▲BACK


■ Digitalモノネタ3 ■



2003/03/17(月)--- ディープリンク

連邦vs産経について思った事。
世の中客が集まらなくて困ってる企業が多いのに、自ら汗水垂らして営業しなくても勝手に閲覧者(=広告を見てくれる人)を増やしてくれるなんて随分美味しい話のはずで。閲覧者の多さを商売に結び付けられないのは企業が怠慢なだけ。そもそも実状に合ってない広告の出し方を維持する事に固執してるあたりが愚かしい。「広告を見せる」という「目的」を忘れ、「直リン禁止」という「手段」を「目的」であるかのように錯覚している。実状に合わない「手段」なぞゴミ箱にD&Dすればよろしい。実状そのものを変化させるべく画策するより、実状に合った「手段」を考案する方が容易であるのだから。それとも無知であるが故に実状が見えていないのか。

既に存在し、自由に使え、手っ取り早くて確実な「技術」をあえて使わず、「主張」のみが直リン禁止の状況を達成できるのだと思い込んでいる無知な方々はネット上から消えてほしいと願う。昔、電話線に風呂敷をぶら下げて相手先に荷物を届けようとしたお婆さんが居た、という笑い話があるが、直リン禁止を主張する人々もいつかはそのように笑われる時代が来てほしい。皆が笑うその意味は、皆がネットを活用できるだけの充分な知識を持ち得た証拠であり、「技術」の有無・内容について認識・理解できた証明でもあろうから。今はまだ、電話線に風呂敷をぶら下げている事にすら気づいていない人が多すぎる。しかも「電子営業部企画担当次長」なんて大層な肩書きつけた人間が率先して風呂敷をぶら下げている情けない状況だ。まだまだ先は長い。

それとも実状に合わない「手段」の変革を外部からの圧力を利用して試みようとしたが故のアクションであろうか。そこまでのアクロバットが必要になるほど、動脈硬化した企業なのであろうか。

2003/03/09(日)--- αチャンネル付連番png変換

手持ちのツールのみで透過光らしき表現を得ようとして悩む。

作業の流れとしては、
  1. FLASH4で透過光用マスクの動画を作成。αチャンネル付連番pngで書き出し。
  2. Photoshop、あるいは、Gimp for Win32で連番pngに対しフィルタ処理適用。αチャンネル情報を持たせたまま連番pngで保存。
  3. FLASH4でαチャンネル付連番pngを読み込み。フレームに配置。
となるはず。問題は2番。αチャンネル付連番pngを各種CGツール上で如何にして出力するか、という点である。Windows版FLASH4においては、pngを介する以外にαチャンネル付でビットマップ画像を読み込む方法は無い。故になんとしてもαチャンネル付連番pngを得なければならない。

実現方法はいくつか思いつく。検討、あるいは実際に試してみた。
  1. Photoshopのアクションを利用する。
    → ループ実行毎に変化するフィルタパラメータを与える方法がわからず。実験するまでもなく挫折。

  2. Gimpであれば、連番ファイルを動画フレームとして扱い、各フレームを1ファイル中の複数レイヤーへ配置、更に全レイヤーに対しフィルタパラメータを変化させつつ適用可能。それら機能を利用する。
    → 結果を連番xcf(.xcf=Gimpの画像ファイルフォーマット)で保存することは可能だが、連番png保存は出来なかった。

  3. Gimpで保存した連番xcfを、別の変換ツールでαチャンネル付連番pngとして保存。
    → ImageMagicKを導入し試してみるも、αチャンネル情報消失。xcf→psd変換してみるもPhotoshop 5.0では読めないpsdが出力された。Windowsにおいては、xcfが変換可能なツールの存在を期待できない点も痛い。CGの世界では、xcfはある種存在しないものとして扱われている。ImageMagicKですらReadのみ対応・Write非対応であることからも扱われ方が判る。

  4. Gimpで、複数レイヤーを持ったpsdとして保存し、「ぜんまいはうす」が公開している「psdを読み込んで各レイヤーをavi出力するツール」でαチャンネル付aviとして出力。
    → 案の定、αチャンネル付aviとしては出力できず。αチャンネル情報は失われる。αチャンネル付aviとして出力できれば、もしかするとFLASH4で読み込み可能かもしれないし、そうではなくてもαチャンネル付avi→αチャンネル付連番pngとして保存できるツールが存在するかもしれないと思ったが。

…こういった状態で、上手い方法が見つからない。手はないものか。



FLASH4の半透明処理において、Photoshop等に見られる「乗算」「スクリーン」等多数の合成モードをサポートしていない点も透過光的表現に関しては致命的。あくまで想像だが、透過光表現の合成時に最低限求められるのは、「ドットのRGB値を加算し、255をオーバーしたら255にする」といった合成処理…おそらくPhotoshopでいう「スクリーン」に相当する合成処理ではないだろうか。(「スクリーン」が実際にそういう処理かどうかは知らない。) しかし、FLASH4の半透明処理はそういった合成方法ではない。ベースとなるRGB値と重ねるRGB値の割合を調整して半透明を実現しているように見受けられる。となると、色味が濁る部分・グレー色が画面に出てしまい、結果としては汚い画像しか得られないのではないか。もっとも、フィルタ処理を適用したαチャンネル付連番pngを得る事は、透過光表現に限らず、FLASH4上での表現力は増すはずではある。



ImageMagicKのcompositeを利用してオプション「-compose Plus」を付加して実験したところ、ベースとなるpngに対し、透過光的表現を付加した別のpngを「スクリーン」的に合成することが可能であった。つまり、FLASH4で実現できない多様な合成モードについては、素材毎に連番png出力し、compositeを利用することで、どうにか解消できる可能性があるように思える。ただ、compositeはコマンドラインから利用するツールであり、なおかつ複数ファイルをワイルドカード等で一気に与える事はできない。かといって一々各ファイルの合成指示をキーボードから打っていくのは非効率。BATファイル、Perl、WSH等スクリプトを作成して自動化を図らない限り、それら合成作業は現実的ではない。また、αチャンネルを利用した合成が可能であるか現時点では把握できていない。もし出来ないとすれば万能とまでは言えず、場合によっては使える、程度の扱いが望ましい。



ImageMagicKのmogrifyを利用してαチャンネル付連番pngに対しぼかし処理を試してみたところ、αチャンネル情報は破棄されずに維持されていた。つまり、ImagicMagicKのユーティリティ群に用意されたフィルタ機能で済む処理内容であれば、PhotoshopやGimpを介さず、ImageMagicKのみの利用で作業は完了する。しかし、ImageMagicKが内包するフィルタ数は多くはない。よって、おそらく目的を果たせない場面が多々あるだろうと予想する。(それでもフリーで利用できるこの手のツールにしてはフィルタ数は多いほうなのだろう。) また、αチャンネルについてもフィルタ処理が適用されていたかまでは確認できず、フィルタ処理により得られる品質についても確認できていない。検証が必要。



Gimpの連番png保存についてネットで情報を探してみたが、各レイヤーを連番png保存できるスクリプトが公開されていた。これが利用できれば問題解決である。しかし残念ながら、導入して実行してみるも、保存されたpngはαチャンネル情報を残してはいるが、なぜか多数のノイズが載っていて使いものにならない。また、動作させる度に、違う色・違う場所にノイズが出る。原因を考える。
  1. メモリ異常? → Memtest86v3.0でチェックするも問題は無かった。
  2. Gimp動作時に共に動いている常駐アプリの仕業? → それらを停止してみるも症状変わらず。
  3. ビデオカード(G400)の問題? → G400のバスマスタ転送等、関連性がありそうな設定をoffにしてみるも変化無し。
となるとおそらく、Windows98上でのGimp foe Win32の動作か、スクリプト内容に問題がある。スクリプト内容を眺めた範囲では、等を予想したが、知識が無い故確かな事がわからず、修正すべき内容も皆目検討がつかない。かといってScript-fuを積極的に勉強したいという気にもならず。Script-fuは、「納得のいかない妙な記述を要求される場面が多い」「勉強してもGimp以外に知識を流用できない」「将来性が期待できない」等の話もあり。スクリプト動作不具合であるかどうかを検証する為、勉強する手間隙をかけてみても、はたしてどの程度報われるのか不安。そもそも、Gimp for Win32においてはSucript-fuの動作で一部問題ありとの話も見かけた。Script-fu習得以外の解決方法があるならそちらに頼りたい。
また、Windows版はGtk実装状態の関係上タブレット利用も制限されている。Script-fuの件と言い、タブレットの件と言い、Windows上で無理にGimpを使うのではなく、メインPCにLinuxもインストールして、そちらで各種作業を実験してみた方が良いのかもしれない。Linuxであれば、Win版は開発中止になったVideomaidも開発続行しているし、FilmGimp(CinePaint)という動画に特化したらしきGimpも存在する。また、Gimp自身でavi保存が可能であるかもしれない。(GimpのマニュアルにはaviのRead/Writeが可能と書かれているが、今現在利用している日本語Win版Gimpにおいてはavi保存の仕方が未だにわからない。もしかするとWin版はavi保存について未サポートなのかもしれない。) などを考慮すると、フリーソフトを用いたavi編集作業においては 、Linux導入によりメリットが得られる可能性は高いかもしれない。

(2003/03/16追記:
ゴミが出る原因が判った。やはり初期化していない事が原因らしい。
(gimp-drawable-fill tmp-layer TRANS-IMAGE-FILL)
を、
(gimp-image-add-layer tmp-img tmp-layer 0)
の直前に入れたところゴミが出なくなった。
(gimp-selection-all tmp-img)
(gimp-edit-clear tmp-layer)
(gimp-selection-none tmp-img)
も試してみたが、こちらは症状変わらず。)



AfterEffectsがあればこんな苦労はしなくて済むのだろう。所有していないし触った事もないので実態は知らないが、おそらく一瞬で同様の作業は終わり、表現出来る事も多いに違いない。しかし、Standard版でも10万円というのはやはり高すぎる。手が出せない。PhotoshopやPremiereのようにLEやElementsが発売されないものだろうか。もっとも、発売されても今の自分には購入できないのだが。

色々試してはいるものの、やはり現状では、「PCを利用した個人によるアニメ制作=金持ち、あるいは犯罪者しか実行に移せない」状態であるように思う。自分も、PhotoshopやFLASH4を所有していたから実験してみようという気持ちになったが、もし所有してなければ到底手を出そうという気持ちにすらならなかっただろう。8mmカメラをPCで自動制御してた頃に比べれば状況は良くなったのだろうが、もう少しなんとかならないものだろうか。アニメ制作の垣根が低くなり、それら作業に触れる人が増えれば、才能を持った人間が登場する可能性も今以上に期待できるのではないか。
もっとも企業からみれば、それらソフトの価格は得られる機能に対し比較的安価に設定しているつもりであろうし、普及といってもソフトの性質上、爆発的な利用者数増加は期待できないであろうから、専門家用のソフトとして個人から見れば高値になるのは致し方ないのかもしれない。

むしろ個人的には、AfterEffectsよりFLASHの価格設定のほうが疑問だ。Macromediaは「FLASH classic」的ラインナップ=機能制限を加えた廉価版を市場に投入してもいい時期だと思う。FLASHはアマチュアの動画制作作業を根底から変える可能性がある。小学生にすら気軽に動画を作れてしまうツールが普及する事は、映像文化をも変えてしまう可能性を秘めているようにも思える。それら変化が価格という要因によって阻害されているなら惜しいことだと思うのだが。

2003/03/04(火)--- FLASH4でαチャンネル付ビットマップ画像読み込み

FLASH4。αチャンネル付ビットマップ画像を読み込む方法は、Mac版なら、Photoshopでpict保存→FLASH4で「読み込み」。しかしWindows版FLASH4ではpict読み込みがサポートされていないので、Photoshop上でチャンネルにαチャンネルを一つ確保し、pngで「複製保存」→FLASH4で「読み込み」。しかし自分の持ってるPhotoshopはバージョンが古い故にpng保存時に異常なガンマ値が記録され、FLASH4も律儀にそれを反映させて読み込んでしまう。幸いネット上にpngのガンマ値を削除するツールが出回っているのでソレを利用しているが、毎回ガンマ値削除作業をするのは面倒ではある。もっとも、もしかするとFLASH MXではWindows・Macを問わずpict読み込みが出来るのかもしれないし、そもそもPhotoshopが最新版であれば問題無いのだが。

2003/03/02(日)--- FLASH4のムービークリップ代替と線の太さ

FLASH4。avi出力時にムービークリップの内容が反映されない件だが、考えてみれば、ムービークリップはインタラクティブ性を実現する為の拡張機能に過ぎず。単に見た目だけであれば多少苦労はするがグラフィックシンボルで代替可能に思える。また、自分の利用しているものはFLASH4だが、最新版のFLASH MXならavi出力時にも反映されるように改良されてる可能性もある。持ってないから知らないが。

FLASHだけでも意外とそれっぽいムービーが作れた。極細線で描けば拡大縮小時も線幅が変化しないので単なるパーツの拡大縮小も手で描いて動かしているように見える。更に「パーツ」の概念を際限無く導入できるのは強み。「手」のみ描く、「足」のみ描く、という作業なら誰でもできるし、その後は「絵画制作」ではなく「パズル」になるので、例えば自分のように「絵描きとしてはダメ」な人間でもなんとか作業が出来るわけで。むしろ要求される能力は、「絵を描く」能力ではなく、効率性・経済性に関連する思考だろう。「絵が下手だから」と2D動画制作に距離を置く方々にもお奨めできる制作方法。といった内容を以前どこかで語った記憶もあるが、再認識した、とでもいうか。もちろん「動画」を描ける方が強い事は言うまでもない。しかし、絵が描けないからと言って諦めなければならない現状でもない。

Celeron1.0GHz+G400では、ちょっと複雑なデータになると、swf・高画質モードの24fps再生は厳しい。avi出力してようやくまともな再生速度を拝めた。

2003/02/28(金)--- サイト放置のススメ

以前、3DCG関連のノウハウ掲載サイトを探した際に感じた事がある。どこそこに情報があったはず、と思って探してみたものの、管理人の自発的意思によりサイト閉鎖、という場面が多かった。非常に困る。

個人的には、「ノウハウ情報を自サイトに掲載した以上、簡単にサイト閉鎖するな」と言いたい。各サイトの管理人の想像以上に、それら情報は有益な情報である。各管理人はその事をしっかりと認識すべきだ。普段は誰一人目に留めない情報であったとしても、ある日突然、誰かに取って非常に重要な情報になる…そんな場面はいくらでも存在する。最初から一切公開されていない情報であったならともかく、一度公開した情報を管理人自ら消去してしまうなど、その情報を欲する側にしてみれば、そこには管理人の悪意が存在するのではないかとすら思えてくる。

別に自分は、「頻繁に更新せよ」等の要求はしていない。サイトを完全放置して全く構わないし、TOPページに「閉鎖しました」と書いてあっても全く構わない。要は、条件さえ満たしていればいいのだ。過去ログさえ入手可能ならそれで充分なのだ。

維持管理にコストがかかる故に閉鎖したなら話は別だが、管理人のその時々の感情・単なる気まぐれで、他者にとって有益な情報を削除してはならない。そういった事を面倒に感じるのであれば、最初からノウハウ情報を自サイトに迂闊に掲載すべきではない。しかし、「面倒だ」と言っても、そもそも「放置する事」以上に「楽な作業」はないはずだ。なのにあえて「面倒」な「閉鎖・消去作業」を行い、わざわざ他者から顰蹙を買っている必然性はどこにもないであろう。放置する事が、他者にとっても利益になり、自分に取っても利益になる。であれば、私達はより積極的に「サイトを放置」すべきではないだろうか。

2003/02/26(水)--- CRT修理代金は高い

故障したまま放置していた19インチCRT、SONY GDM-19PS。粗大ゴミとして捨てようと考えていたが、親父さん曰く修理料金の額によっては修理して予備に残しておいた方がいいのではないかとの言。しかし本日、当人が電話で確認してみたところ、「持ち込み可の修理受付代理店が近隣に存在しないので修理センターに送る必要がある。運搬料金\3,000〜\4,000をユーザが負担」「大型CRTなので技術料だけで\20,000」「見積もりのみでも\2,000」「故障内容からするとブラウン管交換には至らない可能性大だが、それでもおそらく\30,000ほどの料金になるであろう」との話。\30,000もあれば安目の新品液晶モニタが購入できるし、19インチCRTを新規購入するとしてもiiyama製品あたりに手が届きそう。よって粗大ゴミ決定。

「2系統入力・地磁気影響自動補正機能等、機能豊富で当時はDTPユーザ向けに販売されてた19インチトリニトロン管CRTが\30,000で修理できるなら欲しい」という方が居れば喜んで差し上げるところだけど今時そんな奇特な方が居るはずもないし。5年以上経過してるからブラウン管劣化も充分あり得るし、NANAO製品ほど厳密な品質管理で市場に出てる商品とも思えない。もう1ランク上のSONY製CRTであったら話も違うのであろうが。

「CRTはTV扱い。家電リサイクル法(TV、冷蔵庫、エアコン、洗濯機)に該当して廃棄するのも面倒ではないのか」と思っていたのだが、以前ネットで調べた範囲では、TVチューナー機能を持たない製品はTV扱いにはならない。CRTは事務機器扱いになるのだそうだ。たとえ事務機器であっても、法人が利用する限りでは、メーカに有料で引き取ってもらうことが法律で義務付けられているらしい。しかし個人使用の場合は法的に何も決まっておらず処理方法は自治体に任される。現に、秋田市のホームページにアップされていたゴミ分別資料においては、「CRT=粗大ゴミ」として堂々と列挙されている。だが、自分の住んでる福島県須賀川市がどう扱うかはわからない。ネット上にはそれらしい資料は無く、各家庭に配布されている印刷物がPDFでそのまま置かれているだけだった。こういうところで若干のIT後進県らしさを感じたりする。

▲BACK