LANが使えるDOS起動ディスク、作成できました。
以下、その方法をメモ代わりに残します。
FDD有り・CD-ROMドライブ無しのノートPCに、新規にOSを入れるにはどうしましょう?
例えば今回は、Win98を入れたいんですが。
大体、以下のような方法があると思います。
- あきらめる。
- FD版を入れる。
- CD-ROMドライブを買ってくる。
- 別のPCにHDDだけ取りつけて、セットアップ関連のファイルをコピーする。
- LAN接続ができるDOS起動ディスクで立ち上げて、別PCのリソースを利用する。
1は論外ですね。
2は…
今時FD版のOSなんてあるのだろうか。あったとしても、FD入れ替えはシンドそうです。
3が、当たり前といえば当たり前でしょうか。
もっとも、起動ディスクで立ち上げたその後、そのCD-ROMドライブが認識できるかどうかでハマる事例もあるらしいので、購入する際は、そのあたりをあらかじめ調べておいた方がいいかもしれませんね。
4も結構普通でしょうか。(もっとも、4、5は、他にPCが必要になりますが。)
ノートPCの場合、2.5→3.5HDDコネクタ変換ケーブルを使って、デスクトップPCで必要なファイルを当のHDDにコピーして…というのをよく見かける気がします。
で、自分が今回やったのは5です。
これなら、ノート、デスクトップPCのケースを開けなくて済みますし、利用したLANアダプタは、OSインストール後もそのまま使えますし。
これが一番メリットが大きいかなと。
となると、ネットワーク接続ができるDOS起動ディスクを作らないといけないわけですが…
そのあたりに関しては、先人の方々が詳しい解説ページを書いてくださってますので、そちらを紹介させてください。
(リンクすることで、何か問題等ありましたら御連絡ください。)
さて今回、ThinkPad760EL + PLANEX FNW-3600-T の環境用に、LAN接続ができるDOS起動ディスクを作成するわけですが。
DOSでLAN接続するには、MSが公開・配布してるソフト…
- LAN Manager
- Network Client for DOS
- Workgroup Connection
…あたりを使うのが良いらしいと知りました。
今回のような場合、起動ディスクに入れるファイル数が少なく、メモリも食わない(何せDOSですからこのへん切実)、手間隙も少ないらしい、Workgroup Connectionを利用することが一般的に多いようです。
ただ、Workgroup Connectionは、NetBEUIしか利用できないんですね。しかし、ウチのLAN環境にはNetBEUIは入れてませんし…
今回の為だけにNetBEUIを入れるのも、なんだか負けた気がします(<何に? ( ̄□ ̄;)!! )
ですので、自分は、TCP/IPが使える Network Client for DOS を使ってみました。
実際の起動ディスクの作り方ですが…
上記のサイトで詳しく解説されてるので、説明は省かせていただこうかと… <ヲイ
ていうか、ほとんど、
こちらの方のページに書かれた内容を、見様見真似でやっただけだったり…(爆)
とりあえず、自分がハマったところだけ、以下にメモしておきます。
Network Client for DOS のインストールでハマったところは、LANアダプタの指定です。LANアダプタの付属FDを突っ込んだだけでは、選択リストに出す事ができませんでした。そこで、ひとまず「NE2000 Comatible」を選択してインストールだけは済ませてしまい、後から、 protocol.ini , system.ini を編集して対応してみました。
…ただ、IOADDRESS=0x300と書くべきところを、IOBASE=0x300 と書きつづけていて、ずーっとハマってしまいましたが(爆) (そのままだとIOBASEと書かれてたんですが、ここはIOADDRESSと書かなきゃいけないみたい。)
ダイレクトカードイネーブラ(lanen.exe)の入手ですが、PLANEXでドライバを落としたら中に入ってましたので、それを使いました。
ドライバは、NDIS2フォルダ以下にある、LE100.DOSというファイルです。それを起動ディスクにコピーしました。
Network Client for DOS 関連のファイルをFD1枚の中に入れてしまうと、他のDOS関連ツールを入れる容量が残ってません。(日本語表示すらできない…)
そこで、起動時に読みこまずに済むファイルは、lzh圧縮してFDに収め、起動時にRAMDISKを作ってその中に解凍して使えるようにしました。
RAMDISKですが、
こちらのページで、xmsdskというソフトが紹介されてましたので、私もそれを使わせていただきました。このソフトは、MS提供のRAMDRIVE.SYSと違い、ドライブ名を指定できるのがありがたいです。例えば、OSをインストールするためにHDDのパーティションを切り直したら、次に再起動した際、RAMDRIVE.SYSではドライブ名が変わってしまいます。そうなると、一々各種ファイルを自分で書き換えないといけないので面倒です。xmsdskなら、そういう面倒を避けられるわけです。(RAMDRIVE.SYSでも、ドライブ名を明示的に指定できれば問題無いのですが…私が知らないだけなのかな…?)
xmsdsk.exeの入手ですが、googleで、海外のサイトを「xmsdsk.exe」で検索したら見つかりました。
…大体ハマったのはそのくらいでした。
FDに収めたファイルの構成や、config.sys , autoexec.bat , protocol.ini , system.ini の内容について、以下に示します。