mieki256's diary



2002/09/02(月) [n年前の日記]

#2 [digital] 入力装置

耳、目、口、それらが弱くなった人間が他者とコミュニケーションする。そのことをPC関連技術で多少は手助けできないものでしょうか。考えてみれば、コンピュータ関連技術は、年々恐ろしい速度で進歩してるのに、その手の分野に関してはさほど効果が上がってない感があります。
思うに、肝心要の、人間-PC間の入出力インターフェイスについて、何ら技術革新が起きてないのが痛いのではないでしょうか。…手を持ち上げるのもやっとの人が、マウスやキーボードを使えるはずも無く。やはりどうしても何か別の入力装置が必要になってくるのではないかと。
攻殻機動隊、老人Zまではいかなくても…「奇跡の〜」の少年でも容易に扱えそうな、さほどの腕力・握力がなくても精度の高い制御ができる、そんな入力装置が生まれてこないものでしょうか。そしてそれは、おそらく健常者にとっても便利な装置だと思うのですが。

とはいうものの。
既に世間は、マウスとキーボードで満足しきってる感も。

以前、インパクのCMで、森前首相がマウスボタンをクリックしてないとバカにされてました。なぜバカにするのか。「俺はマウスを使える」「マウス操作なんて簡単」という自負・気持ちがあるからです。つまり世間の人は意識するしないに関わらず、マウスによるPC操作というスタイルを、既に現時点で肯定しきった状態にあるわけです。(もちろん私も同類なんですが。)

これではいけない。

より優れた入力装置を生み出すためには、マウスなどで満足していてはいけない。文句が出るぐらいでなければ。

森前首相をバカにするなどもってのほかです。クリックできないのがフツーだろう、ていうかマウスでPCを操作するなんてマゾじゃないの?などと周りから逆に嘲笑されるような風潮にでもならない限り、より優れた代替技術を積極的に考案していこうという流れにはならないのではないでしょうか。これでいいやと思ってしまったら、そこで技術発展の歩みは止まってしまうのです。もっといい方法はないか。もっと楽をできないか。絶えずそんな思いを抱く事が大切なのではないかと。機械に使われてる現状に満足してしまってはいけないのです。

マウスを使えない側は、実は、未来の優れた技術を生み出す推進派であり…
マウスは使えて当然の側は、実は、未来の技術革新の芽を摘んでしまう側に立っている…

…なんてアホなこと思ったり。


マウスって、製造コストの低さとそこそこの操作性、ちょうどいいバランスが取れるが故に普及した装置ですよね。そこらへんがあまりに見事というか、秀逸というか。
ですが、ある意味では妥協の産物とも言えると思うのです。開発当時、他にも色々な入力装置が考えられたけど、その中で一番良さそうだっただけで。これでもう完璧、というわけではないはず。

タブレットPCが普及したら、多少状況は良くなるのでしょうかね。マウスやトラックボールで座標指定するより、画面をペンで指す方が、万人にとって圧倒的に易しい行為のはず。座標指定さえできれば、文字表から文字を選んで文章を打つことも可能でしょうし。作業効率は著しく落ちるでしょうけど。そのあたりは易しい操作を得られることとのトレードオフですかね。

ただ、腕すら動かせない人にとってはそれも苦しい動作…
指の向きで、あるいは視線で、座標指定ができないものかなぁ…

でも、
980円でマウスは買えるけど、
980円でPAXグローブは買えないというか(意味不明



関係無いけど、マウスと言えば…
「押し込む」ことでボタンを押すマウスじゃなくて、「触れる」ことでボタンを押すマウスって作れないものでしょうかね。最近、ボタン押すのもツライんです。左をカチカチ、右をカチカチ。…肩がこります。膝の上で、指でリズムを取るときのような、あんな感じの軽いタッチで操作できるモノが出てこないかな。

以上です。

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