mieki256's diary



2001/06/13(水) [n年前の日記]

#1 H-IIロケットについての補足

例の大阪の小学校の。
演技だったのか。ますます許せん。
加害者側の人権うんぬん言ってられないじゃん。
こっち側、完全にナメラレてるぞ。

にしても…
仮に死刑になっても、法務大臣は死刑執行しないんだろうな。

冷暖房の効いた施設の中で、
三食出てきて健康的な生活スケジュールを強制される、
そんな生活を、ヤツは享受できるわけか…


昨日の日記だけでは日本のロケット開発に否定的と思われそう。で、一応補足。

オイラも基本的に応援してます。
それ故の昨日の発言。

あの番組見た限り、日本のロケット技術はまだまだ未成熟。
もっと長い目で見る必要があるんじゃないかと。
今の時点で、外国勢と同等の結果をいきなり期待するのはバカげてる。
何せチャレンジが始まったばかりなんだから。
だから、爆発が当たり前、ぐらいにどっしり構えとこうよ、と。

いかにも日本人的な悲壮感を感じたんですよ、あの開発の様子。
昔のオリンピック選手みたい。国を背負うって感覚がイヤ。
もう少しなんとかならんのかな、と思って。

にしても…
番組の端々で、彼等の開発態勢に問題があるような感も。

毎回実験する度、彼等、「上手くいくはず」と思い込んで実験してないか。
「上手くいくはず」「間違いないはず」…
一度そう思い込むと、えてしてミスを見逃しやすい。
また、爆発した時のデータも、「これは本来のデータじゃない」と思うでしょう。
余所から来た人がデータ見て、原因に気付いたってのは…
それまでのメンバーに、そういう意識があったんじゃないかとも。

ネタ元失念しちゃったんですが…
アメリカのその手の開発は、人間を信用しないのが前提らしいですね。

「作業に関わる人間の能力は高くない」
「ヒューマンエラーは必ず起きる」

そこから始まってるから、
「どうやってミスを未然に防ぐか」
「どうやってミスを発見していくか」
その点に注意を払う。
最終的に、誰がやっても作業・製造できる、そんな設計やシステムが実現する。
そのことで、製品の信頼性を確かなものにする(らしい)

日本は違いますよね。
「作業員のレベルは高いはず」
「気合が入ってればミスを犯さないはず」
ってのが前提。
作業に関わる人間の、技能、精神性を過大評価する。
あの番組の、溶接工の人の話なんかいい例で。

結果、集まってきたモノに「ミスはないはず」…と思い込む。

設計は間違ってない「はず」だ。
各メーカから完璧な部品が上がってきてる「はず」だ。
溶接は匠の技で精度を維持してくれてる「はず」だ。
…部品の強度は、調べるまでもなく、充分な「はず」だ…

たとえば、溶接工の方。
100回作業して100回とも同じ溶接・研磨が出来るんでしょうか。
体調悪い、集中できない…そんな場面も必ずあるでしょう。
それを思うと、あれだけの極限性を要求されるモノを造るにあたって、
日本人の手先の器用さ・匠の技という…
まことしやかに今まで語られてきた怪しげな通説・概念に、ちと頼りすぎてないかなと。

開発者の方、「意地」がどうこう言ってましたが…
そういうことを言う前に、やることあるんじゃないかと思いました。
技術者の冷静な目でモノを見て、
人間自身が生み出す不安定要因、ミスを見逃す態勢を、
精神面での対策ではなく、合理的な対策で極力排除する、
そんな開発の流れ・システムを構築するほうが…
…精神性を語る以前に、先にやることと違うんかなぁと。

いや、むしろそれらを実現する原動力としての「意地」発言だったと思うんですが(爆)
でもなぁ…技術者に限らず、「意地」の置き所、プライドの置き所も難しいわけで…
そういうモノに頼らずなんとかなるシステムが、結果的に信頼性が増す気がするのです。

で、そういったモロモロも全部ひっくるめて、
「ノウハウが溜まる」だろうと思えるのですね。

そんなわけで、ちゆは日本のロケット開発を応援しています <誰だよ、ちゆって

ちなみに民生品レベルはまた別。
そっちは逆に、個々の作業員の「燃え」を、
如何に引き出すか、重要視できるか、が鍵じゃないかと。

補足にしちゃ長すぎ。
しかもこんなこと、自分言える立場にないのに。
自分の耳がかなり痛い… (T_T)


WSH、完璧。
バンバンアプできるん。
その間、PC触れないけど… (T▽T)

以上、1 日分です。

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