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■ 『幻魔大戦 in MZ-700』紹介 ■


2004/08/30 作成

目次

  1. 前書き
  2. 画面紹介
  3. 名場面
  4. ゲームオーバー画面
  5. 攻略

前書き


『幻魔大戦』MZ-700版のカセットテープを発掘・感動したので、試しに紹介してみるのであります。

ちなみに、Hu-BASIC上で動作する、テキストオンリーのアドベンチャーゲームです。

…カセットテープケースのパッケージや、カセットテープに貼ってあるラベルには、S-BASIC用なのか、Hu-BASIC用なのかも書いてありませんでした。おおらかな時代性を感じさせます。

注意: ネタバレがあるので、そのうちプレイしたいと思ってる方は、見ないほうがよいでしょう。
…今時プレイしたい人が居るとも思えないけど。

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画面紹介


まずはタイトル画面から。
タイトル画面 : 幻魔大戦

タイトル画面 : 販売メーカロゴ含む
某巨大匿名掲示板のAAを彷彿とさせる画面。キャラグラだけで、よくぞここまで。

ゲームスタートと同時に、MZ-700版のみの注意書きが表示される。なんと親切な。
MZ-700版の諸注意その1

MZ-700版の諸注意その2
親切ではあるが、しかし。
<げんまたいせんMZ-700バージョンしょちゅうい>

このゲームの パッケージには きれいなグラフィックをつかった キャラクターが えがかれていますが ざんねんながら MZ-700には そのようなグラフィックきのうが ありませんので しゃしんのような えはでません。
期待に胸を膨らませつつ、プログラムをRUNしたユーザを、初っ端から奈落の底に突き落とすメッセージ。悲しい現実が牙をむいて、MZ-700ユーザに襲いかかる。

しかし がっかりしないでください。
しっかりとフォロー。優しさが身に染みる。

このグラフィックきのうが はぶかれたぶん メモリーによゆうができましたので そのぶん ゲームないようがグレードアップされており ないようを むずかしくおもしろくさせることができました……。 そこらへんを ごようしゃしていただき ゲームをたのしんでください。
なお そのた MZ-700にできないことは MZ-700ように アレンジしてありますので そのへんのところは ごあんしんください。
「メモリーに余裕ができた」という解説が時代を感じさせる。何せ当時は、RAM容量が64KB以下の機種がほとんど…。

さすが PONYCAの ゲームですね。 \2800でこの しんせつ!!
フォローと見せかけつつ、宣伝にもぬかりがない。この しょうばいじょうず!!

しかし グラフィックがないと どうしても いやだというひとは MZ-2000,PC-8801,FM-7などを かってから PONYCAの ゲームを もう 1つかいましょう……。
予想される客のクレームに対し、防戦態勢を完備。かつ、それを逆手にとって着実な宣伝を。…只者ではない!

制作者名
作者名が表示される。少し調べてみたところ、どうやらログイン読者には有名な方らしい。が、当時の自分はまったく知らなかった。…ログイン、読んでなかったんで。スイマセン。


ゲーム画面はこんな感じ。

ゲーム画面

左上に現在のキャラクタ一覧が。右上には、本来であればキャラクターの顔が表示されるのだろう。真ん中と、下は、メッセージ表示欄。

画像からは判りづらいが、一番下の「PUSH SPACE KEY!」は、赤と白で激しく点滅してる。…当時はピカチュウショックが何かと多用される時代だった。


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名場面


…名場面と言っても、画面は全部似たようなもんだけど。

失恋
おとこは しつれんによってつよくなるのである。
作者の人生哲学が垣間見える瞬間。私達はこうして、ゲームから人生を学んだ <大嘘です。


体力減少
しかし あなたも ダメージを うけ 15% たいりょくげんたいした!
記憶が定かでは無いのだが…。たしか、この一番最初の戦いで、どれだけ体力が減るかは『乱数』で決められていた記憶がある。ある値より下になると、クリアできなかったような。…酷い話だ。


勘と経験
ここからは かんと けいけんだけでは かてません!
うん センス それとなによりも きおくりょくです。
もっともらしいことを言っているが、『運』…つまりこの後は、乱数で展開が支配されるということであろうか。…酷い話だ。

ちなみに、この後、乱数で展開が支配されることもなく、数値をメモする必要もなかった。一体何の為のメッセージだったのか。…いわゆる、『演出』?


本当の友情
よく じょうを みすてた!
それが ほんとうの ゆうじょうだ!
突如して青春ドラマノリに。映画版には見られない、バラエティ色豊かな『幻魔大戦』が、ここにある。


キスして!
じょう おねがい! キスして!
余談だが。当時、子供だった自分は、この一文があったが故に、親の前ではこのゲームをプレイできなかった…


ウフ うれしいわ!
ウフ うれしいわ!
『ウフ』がポイント。当時、女の子は、『ウフ』なる言葉を口にする生き物だと思われていたらしい…。


この ゲームは おもしろいですか?
この ゲームは おもしろいですか?
リアルとバーチャルの垣根を越えた、いきなりの問い。

返すべき答えは判っているが、あえて『N』を選んでみた。

では もうやめましょう!
では もうやめましょう!
最後の『!』一つで、作者が満面の笑みを浮かべながら、こめかみをピクピクさせてる、そんな様子が目に浮かぶ。


どうするのだ!
どうするのだ! ひとりでは たたかえないぞ ましてたいりょくもないではないか!
ユーザを激しく詰問するの図。

ざんこくだ!
なぜだ! なぜ さいしょに こどもをたたかわせる。
突如として怒り始める作者。なぜだ! …『こども』の声をあててたのが、原田知世だったから、だろうか。実はファンだったりして。

ちきゅうをすくうのは あいだぞ!
断言。

ざんこくだ!
「ざんこくだ!」と、ユーザを激しくなじる。…なぜそこまで。


…このゲームに限ったことではないが。当時のゲームには、とにかくなじれらまくっていた、そんな印象がある。おそらく、作り手と受け手の境界線が、今よりあいまいだったせいもあるのだろう。作り手は、ユーザを、自分と同じ趣味を持った人間として捉えていたに違いない。故に、今よりもよほど親近感を持って、メッセージをぶつけていたのだ。…嘘ですが。


いそぎすぎは からだによくなかった…
いそぎすぎは からだによくなかった…

もう きみの いのちが あぶないぞ!
もう きみの いのちが あぶないぞ!

もう じょう きみはたたかえないぞ!
もう じょう きみはたたかえないぞ!


これらのメッセージに、なんとなく、作者の優しい人柄と、時代のおおらかさを感じずにはいられない。今時、こんな口調で、状態を伝えてくれるゲームがあろうか…。

そう。昔のゲームには、今の時代が失った、優しさが隠れているのだ…

と思いきや。
じょうは しんだ!
じょうは しんだ!
…前言撤回。…その言い方はないだろ。昔のゲームは、ざんこくだ!


それはともかく。

さあ とどめをさせ!
の後に、
ちきゅうを すくうのは あいか (Y/N)?
の問いを置くこの構成。非凡さを感じずにはいられない。


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ゲームオーバー画面


GAME OVER その1
ざんねんながら きみのはんだんは まちがっていたようだ……
このゲームを買った時点で、既にはんだんは まちがっていたようだ……という気がしないでもない。

GAME OVER その2
どうしても わからないひとは えいがを みよう!
映画を見たら、かえって解けなくなる予感。


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攻略

攻略と言うほどでもないような気もしますが…。まあ一応。他機種版に比べて、若干選択肢が多くなってはいるようです。

ちなみに、ストップウォッチで測ってみたら、3分かからずにクリアできました。

…でも、ほとんどは、メッセージ表示後に流れるメロディが、時間を食ってただけのような気も… (;´Д`) 当時のマイコン、というより、BASICは、音を出してる間は他の処理ができなかったのであります。たしかそのはず。


SCENE 1 : じゅんこの いえの まえ
FIGTHERを えらべ!ルナ
FIGTHERを えらべ!じょう
キスしますか?Y
キスしますか?N
たたかいますか?Y
FIGTHERを えらべ!じょう
SCENE 2 : ニューヨーク
たすけにいきますか?Y
まちますか?N
FIGTHERを えらべ!ルナ
(敵のパワーをメモしておく)
こうげきするか?N
ふたりで こうげきしてみるか?N
みてみるのは どうだY
こうげきしますか?N
FIGTHERを えらべ!ルナ
あつめますか?Y
FIGTHERを えらべ!じょう
メモしておいた敵のパワーを打ち込む
FIGTHERを えらべ!ソニー
(仲間のパワーをメモしておく)
やりますか?Y
SCENE 3 : ふじさん
メモしておいた仲間のパワーを打ち込む
たすけてもらいますか?Y
かのじょはなかまか?Y
つかってみるんだ Y
FIGTHERを えらべ!タオ
なかまか?Y
なかまか?N
FIGTHERを えらべ!アサンシ
たたかいますか?Y
FIGTHERを えらべ!じょう
たたかいますか?Y
たたかいますか?N
ラスト シーン :
おもしろいですか?Y
たすけますか?Y
たたかいますか?Y
あいか?Y

以上。


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…さんざんヒドイことを書いたような気もしますが。いやー、それなりに面白かったし、何と言っても懐かしかったです。ありがとう。『幻魔大戦 in MZ-700』 …さらば、青春の日々…(意味不明。


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