mieki256's diary - Web Board

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Subject: 食えればどっちでもよい
Date: 2005/03/20 16:12
From: けいと

> 最近の若い人達って漫画絵とか異様に上手いけど。

それで飯が食えれば言う事なし、だと思いますよ。

生き方が2つあって、
ひとつは「こんな感じの絵を描いて欲しいな」といわれたときに
「はい分かりました」と答えられるか。
お客さんの要求に応えられない絵描きどんなにうまくてもダメ。
もうひとつは「俺の画風を世間に認めさせてやる」といって
がんがん売り込む。
売れれば天下、売れなければただの人。

プロとアマの違いはその辺でしょう。
要するにお金になる能力かどうか、と言う事です。

かんちがいしやすいのは
「どこかの会社に所属して、描きたい絵だけを描いてサラリーを貰う」
というような生活がどこかにあると思っている人が多すぎ。
(まぁ、今騒動の元になっているマスコミなんて言う人種はこれに該当するんんで、
マスコミ志望の人が履いて捨てるほどいるんだけど。
しかも高給取りだから、みんなうらやましがるし妬みの元になるんだけどね)

ゆとり教育の悪いところは
こういう「お金にならない人」をおだてたまま
社会に放り出してしまうと言うことだと思いますよ。

結局困るのは本人なのに、能力を過信して
「オレは音楽以外の仕事はしねぇ」とか
「私は漫画以外描かない」とかいってて
「いつかそんな仕事が降って沸いてくるに違いない」と思っている事。
本当にその仕事で食っていくんなら自分で売り込め、と言うことでしょう。

サラリーマンなら嫌な仕事でも引き受けられる能力を身につける。
個人事業者なら自分の持ってる能力や商品を売りまわる。
どっちかしかないわけです。
芸能界が見せている
「ある日突然スターダム」「シンデレラストーリー」
は見せ方が上手なだけで、実はものすごい下積み生活のうえに
成り立っている事のほうが多い。
今のお笑いブームだって、若手と呼ばれる人ですら
「芸歴7年」「芸歴10年」なんていう人たちばかり。
しかもそれですら万に一つの確率。
自分が万に一つの確率でいられるかどうかの見極めをするため、
自分のポジションや能力を見極めるための「競争」だと思いますよ。
(人によっては「諦めるため」と言う人もいるようですが)

つまり、その「万に一つ」に残りたい、と言う意欲が
ゆとり教育では育たない、と言う事です。
最近の芸能人は
「あと3年経ったら芸能界やめてお店開くの」
なんて言う人が増えています。
よく言えば、芸能界を生き抜いていく事の厳しさを知っている、
身の程を知っていると言うことですし、
悪く言えば、勝ち残るための努力はしない、
できる範囲でやっていく、という事でもあるでしょう。

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