(注)今回のレポについて。

 この旅行のレポートは、前後の物とは多少違う点があります。
 まず、混じりっ気なしの殴り書きです(^_^;)。
 また、ツッコミ役として、オリジナルキャラ二名が参加しております。二名ともその内ギャラリーにイラストがアップされると思いますので、適当に読み流しちゃってください。

 ちなみにキャラの概要は以下の通り。
 1.ヒアライド(通称:ヒメ)…かなりの古参キャラ。小宮脳内では小宮に対する一番のツッコミ役になってます。
 2.名雲綏月(なぐもたつき)…『刻の真秀ろば』サブキャラ。主人公の先輩。新参キャラの割に、小宮の愛を一身に受けている(^_^;)中性的な女性。自キャラのくせに何となく『先輩』と呼んでしまう。

 HP公開する予定がない時に書いた紀行文なもので、手直しするのも大変なので、もういっそこのままで!ちゅー訳で、ほぼそのまま載せました。
 書いたのは2002年5月末ですので、情報などもその頃のものです。

 あと、写真は別ページにまとめてますんで、この前のページからお入りください。
 そういやこの時はデジカメじゃなかったんだよな……。


  
序章
 そうだ、京都(と奈良)行こう。〜修学旅行追体験の旅


「という訳で、5月9日から18日にかけて、待望の京都・奈良旅行に行って来たの」
「何が『という訳で』なのよ」
「まあ言ってしまえば、古代好きのロマンってやつ。ほら、高校の修学旅行の時は、私も無学でさ、あまり目ぼしい所も判らなかったじゃない?」
「確かに、平安好きとか言ってた割にはね。挙句清水焼の絵付けなんてやったもんだから、時間無くって、ろくに廻れなかったんだったわね」
「そうそう。で、大学時代に友人と行った時には色々学習もして、それなりに見るものも多かった。でも、やっぱり見られないところも多くて、消化不良の部分も多かった。だから計画はしてたんだ。いつ頃行くかとか、次はどの辺を見るかとか、ま、色々」
「計画してたから、仕事辞めたわけか」
「それもある。でも、仕事辞めたのは、主に健康面の事情だもん。旅行行くまで調子悪かったし。ただ今回は母と一緒だから、安心感はあった気がするけど」
「本当は一人旅のつもりだったもんね。でも、結構一人で歩くには危険そうな所もあったわよね?石舞台古墳の近くとか…」
「うん、まぁ、その辺はおいおいと。レポの中で書いてくから」
「この序文書いてる段階で、結構記憶が怪しくなって来てるんじゃないの?」
「それはまあ、写真現像してないし、時間も経ってるから……」
「写真って言えば……相当撮ってたみたいだけど、一体どれくらい撮ったの?」
「う……単純計算でざっと300枚強……」
「はぁ!?何その無茶苦茶な数は!あんたなんて無駄な事してるのよ!」
「無駄って言っても、資料写真として撮ったんだもの、多くなっても仕方ないってゆーか……」
「あんたの撮る写真なんて半分以上無駄(きっぱり)」
「ひ、ひどい……」
「まあまあ、それくらいにしてあげてください」
「あら?あなた、確か名雲綏月さん……だったわよね」
「はい、初めまして、ヒアライドさん。今回の旅行は我々の話の取材も兼ねての事ですから、あまり筆者を責めないで頂きたいのです。それでなくても、彼女はこの取材旅行で頭を抱えるべき事が増えてしまったのですから」
「……それについては聞いてるわ。ただ、私はこの作者との付き合いが長いから、その非効率さ加減にうんざりするの。もう少し上手くやれば、物事もスムーズに行くっていうのに……」
「それが事実であっても、ここは誰かを非難したりする場所ではないのでは?本題の旅行記が始まらない事だし」
「うぅ、先輩……。優しいんだか冷たいんだか判らないよぅ…」
「それもそうね…。本題に入るべきだわ。じゃあ、京。今回の旅行の目的をまとめなさいよ。あ、あと綏月さん、私のことは『ヒメ』でいいわ。敬語も無しね」
「……では、そうしよう。私の事も『綏月』でいい」

「という事で、一段落した処で、今回の目的等を確認します。今回の旅行では、
1. オリジナルの話『刻の真秀ろば』の舞台検証
2. 葵祭の行列の見物
3. 京都御所・西芳寺拝観
4. 『久遠の絆』『遥かなる時空の中で』『ふしぎ遊戯』の舞台を訪ねて
といった辺りがメインの目的でした。もちろん細々したものもあったんだけどね」

「なんだか4番辺りが情けないけど……というか、人に言えるのが2と3だけなんじゃ……」
「他にも平城宮趾見物や、神社仏閣巡り、といった目的が付加されるかな。更に言えば、これらはハードなスケジュール上の事なので、それによる体力向上も狙ったようだが……」
「ハハハ、それはまだ判らないです。少なくとも、歩き回ったせいか、旅行中は食欲は戻ってました。ラーメン食べても吐きそうにならなかったし」
「それは何より」 
「家に戻ってきたらまた気分悪くなったけど」
「がくっ。難儀な子ね……」
「それは何ともコメントしようが無いが……。それはそうと、今回も往路は高速バスを使ったんだったね。どうだい、今回は」
「あー、それそれ。前回(注:御所春の一般公開時)はもう、凍死すると思ったくらい寒かったじゃない?だから今回はしっかり重装備して挑んだ訳さ。寝違い対策に空気枕も購入してね。そしたらさ、裏目に出ちゃった。空調入ると、暑いのよ、コレが。席は一階の一番前で、しかも後ろに人が居なかったもんだから、最大まで倒せたんだけど、席が狭い上に母に通路側塞がれてるものだから、何かすっごく息苦しかったの。枕も微妙に合わないし。無いよりましって程度かな」
「5月だもんねぇ。気候的にも前回とは違うしね」
「流石に空調切ると寒かったけどね、北陸方面経由してたから。でも、本当になんで北を行くのか解らん。あの時間でも東海方面は混雑してるからなのか、単に高速の料金が安いからなのか……?」
「何となく後者のような気がするが。それで、少し早めに京都に到着したんだが……」
「ああ、今回はあなたも同行したんだっけ、『刻真秀』代表で。で、それで?」
「雨がね……」
「降っていたんだよな、京都」


(つづく)


 
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