mieki256's diary - Web Board

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Subject: Re: 南英世の政治・経済学講義ノート
Date: 2005/08/10 01:09
From: けいと

> 「や、もちろんそれは判ってますよー」

いや、まったくわかってません^^;;

でも、あえて楯突きます。相手が学者や教科書編纂者であろうとも。

おそらく、有史以降における「戦争」というものの
体系的網羅的な捕らえ方としては間違っていないんだと思います。

> 国際政治の難しいところ

とはいうものの、外交は兵器を使わない戦争なわけで、
直接的間接的に何らかのメリットがあれぱこそ
お互い平和でいられるし、繁栄もできるわけで…

そのもっとも基本的なところが「食料」なわけですが、
これが足りなくなると戦争がおきる。

えらそうに政治が、経済が、なんていったところで
そんなのは飾りなんです。偉い人にはそれがわからんのです。
と、どこかで聞いたことのあるようなせりふでお茶を濁しつつ・・・

> 本土には資源がない日本故、その状態が長く続くと、極めてマズイ。

最終的には「生きるため」に戦うという原則は崩れないんですな。

前の書き込みで
「自民族の繁栄」なんてかっこよさげなことを書いたけど、
さらに突き詰めれば
「自分の(遺伝子を持つ生物の)繁栄」
に行き着くわけです。

だから、赤の他人よりわが子が可愛かったり、
再婚相手の連れ子には冷たく当たったり、
親が殺されると子供が敵討ちをしたり
(これ以上一族に危害を加えられないようにするため)
さらにこれを防ぐために殿様は謀反を起こした家来に対して
一族丸ごと滅亡させたり・・・
核爆弾を使って敵国を滅ぼすことはいつでもできるのに
戦後核を使った国は一つもないのは
回りまわって自分も不幸になるからそれが抑止力になっているのでしょう。

結果的には大戦争になってしまったことも、
もともとは自分の身が危うくなったことを察知したことに対する
防衛本能だったりするんですな。

> 「何をもって勝利とするのか」

基本は「自らの安全の保障」ですね。
二次的には「自らの将来の安全」「将来の繁栄の保障」でしょう。
三次的には「想定されうる将来の危険防止」ってとこでしょうか。
この辺から政治や経済の範疇に入ると思います。

要するに某国の将軍様そのまんまです。
「6カ国協議」という名の戦争なわけですから、
かの国のとる戦略としては基本にして至極真っ当かと。

> 「お国を守るため〜」

愛国心はもちろんあったでしょうけど、
「大和民族みな兄弟」「家族を守る」というイメージが
根底にはあったんじゃないでしょうか。

> 戦犯が作られる・戦争後にできたルールで戦争中の行為を裁かれることは、やはり筋が通ってない

だから、やるからには勝たなければならないわけです。
裁くのは勝ったほうですから、勝った方が都合よく裁くに決まってます。

「東京裁判は正当か」なんていう議論がありますが、
私としては
「納得する・しないにかかわらず従うしかない」
ということです。
戦争に負けるっていうことはそういうことだと思います。

戦争を法律という名のルールでで裁くということ自体が無意味だと私は思っています。
ルール無用の争いが戦争なんですから。

> 戦争を「勝ち負け」だけで考えている

当然「メリット・デメリット」を考えているでしょう。
確実に勝てて、そのリスクを負って余りあるメリットがあれば
戦争に踏み切るでしょう。

イラクにはほいほい攻めていっても
北朝鮮には攻めるつもりがないのは
メリット・デメリット…
もっと汚くいえばコストパフォーマンスが悪いからでしょう。

アメリカ大統領のファミリー企業に石油関連会社があるといわれているのも
そのためでしょう。
また、派兵された人も自国民ではなく移民がメインなのも
コストとリスクを減らす効果があるでしょう。

> 占領された国自身の復興

占領されて植民地になるどころか
資本を投下してもらって復興させてもらった日本は
「負けた相手がよかった」
っていうことかもしれません。
ロシアあたりに負けていたら今頃「極東の田舎の島」になっていたかも。

> 戦争という状況に持ち込むことでその時の日本の状況を好転させられる可能性があると踏んでいた

座して死を待つよりは…
っていうことでしょう。

窮鼠猫をかむ。でも、鼠に獅子は倒せない。
といったところでしょうか。

負けるとわかっていても戦わなければならないときがある。

日本の専守防衛の矛盾点です。

日本がどんなに仲良くしても、相手は戦争を仕掛けてくるかもしれない。
しかも、それが日本より強いかもしれない。

日本国民として戦いますか?
悩んでいる間にこめかみに銃を突きつけられてしまうかも。
それでも「戦争反対」「無抵抗」ですか?

戦争という漠然とした言葉と概念が平和ボケを生み出す元凶かもしれません。
兵器が大量殺戮化、無人化しているとはいっても、
人が人を殺している事実に変わりはない。

「死にたくなければ敵を倒せ」
という追い込まれた状況で
誇り高く「戦争反対」「平和主義」を高らかに宣誓し、
万歳しながら理想に燃えた人として死んでいくんでしょうか。

私は「生きてこそ価値がある」と思います。