《5月13日(月)》
晴れた日は 水分補給に 気をつけよう

 コース:奈良公園(東大寺)→京都入り→羅城門跡→西寺跡→東寺→東福寺

 平城宮跡は昨日行ってしまったんで、今日の午前は特にする事が無い。という訳で、奈良土産を物色&再度東大寺大仏殿前に行く。何しろ色とりどりの傘は、私の資料写真には不要だったので、晴れた今日こそ撮っとこう、と思ってね。チェックアウトはしばしお預けにして、出発したのは9時頃。店は空いてないけど、東大寺は既に人がわんさかだ。廻廊の辺りとかは人少なで撮れましたが、南大門やその前では中坊と鹿の攻防戦が繰り広げられていたなぁ。うん、共生、共生。でもやっぱり女子高生が居ないわ…がくっ。

 三条通の老舗の漬物屋さんで奈良漬を購入。年季入った本格的な製造だそうで、巷に出てるのは促成製造のぼったくりな物だそうで。はぁ、そうですか。でもここのよりは安いから、それでも良いんですけどね、貧乏人は。その後ホテルに戻ってチェックアウト、ついでに売店でわらび餅を買う。だから好きなんだって。(ところでここでは400円で売っていたこれ、京都大丸のデパ地下で250円で売っていた。……しまったわ、売店って高いんだった。)したらば、JR奈良線で、再び京都へ北上。

 さあ、京都だ。ホテルは三条烏丸で、駅からそこそこ離れている為、コインロッカーに荷物を預けてお昼御飯。高いなロッカー。600円もする(でかかったから、荷物)。トーストとミルクティーを平らげた後は、さあってと、《都のスケールを体感しようツアー》に出発だ。

 バスに揺られて、まずは羅城門跡。ここは本当に小ぢんまりした公園だなぁ。というか、なんちゃって公園。一応滑り台とかはあったけど、昨日見たあの朱雀門よりも巨大な門が建ってたんだなあと思うと、ちょっと切なくなる程でした。まさにLong Long Time Ago……。

 で、お次は西寺跡。ここも公園だけど、羅城門跡よりは全然広かった。南側は小学校で、碑が立ってる所は小高い丘状になってた。いや、小さかったけど。大きな木が二本ばかり立ってて、気持ちよかったなぁ。

 それから、東寺方向を見てみると、……結構あるですね。東寺通になるのかな?という道を踏破する事に。ここで私、ポカ。起点から東寺方向を撮影するのを忘れてしまった。ああーっ、しまったよ自分!!スケールの追体験が出来ないでしょうが!という訳で、泣く泣く自分の足で西寺〜東寺間を何歩あるかを数えてみる。……が、やはり途中で数え間違ってしまった様で、正確な歩数が判らないの〜(←バカ)。大体1,000歩位でした。因みに一町は275歩位だったかな。ああ、次はカウンター欲しいな……。でも、この約半分=500歩の道程分が、朱雀大路だったのかと思うと、なんか、すごいなぁ、って思うね、やっぱり。そこに至る所人や獣の死体や排泄物が遺棄されていたのかと思うと……公衆衛生って大事だよ、みんな。(何に思いをめぐらせてるんだか。)


「このコースって、確か……」
「ハイ。『カレカノ』修学旅行編で亜矢・りか・十波の三人が通ったコースを逆行しました」
「何で逆行?」
「東寺から行くと、それこそ虚しくなってしまうからだよ。それに、距離感を掴むのには、目的方向に東寺の壁があったほうが判り易かろうって事で」
「なるほど、たまにはちゃんと考えてる訳だ」
「……ひっどいなぁ、私だって、思考してない訳ではないんですよーだ」
「しかし、他者が考えた物を応用するという点で、オリジナリティーが無いんじゃないかい?」
「あ……。えっ…と」
「……案外きついわね、綏月も」


 てくてく歩いて、東寺の西門から境内に入る。そっか、ここは金堂付近以外は自由には入れるんだった。御影堂やらを通過して、有料ゾーンへ。う〜ん、なんか上手く『遥か』のカットが捉えられませんね。それ以外特にこだわる物も無いんで、お義理で数枚撮って、終わり(こら)。

 急いでいた理由は、東福寺にありましたのさ。ここは今回初めて訪れた訳だが、有名な通天橋・方丈の閉門が4時、結構ヤバヤバな時間だったのさ。って事で行ってみると、近くに高校があるようで、現役女子高生がわらわら。丁度下校時間だったのですね。でも皆ルーズだったりしたので、美意識が許さなかったのです。だから撮りませんでした。へへん。(←何をいばっとるんだ。)
 
寺の外壁などを撮影しつつ、境内に入り、早速通天橋方向へ。はぁ〜、確かに楓がすごいですねぇ〜、非常に美しいですよ〜、うんうん、なんて思考になる位、綺麗(推測)です。何故推測かって?ここは紅葉の名所なのです。ついでに当日、いまいちカラッと晴れでなく、かといって湿っぽい訳でもなく、楓さん方が一番映える天気ではなかったものだから、ね。新緑は綺麗だったよ、勿論。ただ、花の赤味がちょっと蛇足に感じられちゃったのですよ。でも、雰囲気とかはすっごい気に入りました。京都に来たら必ず来たい位には。

 その跡は枯山水の庭園や、方丈庭園なども拝観してきたです。枯山水の方は、私にセンスが無いので蓬莱・瀛州・方丈等を表わす石組みの方ではなく、築山の方を撮影してきました。ムズイよ、枯山水…。方丈庭園の市松模様は、苔が濡れているともっと綺麗だったなぁ。

 色々気になる所は他にもあったんだけど、同行者がいい加減疲れちゃってるみたいなので、荷物を持ってホテルに向かう。市営地下鉄で烏丸御池まで行って、ゴロガラと荷を引きホテルに到着。奈良に比べて従業員は若く、建物は古く、ついでに部屋は狭かった(いや、シティホテルなんてこんな物なんだろうけど、奈良が広すぎた分、ギャップがね)。

 そんな訳で、かなり釈然としないながらも京都の夜は暮れて行くのであった。

 そうそう、筆を用意しておかなくちゃ……。


「今日も結構さっぱりしてるわね。移動が中心にきたからかしら」
「そんなところだね。そういえば、西寺近くに壬生寺もあったけど、そちらの方は行かなくて良かったのかい?」
「あ、うん。私、幕末全く興味ないからね(どきっぱり)」
「解り易いなぁ」


(つづく)


 
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