マシン語モニタはBASICを支える汎用ルーチンで、エントリアドレスとコール条件がマニュアルに記載されてます。一定のUIがある以外はBIOSみたいなものですのでBASICからは不可分な存在です。S-OSはモニタのエントリと入出力条件を調整してコールすることでモニタと共存することと共に実装コストを下げています。筑紫さんの実装はSWORDのシステムコールをダイレクトに且つHu-monitorよりも効率的に実装していて、本体も元の方はキャラクタコードをそのまま通していますが大文字小文字を同列に扱い空白記号の扱いも変わっていてジョイスティックにも対応していたはずです。なので、モニタ依存のバイナリとの互換性は無くなっていますが高速な動作が実現されてます。ハードウェアの複雑化に伴いそれらの低レベル処理ルーチンは再度ROMで持つようになってますが、X1やMZ-80BからMZ-2200は全ての空間がユーザーの自由になるように設計されています。ハードウェア依存のソフトウェアですので、当時は持ってる奴しか使わんしいらんだろということで本体添付のソフトウェアは市販ソフトでもそれを包含したものが流通するような状況でした。