mieki256's diary



2000/04/23() [n年前の日記]

#1 (NoTitle)朝のうちは晴れていた...

朝のうちは晴れていたのだけど、そのうち激しい雷雨に。
オヤジさんがゴルフに出かけていたので心配。何せ山の中腹にある広い野原で金属の棒をブンブン振りまわしているわけで。

雷を見ると、釣キチ三平を思い出します。
…なぜに釣キチ三平?
原作で、釣りをしているおじさんが、雨の中、調子に乗って釣りをしてたら雷に打たれて死んでしまった、という話がありまして。それを思い出すのです。
当時、カーボンロッドなるものがポツポツと現われてきた頃でしたね。雷落ちやすいそうですね、アレ。

今考えるにあの話は、矢口高雄という漫画家がいかに誠実さを持った作家だったか、それを象徴していたな、なんて思ったり。
漫画という形式を使い、読者である子供たちに、そういう事故の危険性を非常にわかりやすく伝えようとしているわけで。あれはある種、作家が作家ならではの方法で、見事に社会へ貢献を果たしている理想的な姿だろうな、と言えなくもないかと。
それにしても残念ながら、今の若い漫画家さん達が自分の連載作品の中でそういう話を描く…なんて場面はそうそうお目にかかれないのではないかな。
もっとも当時、釣キチ三平という作品はかなりのヒット作品だったので、既にある程度、作家の発言力が強い情勢になっていたのかもしれませんけど。

なんとなくですが、会社勤めをした経験を持つ漫画家さんは、そういった社会貢献度の高い作品を生み出すことが多いかもしれないな、とか思ったり。「課長 島耕作」を描いてた作家さんもそうですよね。あの人も会社勤めをしていた時期がある。
以前、少女漫画からレディースコミックにシフトしていった女性漫画家さんの作品を色々と読んでいた時期があるのですが。大抵は深みがない作品ばかりで。学校が会社に変わっただけで、やっていることは同じ。ハンサムで、実は社長だったりする「王子様」が、何のとりえも無いOLをみそめてハッピーエンド。棚からぼた餅。そういう話しか描けないような人が結構多かったです。
おそらく、何かしら考えさせられたり、気づかされたりするような話を、描こうとしても描けないのでしょうね。ずっと漫画家という職業を続けていた事で、社会から分離してしまった、みたいな <他人事じゃないけど
同じ女性漫画家さんでも、会社勤めをしながら投稿を続けてようやくデビュー、といった方の作品は、また全然質が違っているのですが。
もっとも、漫画家一筋の女性作家さんでも、堅気の仕事をしている男性と結婚された方などは、また一味違った作品を描く場合があったり。おそらく旦那さんから会社関係の色々な話を聞いて、それなりに想像ができるようになるのかも。
誤解されると困るのですが、女性差別をしているわけではないです。男性作家さんでも、未だに、必殺技をドーン、敵が顔面から地面にズシャァ、みたいな作品しか描けない人もいますよね。
まあ、どの作品でも、需要があるから市場に存在しているわけで。
何でもかんでも社会問題提起タイプにして欲しい、などというつもりは毛頭ないのですが。
ただ、そういう状況がありませんかね、というだけの話でして。

雷の話から、なんでこうなってしまうのだろう… (´ー`;)

以上、1 日分です。

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