《4/13(土)》〜帰り道編
さて、帰る日。本日のスケジュールは、ひたすら「移動」。在来線特急を利用し、中央本線経由(塩尻乗換え)で新宿まで行き、最後は高速バスにて地元まで、という、結構ハードな日程です。新幹線は金額的、高速夜行バスは体力的に厳しかったので、間を取ったらこうなりました。所要時間約9時間半。どうなることやら。
午後は天気が崩れるとか言ってたので、ちょっと不安。電車が止まったりしませんように、と祈りつつ駅へ向かう。
烏丸通を南下して行くと、東本願寺が見えてくる。もう寺門が開いている様で、巨大な堂群が見える。境内は参観自由なのですが、時間も無いので素通り。前日チラッと見た時に、友が「京都の寺は生臭だからなぁ。」と言っていたのですが、確かに生臭系の豪華さ。やはり渋いのが好きだな、ワシャ。と、ふと東本願寺の鬼門辺りから南方を見ると、京都タワーが寺の向こうに見える。この構図は何処かで見たような気が……、と思ったら、そうだ。『久遠の絆』の修学旅行のシーン(の背景)じゃないか!はぁ〜、ここかぁ、なるほど〜(←完全にオタクの思考回路)、などと思いつつてくてく歩く。
さて、電車の切符は購入済なものの、所持金があまり無いので駅の隣の郵便局に引き落としに行く。丁度『お土産小路ザ・キューブ』が開店した様なので、八ツ橋なんかを購入。今回の目的の一つに、聖護院八ツ橋の季節限定『桜八ツ橋』があったので、嬉々として購入。お金も下ろしたし、よし、準備OK。後は電車を待つだけだ。発車は9時24分。
在来線特急は初めてなので、切符の出し方がよく判らない。とりあえず有人改札口に提示して、乗車券にスタンプを押して貰いホームへ。特急券はどうやら車内で車掌がチェックするらしいですね。乗った〈ワイドビューしなの15号〉は自由席が少なく、大丈夫かな〜とか思ったが、最初の内は結構余裕で座れました。やっぱりね、相席とかって嫌なのよ。特に香水臭い女とかオヤジとか。匂いの許容範囲低いんです、私。
この列車は快適でした。新幹線よりも落ち着くかも。今回普通は通らない内陸部に向かうので、割とわくわくしていたりするけど。で、出発した訳だが、眠くなるかな?と思ってたけど、風景が新鮮だったので、そうでもなかったです。しかも春ですもの、菜の花やらが咲き乱れてて、コリャ見なきゃ損だろってな感じです。尤もこのコース、トンネルが多くて耳がおかしくなりまくってたけど(^_^;)。
という訳で、「日本の車窓から」のコーナー。滋賀県辺り、板張り外壁の家が幾つも見られました。そこそこ古めの家だったなぁ、雨風にあたる部分、変色してたし。地元では見ないので、珍しかったです。野洲の辺り、『銀の海 金の大地』を思い出しつつ、琵琶湖がチラッと見えたんで、ちょっと嬉しかったり。(内陸部に住んでると、広い水面に感動するものです。)安土や関ヶ原などのお馴染みの地名を見て、なるほど、ここがそうかぁ、と、実感。あまり戦国時代は興味ないんですけどね。
名古屋近くなると、乗客も増え相席になりました。予想通り中年男。しかもヤツめ、若い婦女子(私)の横で靴を脱いで寛ぎやがる。馬鹿モン!なんて失礼でデリカシーのない人間じゃ!!と憤慨しつつも、他の席が空いてないので仕方なく我慢。だから相席は嫌いなのよ、ぶちぶち。
列車は木曽川沿いに北上。川にある石の数々が私好みの荒っぽい形になってきて、なかなか楽しい。標高が高くなるので、まだまだ桜の花なども残っていて、遅まきながら観桜の愉しみを満喫。《寝覚ノ床》とやらも初めて見ました。何だっけ、浦島太郎が竜宮から戻って来た時に何とやら…ってヤツ。岩がもう、なんちゅーか、ウン、良いっす。間近で見たかったかも。ほんとに磐の上に御堂がありました。この辺木曽福島の辺りだが、桜が満開。嬉しい。御嶽山も見えたけど、あまりインパクトなかったな。それよりは山肌から岩が突出してる山の方が気になってました。それと、線路脇の林にチラリと見えたりする、祠など。こういうのに弱いのです、私。ここで大体1時頃。
塩尻に着いて、乗り換えの為ホームを移動。途中のキオスクで信州限定『きのこの山・ブドウ味』を発見するも、何となく買わずに素通り。(もちろん後悔しましたが。)それより昼食を摂ってないんだな、私(^_^;)。でも、チョコとオレンジジュースで事足りてました。塩尻は寒かったです。夜行バスでも活躍したストールがここでも活躍。やってきた《あずさ62号》に乗り込み、座席を占拠。前の特急に比べて古いタイプの車両。快適度ややダウン。しかも近くの席のオヤジが飲酒開始。ったくさー、何で公共の場所、しかも換気悪いのに酒飲むかなー、と、アルコール臭が基本的に嫌いな私は思う訳です。日本酒、ビールは特にツライのに。精神的に快適じゃないながらも、列車は南下。
このコースでの目的は、(1)諏訪湖を拝む、(2)甲府盆地の桃の花及びその扇状地ぶりを拝む、の二点でした。
結果は……(1)が「ちょこっとだけ」、(2)が「桃の花終わってたし、線路の配置的に扇状地の起点から列車が出て来るんだもん、判んないって」というものでした。
でも、諏訪湖は見えなかったけど、仙丈ヶ岳や北岳等、赤石山脈の山並み&冠雪が見られたし、甲府盆地に至る美しい丘陵傾斜も見えたし、渓谷っぽい川岸も見えたし、まあまあ良かったかも。それに丁度林檎の花が咲いてて綺麗でした。ハウス栽培のものらしく、かなり大きなハウスが崖みたいな傾斜地に存在していて、忘れかけていた元・農学部生の血が騒いでしまったわ。それにしても、山吹と藤を見かけるたんびに心躍ってたな……私。
そんなこんなで中央自動車道を頭上に見つつ、東京は新宿駅に到着。まっすぐ高速バスのターミナルへ向かい,、切符を購入。良かった、取れた。1時間ほど時間があったので、近辺を徘徊。。よく行く緑碧茶園の支店が丸井・イン・ザ・ルームに入ったという事で、それを目当てに旧マルイ・ザッカヘ。……うぅ、ここは危険だ。好みのインテリアが在りまくり。彎曲したパーテーションがすごく気に入ってしまったので、買えないと解りつつ値段を見ると、¥465,000也。うひゃー(」゜ロ゜)」
。でもいいなぁ、これ……。その足で2階緑碧茶園へ行くと、場所柄客が多いったら。青山の静寂に慣れて?いる私はなんだか気が削がれちゃって、何も買わずに退散。時間も金もないから、ま、良いか。
その後は高島屋のデパ地下でお握りや叶匠寿庵や銀座ウェストのお菓子をを会社への土産に買って、さあ、バスの時間だ。
高速に乗って暫く。雨が降ってきたようだ。栃木付近になると雨足が強くなり……って言うか、雷鳴って、挙句豪雨なんですけど(゜ロ゜)
!?旅行の最後で「高速バス、雨でスリップ、死者○名!」とかなったらヤダよぅ……、という位に運転手、飛ばす飛ばす。120`/h位は出てたんじゃあ……。途中のバスストップに着いた時、ジャストだったのがびっくり。この時点で雨は止んでいましたが。PAで運転手交代してた時の会話で、こんな天候で走ったの初めてだ、とか言ってるのが聞こえました。おいおい……(-_-メ)。その後は何の心配もなく走行、ほぼ予定通りに営業所に到着。迎えに来ていた母の車に乗り込み、帰宅と相成った訳でございます。
という訳で、待望の一人旅もどきは幕を閉じるのでありました。
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