日記落書きログその１

日記にメモ的に書いてたブツの収納庫。
瑛×デイジーの漫才劇場がメインになりそうな予感アリアリです。

瑛×デイジー　その１　～呼び方編～

「ひどいよ佐伯くん！カピバラって、カピバラってーっ！」
「こら、勝手に人の携帯見るなカピバラ。いいじゃないかカピバラ、一発で判るだろ？」
「判りませんそんなの！ちゃんとわたしの名前に直してください！」
「何を言うか。この表示を見るたびプッと笑えて気が抜けるんだから、ちゃんと役に立ってんだぞ。問題ない問題ない。むしろ喜べ」
「問題大有り！ぜんっぜん嬉しくないし！」
「ふーん、そんじゃさ、そういうおまえはどーなわけ」
「…………え」
「俺の名前、なんて登録してるんだ？」
「……そ、それは、もちろん……普通に、名前、だよ？」
「…………怪しい。――――とりゃっ！！」
「ああーっ！ちょっ、返してよわたしの携帯！！」
「ぬははは、この身長差で届くもんか。どれどれアドレス帳っと……おーい。サ行にないぞー？やっぱり変な名前で登録してるんだろこのカピバラめ」
「してないってば！っていうかそもそもカピバラ違う！もう、返してってばー！」
「カ行にもないな。おまえの事だから絶対キテルで入れてると思ったのに…………ん？」
「！！っ、ちょっ、み、見ないでってば！」
「…………おい」
「…………な、何？」
「おまえ、いつからこれで登録してた？」
「い、いつからって……お、覚えてない、けど」
「いつからこれで登録してたか正直に話さないとチョップ連打の刑に頭グリグリと頬っぺた引っ張りの刑をお見舞いするぞ」
「……卑怯者～……」
「で？」
「い、言わなきゃ、ダメ？」
「言え。」
「…………始めから、デス」
「…………なんだって？」
「っ、だから！佐伯くんの電話番号を登録した時から、です！！勝手にごめんなさい！！ああもう、だから見られたくなかったのに～……」
「…………おまえね」
「ちゃ、ちゃんと言ったんだからチョップ云々は無しだよ！」
「あーそうじゃなくて！……そうじゃなくて。ハァ…………カピバラ、変えてやる」
「えっ？」
「カピバラ、ちゃんと名前に直してやるから。だからおまえ、こっちで呼べ」
「えっ？で、でも前に呼んだ時はダメだって」
「あの時はあの時、今は今！いいから呼べ！」
「っ、…………て……瑛、くん……？」
「…………よし」
　
　
＜あとがき＞
ときめきちょっと入ったくらいの状態ですかね？
なかなかGS2でSSって出来ないんですが、何となくウチのこの二人はこんな感じで名前呼びし合いそうです。
しかしあれだな、この2人のお子ちゃまな言い争いって書いてて楽しいな(笑)。
　
　

瑛×デイジー　その２　～味覚編～

「……おいカピバラ。このスクランブルエッグ、甘いぞ」
「えっ？って、砂糖入ってるんだから、甘いに決まってるじゃない」
「はあ？なんで砂糖入るんだよ。スクランブルって言ったら塩コショウだろ？」
「えー？うちはずっと砂糖と塩だよ。卵1個に砂糖5gと、隠し味に塩1gって教わったんだもん」
「マジで？信じらんない。甘いスクランブルってそれどうだよ。胸焼けするだろ。くど過ぎ。却下。以後は塩コショウで作るように、以上」
「ちょっと、そこまで言う！？だったらこっちも言わせてもらいますけどね、塩コショウだってどうなの。せっかく卵があったかふわ～っとしてるのに、それを台無しにするようにしょっぱさと辛さが出張って来ちゃって、一気に美味しさとほんわり感が半減だよ。それこそ却下！」
「それはおまえの味覚がお子様だからだ。そもそもそこまで出張るくらい入れる方が悪いだろ。いいから次回からは塩コショウで作れ！」
「イヤですー！わたしは甘いのが好きなの、こればっかりは譲れません！」
「塩コショウ！」
「お砂糖！」
「塩コショウ！」
「お砂糖！」
「塩コショウ！！」
「お砂糖！！大体暎くん、どうしてそこまでこだわるの！わたしが甘いの好きだって、べつに暎くんには迷惑かけないでしょ！？」
「かかるから言ってるんだ！」
「どうして！」
「一生別々に食事作るつもりかおまえは！？」
「…………えっ？何、それ、どういう意味？」
「――――！！あっ、いや、その……っ。とっ、とにかく、次からは塩コショウで作る事！決定！」
「っ、ちょっ」
「その代わり、俺が作る時は砂糖、入れてやる。おまえの分」
「…………えっ？」
「トレードオフ。これならいいだろ」
「え、う、うん。それなら、いい、かな？」
「どっち！」
「いいです！」
「よし。最初から素直にそう言え、まったく」
「……って、べつに自分の好きな味で作ってくればいいんじゃない？私はお砂糖、暎くんは塩コショウで」
「よくない。いいから塩コショウ入りで作って来い。そんで慣れろ、覚えろ」
「覚えろって、暎くんの好みを？」
「他に何があるんだよ。ほら、とっとと食うぞ。無駄に時間と体力を費やした。あと5分だ、急げカピバラ」
「カピバラ違う！」
（ん？でも暎くん、なんだか意味深なこと言ってたような……？）
　
　
＜あとがき＞
夕飯でスクランブル作っててふと沸いた小ネタ。ときめき状態のお弁当タイムでしょうかね。
キテルはこういう機会のたびに自分好みの味付けを覚えさせようと必死こいてると良いと思うです。そんでデイジーはよく解ってないけどとりあえずそうしてみようかな、と。
ちなみに私は砂糖派です。調味料の分量は小学生の調理実習で教えられた数値だったり。