」だの主張して誤魔化して、隙あらば放置状態に持ちこもうとする…MSという企業はそこが非常によろしくない。
一体全体、MSは何をやってるのでしょう。
もしかして、日本語版IEのこういった動作について誰もMSに報告してないとか? だから修正されないのかな…?
ところで、検索してみてビックリしたんですが。 _こ _ん _な _に _も CSSに関して各ブラウザがバグを抱えたままなのですね。(情報集めた某所の方々はスゴイなぁ…)
CSSって、時期的にまだ使うのが早過ぎるのでは…?
とはいえ、使わなければバグもなかなか見つからないですね。
なんだか「卵が先か鶏が先か」的な話ではありますね… (;´Д`)
自分も以前はCSSについて勉強してましたが、各ブラウザの動作の違い、バグの回避に対応させるのにすっかり疲れてしまい、途中から「CSS使わない派」になってしまいました。このページに微妙に残ってるスタイルシート指定は、昔勉強してた頃の名残りです。
(例えば、このページに画像を挿入するときは、<br clear=all>を入れないとダメなんです。NN4ではline-heightを調整した中に画像を入れると表示位置がメタメタになる。嗚呼、面倒臭いですね (;´Д`)
もっとも、そもそもline-heightなんて、ユーザ側がブラウザに指示だして任意に調整させるべき項目じゃないかとも思うんですが…)
CSSといえば…
以前、どこかで書きましたが、CSSで小さ目のフォントサイズをガッチリ指定してるページをよく見かけますが、あの人種は一体なんなのでしょう。閲覧する側としては非常に困ってしまうのですが。文字色、背景色指定の酷さについては、ブラウザに追加した機能で調整可能だったりするので、まだ無視できる部分もあるんですが、文字の大きさはガッチリ指定されると調整できない場合が多いので途方に暮れてしまいます。仕方ないので、ページ保存してソースに手を加えて閲覧してみるとか、画面拡大ツールを起動してチビチビ拡大表示しながら閲覧とかしてますが…だんだん腹が立ってきます。閲覧者にそこまで余計な作業を強要する彼等…一体何様のつもりなんでしょう。
おそらくページを制作した当人は、「小さい文字=カッコイイ」とでも思ってるのでしょうが、なんと薄っぺらな動機であることか。実用性・機能性について思考を巡らす能力も無く、また閲覧される際の状況を想像する能力もない、素敵なお人柄(?)が滲み出てしまって、結果的に、かなりカッコワルイ姿を晒してるようにしか見えませんよ…
誤解されると困るので補足しますが、「小さい文字=ダメ」と言ってるわけではないのです。「調整不可=ダメ」と言いたいのです。
調整可能な指定をすれば済む話なのですよ。なのになぜそこでガチガチに固める必要があるのでしょう。そんなにも制作者の環境を閲覧者に強制したいのでしょうか。なんという傲慢さなのか。
CGを公開してるとか、デザインを公開してるとか、ビジュアル的な何かがメインで文章は付加的なものならばわかるのです。
しかしそれならば、比較的短めの文章、別段読まれなくてもいいような内容の文章を載せるに留めてほしい。わざわざ長文を載せながら、文字は小さ目で読みづらく、しかも調整不可、文字色と背景色のバランスも悪く、背景には目がチカチカしてくるような画像では…。何の為にそれら文章をあなたは公開してるのですか、と尋ねたくなります。
見た目に拘りすぎたあまり、閲覧者が読めない、読む事に苦痛を感じるページを公開してしまっているなら、本末転倒でしょう。
IEの挙動のバカバカしさにかなり腹が立ったので、つい長々とキーボードに叩きつけてしましました。申し訳ないです。
しかし現状では一体どうやって解決したらいいのだろう>font-familyにまつわるバグ
一瞬キレてフォントのほとんどを削除してみたけど、やっぱりそれも色々と問題が。
良い解決方法が思い浮かばないですわ (;´Д`)
(2002/12/16 追記)
試しに俺ニュースで少し紹介されてたArialUniというフォントをインストールしてみたところ、sans-serifの表示が多少まともになりました。たしかに見た目はかなり汚い表示ですが一応読めることは読めますね。
…でもなぜだろう。なぜUnicodeが…もしかすると私はとんでもない勘違いをしてるのかもしれません。
Word2002からもフォントだけパクってインストールしてみたのですが(あくまで実験目的ですよ)、こちらはあまり変化がないような。
(自分のPCにはインストールしてなかったのですっかり失念していたのですが、一応Word2002は購入・所有しているのです。ただ、自分のPCには入れず、親父さんのPCにインストールしているのですが。もし自分のPCにWord2002を入れてたら非常に危ないところでしたね。ホントにアレは酷いソフトで…って親父さんには申し訳ない話ですが(爆))
また、 _こちらのサイト の _このページ を利用させてもらい、表示結果を元にどのフォントが実際に使われているのか確認してみました。どうやらウチの環境では以下のような感じです。
serif: MS P明朝
sans-serif: Arial Unicode MS
cursive: DF祥南行書体W5
fantasy: DFPOP体
monospace: MS ゴシック
画面は _こんな感じ ですね。ただ、フォントを削除していくとまた結果がコロコロと変わっていくわけで…
スクリプトの類で、閲覧中のページのfont-family指定を無効にできないものかな。それが出来れば多少は問題が緩和しそうな気もします。それもまた場当たり的な対応でちょっとアレですが、ページ本文が読めないよりはマシだろうし。少し調べてみようかな…
ただ今までは、「こんなフォントを指定するなんて、世の中には奇天烈センスなWebページ制作者が居るのだなぁ」ぐらいに思ってたのです。ところがMSのサイトにおいてすら _同様の表示 を見かけてしまい、さすがにこれは変だなと。
検索してみたらわかりました。 _コレ ですね。IEのCSSに関するバグ。
CSSでfont-family指定をする際、総称フォントファミリ(serif,sans-serif,cursive,fantasy,monospaceなど)しか指定していないと、欧文フォントに関しては正常に表示されるものの、日本語フォントに関しては不適切なフォントを使って表示されてしまう可能性が高いのです。
それでもまだ、一応読めるフォントが偶然使われたならさほど問題はないわけですが、今回のように「読めないよ」「読みづらいよ」的な日本語フォントをIEが選択してしまったりすると被害甚大。
まあ、知ってる方は既に知ってる話で…自分は今頃知りましたが(爆)
フォント構成を色々変化させて実験してみたのですが、どうやら「Windowsインストール時そのままのフォント構成」なら、おかしな表示もされない模様…って「MS ゴシック」や「MS 明朝」あたりが使われるのですから当たり前ですね。どっちを使われても「読める」ことに変わりはないわけで。
ですが、今時Windowsに日本語フォントを後から追加しない人なんて果たしてどれだけ居るのでしょうか。ワープロ、その他のソフトを購入すれば、大抵は追加可能な日本語フォントがついてきますし、ネットでもフリーの日本語フォントがいくつか入手できる状況だったりするわけです。フォントの追加方法もわからない初心者であればいざ知らず、このような状況下で日本語フォントを追加していない環境のほうが珍しいのではないでしょうか。
ですが、そうしてフォントを追加してしまうと、IEはそれら追加されたフォントを、IEの開発者しか知らない謎のアルゴリズムで、選択・使用してしまう。こうなると、あとはIEが、「さほど苦もなく読めそうな」フォントを「たまたま偶然」選択してくれることを神に祈るしかない。
つまり、こういうことです。
「Windows+IEでCSSを使ったWebページを見たければ、俺達にはオリエンタルでミステリアスにしか見えない邪魔臭い日本語フォントを、何一つWindowsに追加しちゃいけないぜベイベエ、わかったかよジャップども!」
…これが日本人に対するゲイツ氏からのメッセージなのですよ。
ブチ切れそう。
ではどうしたら解決できるのか。
…「MSがIEのバグを取る」のが本来あるべき姿ですよね。
総称フォントファミリは「どんな酷い環境でも最低限このくらいのフォント種類は用意してたりするよね?」という指定なわけですから、その「最低限」な状態すら用意してないIEが異常なのです。また、それらフォント種類が用意されてなかったとしても、通常使ってる標準的なフォントを割り当てればいいだけの話。なのになぜそこで、滅多に使わないフォントを中身も知らないくせに使い始めるのか。わけがわかりません。
また、MSの取れる対策をちょっと考えただけでも、
- IE配布時に、各総称フォントファミリに対応した日本語フォントも一緒に追加配布して、それらのフォントを決め打ちで使う。
- 総称フォントファミリにどのフォントを対応させるか、ユーザが任意に指定できるような項目をIEのオプションに追加する。
- 総称フォントファミリにどのフォントを対応させるかの情報をレジストリにこっそり記録しておいて、問題が出た場合のみそれらレジストリ値をユーザに調整させる。
タコの自分ですらこのようにスラスラと解決策が思い浮かぶのですから、MSに勤務していらっしゃる非常に優秀なプログラマーの方々でしたら、もっと美しく簡単な問題解決の方法も浮かんでくることでありましょう。…なのになぜ、このようなしょーもないバグを、いつまでも放置してるのですか?>MS
もっとも、MSは米国企業ですから、「アジアの黄色い猿どもがどれだけ困ろうが私達白人様の知ったこっちゃナイデース」てな感じでいつまでたっても事態が改善されないのかな、とも。
となると、ユーザ側、もしくはCSSを使う側で対応するしかないわけですが…
ユーザ側で対応って言っても…
追加した日本語フォントを削除するぐらいしかなく。
もしくはIEを捨てるか。
CSSを使う側で対応って言っても…
font-family指定を一切行わないか、
あるは指定する際に、Windows、Macに必ずインストールされてるフォント種類を総称フォントファミリの前に併記しておくぐらいしかないわけで。
いずれにせよ、現在の日本国内においては、
- Windows+IEという環境はシェアの大多数を占めてる。
- 何かしらの日本語フォントをWindowsに追加してるユーザが多数であると容易に想像できる。
現状でfont-familyに総称フォントファミリしか指定してないというのは、
「Windows+IEユーザは全員お断りダヨ!」
「このページを誰も読むんじゃねー!」
「読みたければ、貴方のWindowsに追加した日本語フォントを全部削除しなさい!」
と主張してるに等しいわけです。
ページ制作者本人にはその気が全くなくても、結果的にそうなってしまうのが非常に怖いところですね。
というわけで、font-familyの指定をしてる方は注意していただけないだろうか、ていうか、頼むから注意してよ、と思うのでした。
本来はCSSを使う側で注意すべき事じゃないのですが。ちゃんと正しい指定をしてるわけですから。しかし現状を考えるとCSS利用者が対策を打たざるを得ない。それもこれもMSのせいです。
ページ制作者が全く意図していないのに、 _こんなの とか _こんなの で表示されてるなんてガッカリですよね。しかも、何も知らない閲覧者に「こんなフォントを選ぶなんて、この人素敵なセンスしてるなぁ。クスクス」と笑われてたり、「コイツは客に文章読ませるつもりもないのか!」と憤慨されてるかもしれないのです。なんだかなぁ。
(WinXPでは症状が出ない、という話も目にしましたが、もしかするとWinXPには新規に追加されたフォントがあり、それらをIEが決め打ちで使ってるのかな、という気もします。しかしだとすれば、IEの動作環境にWin9xも含まれている以上、IE配布時にそれらのフォントも追加配布する方法を用意しておくか、OSの種類によってこのあたりのIEの挙動を変更しておくべきでしょう。
当方もWinXPを持ってれば検証できるのですが…というかXPのフォントファイル構成だけでも情報として持っていれば現状でも多少の検証は可能かもしれませんが。試しに当方のWin98のフォント構成を一応出してみます。 _こんな感じ です。このリストの中に存在しないが、WinXPには存在する…そういう日本語フォントファイルがあったとすれば、それらをIEが使っているが故に問題回避できている可能性もあるかと。更にそのフォントファイルを症状の出ているWindowsにインストールして症状が消えたら、まさしくビンゴでしょう。)
(WinXP以外にも、MS-Officeをインストールしてる環境によっても違いが出てくるのかもしれません。残念ながら当方の環境はWord98しかインストールされていないので確認のしようもないのですが。もしWinXP同様、最新MS-Officeでも新規にフォントが追加されていたら…という可能性もありますね。)
しかしそもそも、CSSでfont-familiy指定を使ってる方に尋ねてみたい気もするのですが…
フォントの種類を指定し、文字の見た目を変えることで、一体何が得られるんでしょう。フォント種類に凝ってみた結果、文章すら読めないページが万が一閲覧者に提供されてしまったら、プラスどころかマイナスにしかなりませんし。そのページにどれだけ価値ある情報が詰まっていたとしても、そもそも読めないのではゴミファイルも同然。そんな危険を冒してまでフォントの種類を指定する意味が、現在果たしてどれだけあるのだろう、とも思うのですがどうなんでしょう。
もっとも、それもこれもIEのバグが全ての元凶。IEが、font-family指定をしてる方々のページを、片っ端からゴミファイルと化していく。そういう可能性をIEは持っているわけです。腹立たしい話ですね。
かといって「IEを捨てよう」と主張するのにも無理がある。大半の方々はIE(あるいはIEコンポーネント使用のブラウザ)を使っているのが現実ですし、別のブラウザに乗換える可能性も現状では低いでしょう。口惜しいところです。
バグがある事自体は仕方ない事です。バグの無いプログラムなんてあり得ない。(自分も散々バグ残してきてますし。)
ですが、バグをバグと認めず、「仕様」だの「解釈の差異」だの主張して誤魔化して、隙あらば放置状態に持ちこもうとする…MSという企業はそこが非常によろしくない。
一体全体、MSは何をやってるのでしょう。
もしかして、日本語版IEのこういった動作について誰もMSに報告してないとか? だから修正されないのかな…?
ところで、検索してみてビックリしたんですが。 _こ _ん _な _に _も CSSに関して各ブラウザがバグを抱えたままなのですね。(情報集めた某所の方々はスゴイなぁ…)
CSSって、時期的にまだ使うのが早過ぎるのでは…?
とはいえ、使わなければバグもなかなか見つからないですね。
なんだか「卵が先か鶏が先か」的な話ではありますね… (;´Д`)
自分も以前はCSSについて勉強してましたが、各ブラウザの動作の違い、バグの回避に対応させるのにすっかり疲れてしまい、途中から「CSS使わない派」になってしまいました。このページに微妙に残ってるスタイルシート指定は、昔勉強してた頃の名残りです。
(例えば、このページに画像を挿入するときは、<br clear=all>を入れないとダメなんです。NN4ではline-heightを調整した中に画像を入れると表示位置がメタメタになる。嗚呼、面倒臭いですね (;´Д`)
もっとも、そもそもline-heightなんて、ユーザ側がブラウザに指示だして任意に調整させるべき項目じゃないかとも思うんですが…)
CSSといえば…
以前、どこかで書きましたが、CSSで小さ目のフォントサイズをガッチリ指定してるページをよく見かけますが、あの人種は一体なんなのでしょう。閲覧する側としては非常に困ってしまうのですが。文字色、背景色指定の酷さについては、ブラウザに追加した機能で調整可能だったりするので、まだ無視できる部分もあるんですが、文字の大きさはガッチリ指定されると調整できない場合が多いので途方に暮れてしまいます。仕方ないので、ページ保存してソースに手を加えて閲覧してみるとか、画面拡大ツールを起動してチビチビ拡大表示しながら閲覧とかしてますが…だんだん腹が立ってきます。閲覧者にそこまで余計な作業を強要する彼等…一体何様のつもりなんでしょう。
おそらくページを制作した当人は、「小さい文字=カッコイイ」とでも思ってるのでしょうが、なんと薄っぺらな動機であることか。実用性・機能性について思考を巡らす能力も無く、また閲覧される際の状況を想像する能力もない、素敵なお人柄(?)が滲み出てしまって、結果的に、かなりカッコワルイ姿を晒してるようにしか見えませんよ…
誤解されると困るので補足しますが、「小さい文字=ダメ」と言ってるわけではないのです。「調整不可=ダメ」と言いたいのです。
調整可能な指定をすれば済む話なのですよ。なのになぜそこでガチガチに固める必要があるのでしょう。そんなにも制作者の環境を閲覧者に強制したいのでしょうか。なんという傲慢さなのか。
CGを公開してるとか、デザインを公開してるとか、ビジュアル的な何かがメインで文章は付加的なものならばわかるのです。
しかしそれならば、比較的短めの文章、別段読まれなくてもいいような内容の文章を載せるに留めてほしい。わざわざ長文を載せながら、文字は小さ目で読みづらく、しかも調整不可、文字色と背景色のバランスも悪く、背景には目がチカチカしてくるような画像では…。何の為にそれら文章をあなたは公開してるのですか、と尋ねたくなります。
見た目に拘りすぎたあまり、閲覧者が読めない、読む事に苦痛を感じるページを公開してしまっているなら、本末転倒でしょう。
IEの挙動のバカバカしさにかなり腹が立ったので、つい長々とキーボードに叩きつけてしましました。申し訳ないです。
しかし現状では一体どうやって解決したらいいのだろう>font-familyにまつわるバグ
一瞬キレてフォントのほとんどを削除してみたけど、やっぱりそれも色々と問題が。
良い解決方法が思い浮かばないですわ (;´Д`)
(2002/12/16 追記)
試しに俺ニュースで少し紹介されてたArialUniというフォントをインストールしてみたところ、sans-serifの表示が多少まともになりました。たしかに見た目はかなり汚い表示ですが一応読めることは読めますね。
…でもなぜだろう。なぜUnicodeが…もしかすると私はとんでもない勘違いをしてるのかもしれません。
Word2002からもフォントだけパクってインストールしてみたのですが(あくまで実験目的ですよ)、こちらはあまり変化がないような。
(自分のPCにはインストールしてなかったのですっかり失念していたのですが、一応Word2002は購入・所有しているのです。ただ、自分のPCには入れず、親父さんのPCにインストールしているのですが。もし自分のPCにWord2002を入れてたら非常に危ないところでしたね。ホントにアレは酷いソフトで…って親父さんには申し訳ない話ですが(爆))
また、 _こちらのサイト の _このページ を利用させてもらい、表示結果を元にどのフォントが実際に使われているのか確認してみました。どうやらウチの環境では以下のような感じです。
serif: MS P明朝
sans-serif: Arial Unicode MS
cursive: DF祥南行書体W5
fantasy: DFPOP体
monospace: MS ゴシック
画面は _こんな感じ ですね。ただ、フォントを削除していくとまた結果がコロコロと変わっていくわけで…
スクリプトの類で、閲覧中のページのfont-family指定を無効にできないものかな。それが出来れば多少は問題が緩和しそうな気もします。それもまた場当たり的な対応でちょっとアレですが、ページ本文が読めないよりはマシだろうし。少し調べてみようかな…
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以上です。