〜総あとがき〜

  このたびは『ときめきメモリアルHaduki's Side』……もとい、『乙女物語・別解』をご完読頂きまして、まことにありがとうございました(ぺこり)。
 そうなのです。『Girl's Side』のつもりが、いつの間にやら攻略キャラ:東雲杉菜オンリーの葉月専用ときメモ話と化しておりました。人生そんなもんとはいえ、これはかなり路線がずれてませんでしょうか(訊くなヨ)。
 
(それ以前に数字や呼称等に統一がなされてないのが問題だろうって気がするんですが、それはまあ追々訂正して行くって事で。)
 
 GS二次創作史上稀に見るやる気なしヒロインを書いてやろうという出来心だったのです、最初は。こんな元ネタですから、傾向としてコメディになると思ったし。で、女版王子を書いてみたらどうかな〜となった訳です。
 そもそもこの話、たった2つのネタが始まりでした。つまり、
 
<1>杉菜の早食い&瞬間入眠を見て「……早」と呟く葉月(第2話)
<2>「おまえ……ここで俺と会った事覚えてたのか?」「え?私、忘れてないよ?」「……なんで言わなかったんだ」「言われなかったから」…確かに言わなかった、のくだり(第50話)
 
の2つです。こんな1ページ漫画で収まってしまうようなネタを、あたかも金箔を更に叩き伸ばすが如く引き伸ばしたのが、何を隠そうこの『別解』なのですね。
 ところがフタを開けてみれば何ともシリアス要素の混じった話になってしまい、苦労する事限りなし。シリアスになると杉菜はサッパリ動いてくれないのです。とにかくジメジメする。後半部分、杉菜の感情面が発露して来てからはかなりビクビクものでした。もしかして、同性にとって嫌な女になって来てないか、とね。いくら葉月限定とはいえ、誘い受けタイプになってきて、こりゃちょっとヤバくねえかオイなどと考え込むようになりました。元々がちゃきちゃきした子ではないので、そういうのもあって書いてて悩み通しでした。書き終わった今も不安なんですけどね。

 ヒロイン・杉菜の根本的な設定として、本文中に『感情がない』というのを書きましたが、実は違いました。
 自分の感情の発露自体にも気がつかない、単なるゲーム主人公以上の鈍感娘だったのです(笑)。
 そんでもって、第5話のあとがきに書いたように、モデルは『観用少女』(©川原由美子)だったのです。
 つまりアレです。「少女(プランツ)の一番の栄養は愛情」なのですよお嬢さん。そしてまた「これほどのものになりますと『選ぶ』…のでございますよ」ってヤツなのですよ。
 いわば『少女』こと杉菜は葉月を選んで、葉月はそれを愛情でもって育てた、というのがこのお話のぶっちゃけた流れな訳ですね。
 …なんだい、50話にも至った話がたった1行で説明終わっちまったよ(-_-;)。
 ただ杉菜の事、魔法が解けた後も性格は変わらないし体質も変わらないです。このまんま。ホント、葉月は苦労します。ホラ、夜とかね(^.^;)。

 2002年の王子の誕生日の一環として始めたこの連載、一年以上かけてようやく完結できたのは皆様の支えがあっての事でした。
 こんな天然ボケヒロインを気に入って下さった方、はたまたツッコミの感性が筆者と上手く合致した方、更には続きものは最後まで読まないと気が済まない方、色々な方がいらっしゃると思いますが、本当に皆様の応援あってのこの作品です。心から感謝致します。
 貴重なお時間を傾けるだけの価値がある作品に仕上がったかどうかは難しいところですが、少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。
 本当に本当にありがとうございました!!


 以下、連載終了後の各話私見です。いかんせん量が多いのでお暇な方だけどうぞお読みください(^.^)。


・第1話〜2002年5月頃
懐かしー…。この頃の1ページ辺りの長さとして丁度良かったんでしょうけどね。どんどん長くなってしまいました(汗)。
杉菜が淡々としていて書いていて楽しかった覚えが。この子はシリアスより天然なところが魅力だったよなぁ。今じゃすっかり……ううう。

・第2話
〜2002年4月の回想その1
えーとですね、入学式の日の杉菜、実は式サボって昼寝でもしてようかと思ってたようです(^_^;)。葉月に会っちゃったんでしゃーねえサボれねえなこりゃってな感じで戻った訳ですね。

・第3話
〜2002年4月の回想その2
…微笑ってるんですよねぇ、ここで既に。葉月相手だからってのは確かですが、それにしてもマズった。10話以降の杉菜のヒミツが未だ本決まりじゃなかったので、この辺ではまだ無感情度は強調してなかったんだよね〜。

・第4話
〜2002年5月頃
尽んぼ登場。どーでもいいけど『尽んぼ』で一発変換されてしまう私のPCがなんかイヤだな。ま、それはともかくシスコンな弟としてボケボケな姉の為に、というコンセプトは変わりません。果たして葉月に番号教えたのは正解だったのかどうか、それは尽にしか解りませんな。

・第5話
〜2002年5月下旬から6月上旬
流行コンビ登場。この二人はホンットノリが良くて助かった。

・第6話
〜2002年6月9日・体育祭直後その1
5ヶ月も放置した上での森林公園棚ボタデート(膝枕オプション付き)。そういえばバイオリンを習わせている設定の割に詳しい曲名とか出さんかったな。私的にはアイリッシュ・エアーが頭にありましたが、皆様のご想像で補完して下さい。

・第7話〜2002年6月9日・体育祭直後その2
特筆する回でもないな。この頃は桜がまともだった事くらいですかね。てか寂尊もこの時点ではあんなはっちゃけた性格にするつもりはなかったですよ。普通のサラリーマンにしようと思ってた。出すつもりもなかったし。なのに……ハァ。

・第8話
〜2002年6月中旬
ニィやんの炒飯イベントの回。この辺りから地の文に妙なツッコミ入れる頻度が上がったな〜。こういうツッコミするのは好きなんで、補習コンビが出てくる回は非常に書いてて楽しかったです。
今読むと後半部分結構少女漫画してますねぇ。

・第9話
〜2002年7月13日
『お話』らしい描写散りばめすぎな回。そういやこの辺で守村と杉菜の初対面のエピソード入れようとして削ったんでしたっけ。まぁ杉菜が図書館で勉強中、例によって眠くなって「どうしよう…寝ようかな」と問題解き途中(脳内では解答済み)でシャーペン止めてたら、解らないんだろうと勘違いした守村が教えてくれて、けどせっかく親切で教えてくれたんだからツッコむ事もないかと思った杉菜が「ありがとう」と言って…、というエピソードでした。入れる必要もないでしょ、これじゃ。
この段階での杉菜は「綺麗」という感想を述べるのにかなり躊躇いがあるようです。

・第10話〜2002年8月4日・花火大会その1
書いててすっっごいテンション高かった回(笑)。特に寂尊の自己紹介シーン。熱も力も入れまくってました(^_^;)。
でも良いパパなんだよ、彼も。仕事バージョンだと超切れ者だしね。「こんな上司が欲しい!」というのに当てはまるような仕事振りだと思って下さい。

・第11話〜2002年8月4日・花火大会その2
杉菜の考えにそれっぽい固めの理由をつけるのが大変でした。感情に理由付けする癖が無意識的にあったのですね。それに気がつかない辺りはやっぱりニブイです。

・第12話〜2002年8月4日・花火大会その3
浴衣にはりんご飴〜。

・第13話〜2002年10月下旬
喫茶店といえばメイド服、という連想、私が今までやってきたゲーム遍歴などを如実に表してますね(笑)。

・第14話〜2002年11月9日・文化祭編その1
東雲夫妻再登場の図。この二人を一緒に出すとどこまでも暴走する気がありますなぁ。寂尊は弱くなるはずなんだけど。相乗効果?

・第15話〜2002年11月9日・文化祭編その2
思い出したように出て来ましたね、ヒムロッチ(^_^;)。この時はまだ篠ノ目というキャラを構築していなかったので、葉月でも氷室でもどっちでも使えるようにしてました。結局王子に振ったけどね。
そういや鈴木の口調モデルって『アンジェリーク』のレイチェルだったな。

・第16話〜2002年11月9日・文化祭編その3
優雅に踊ってる二人ですが、ギャルソン服とメイド服だから違和感があるはず。
あとがきにも書いたようにゲームでの最短ときめきは11月10日らしいので、それを打破してみっかと思った訳ですが、後々ドえらい苦労をする羽目になったのでした。早くときめくと3年目には倦怠期に陥るプレイと同じですよ、エエ。毎回同じ追加デート聞かされるとさすがに…というか(苦笑)。

・第17話〜2002年12月23日・クリスマスイブイブ
奈津実主役で。『恋する女の子』を書くのは難しい。奈津実はかなり書きやすいキャラだけど、それでも上手く表現出来なかった感が否めない。恋愛絡むとグッチャグチャになりますよね、うん(←知ったように言うなや)。
ここから丁度2年経って、杉菜も同じような心境になってんですね。冬だからか?

・第18話〜2003年1月1日・初詣
『大大吉吉』と尽と日比谷妹が出したかっただけ…。

・第19話〜2003年2月14日・バレンタインデー
葉月と奈津実の会話がお気に入り。この2人の噛みついてんだか何だか判らん友情関係って割と好き。
この後2年間とも、杉菜は葉月にチョコあげてません。手作りチョコを施す性格でなし、それ以前に葉月が甘いもの嫌いならあげる訳もなし。卒業後は奈津実らのアドバイスで贈る事もあるかもですが。
公式設定でははば学にはどうやら温室がないようですが、『別解』では冬の必需品(カイロかよ)という事で本格的な物があると捏造しました。あれだけの規模の園芸部で温室なかったら、研究だって立ち行かんでしょうにね。

・第20話〜2003年4月4日・始業式
なんかのエピソードを入れるはずだったんだけど…ダメだ、日比谷出したせいで入れられなくて、その後もタイミングが悪くて入らなかったというその事しか覚えてない(-_-;)。肝心の中身が忘却の彼方。
瑞希さんの出番が少なくて仕方ないので、ちょっと大事なセリフを喋ってもらいました。感情の理由付けは無意味、ってヤツですね。

・第21話〜2003年5月5日&2003年4月上旬回想
杉菜お誕生日。千晴ちゃんも登場ですね。出さないのも可哀想だし、文化祭編で出したかったのもあったので無理矢理春イベントを突っ込んだ挙句こういう形で登場願いました。主役2人のお邪魔虫にしても良かったのですが、当の杉菜が単なる友人としてしか認識してませんからねー。千晴ちゃんレベルの好意だと色んなとこから向けられてるから、全然気にもならんかったようです。哀れ、ちぃ。

・第22話〜2003年6月下旬
お約束〜♪のお見舞いイベントからのコンビネーションで。洋子姉さんは書くの楽でしたねぇ。ハッキリしてる(ステレオタイプとも言えなくもないが)キャラクターは、オリジナルでも二次創作でも動かし易いものです。おとなしいキャラの方が案外思った通りに動いてくれない(T_T)。

・第23話〜2003年8月20日頃
あ〜……この段階で千晴ちゃんが携帯電話を持っているかどうかは甚だ微妙なところです。2年目(多分)夏に購入したとドラマCDではあるからね。予想ではこっそり紐緒さんが改造してるものと思われます>携帯。
この辺りから冬のニィやんフラレイベントに向けてのプロットを煮詰めていた模様。

・第24話〜2003年9月上旬→9月16日・修学旅行編その1
修学旅行らしく清水寺に行って貰いました。おかげで一時的にどうでもいい知識を得ました(笑)。
何気に和馬がさらりと肝心なとこ突いてます。誰かを好きになるってどうしても精神的に依存してしまう部分があると思うのですよ、形はどうあれ。そこのバランスの匙加減が『好きだから好き』なのか『依存させてくれるから好き』なのかの分かれ目になるのでは?と考えた次第。

・第25話〜2003年9月17日・修学旅行編その2
『女の殺し文句イベント』が発動したこの回辺りで杉菜の変化に不安が生じましたね。杉菜はあまり『女』を売りにしてない子なので、こういういかにもなシーンがどんなものかと。お約束っちゃお約束なので書いたものの、この後ずっとその疑問と向かい合う形で書き進めてた気がします。

・第26話〜2003年9月17→20日・修学旅行編その3
杉菜の天然ボケ炸裂の回。雨宿りイベントとはいえ、尽がいませんからねー。私としてはそのまま押し倒してGo!とかやっても良かったんですが(オイ)、いかんせん土砂降りの中それもどーよという事でハズしました。けどなんか無性に照れたわ、前半部分。
杉菜が本心から「綺麗」と思えたのはここが初めてかな?それまでは「嫌いじゃない」「悪くない」「いい」とかがメインだったし。

・第27話〜2003年11月3日
『仲間っていいねイベント』とでも言っときますか。千晴ちゃんが戦線離脱以前に参戦もしていなかった事が判明。友情の方が先に立って、ドロドロの恋愛に至らなかったというところですかね。てか多分桜の方が千晴ちゃんの好みとするヤマトナデシコのイメージに近いんじゃないでしょうか。
ニィやんが悩んでるところを書くのは何故か楽しかったな〜(酷)。ビバ、切ない片想いのイイ男。

・第28話〜2003年11月3日
葉月の仕事上のライバルを追い払ってみようイベント。ゲームでは春イベントですがそっちだと上手く入らないんで秋。とはいえ杉菜が葉月をビリヤードに誘う事ってなさそうな気がするっていうか、それ以前にデートに誘わんだろこの子はって事で、困った時の神頼み、東雲家家長夫妻に一肌脱いで貰いました。
この後の悠くん(仮名)の評判がどうなったものなのか、ちょっぴり興味があったりして(^_^;)。

・第29話〜2003年11月8日・文化祭編その1
ファンに絡まれちゃったイベントの本番。これまたお約束を盛り込んで。
杉菜に対して「バカ」と言えるのは、葉月と志穂くらいでしょう。寂尊と桜は極力使わなさそう。2人とも愛情表現として使ってますので威力はデカイものかと推察されます。卒業後の杉菜には、尽が時々言ってるかも知れませんね。今イチ感情に慣れ切ってない杉菜に、しょーがないなって苦笑を浮かべながら「バカだなぁ、姉ちゃん」って。
愛ですネ。

・第30話〜2003年11月8日・文化祭編その2
アイタタタ。お約束とはいえ、一応女の自分が書くには嫌なエピソードでしたね。葉月と姫条のどっちを選ぶかっていう点で考えていった結果だからこれ以外なかったんですけど。教会もね、我ながらホント皮肉。
葉月と杉菜の抱き合ってるシーンは想像すると結構おなか一杯でしたが。

・第31話〜2003年11月8日・文化祭編その3
自分の名前と同じ物質(=ガラス)を割る事で自分を責めたかったというのを出す為に、ぶち割ってもらいました、ガラス窓(ステンドグラスではナイ)。厳密には「珪」はガラスとは言い切れないんですが、大まかな意味でガラス質って事にしました。ツッコミたい方はコソリとどうぞ(^_^;)。
ここでようやく名前呼び捨てですね。男だろうと女だろうとやっぱこれは威力デカイです。猫イベントに悶えた方なら解って頂けると思います(笑)。

・第32話〜2004年1月18日
こらまた間すっ飛ばして年明けですよ。ニィやん、とうとう吹っ切りました。…まあね、吹っ切るも何もハナから恋愛対象として見られてないもんね…哀れや(ホロリ)。第一彼の性格からしてそんなアプローチもできんかったでしょう。友達でいよう友達でいよう友(以下略)、とひたすら思い留めてたんだろうなぁ。エエ奴や、ホンマに。
奈津実は奈津実でいざとなると弱くなるタイプだと思うので、何とも進展はゆっくりそうですね。葉月と杉菜は出来上がっちゃったら後は早いだろうが(ぇ)、ニィやんと奈津実は意外と純情だからな〜。
ここで自分的に気をつけたのは、観覧車から降りる際にニィやんが手を差し出したところ。杉菜、なんだろうと思ってるんですよね。葉月相手だとそんな疑問も抱かずにすぐに手を取ってます。こういう処もニィやんはちゃんと解ってたんでしょう。

・第33話〜2004年4月中旬
3ヶ月も時間経過をすっ飛ばしたのはひたすらネタが無かった為です。他意は皆無。
2年文化祭編もそうだけど、敵を設定すると比較的すぐにまとまりますね、ネタ。マネージャーさんには気の毒ですが、勝手に電話に出て私の1日を潰してくれやがったお礼はさせて貰わないとネ!という企みから一連の葉月過労イベントが出来ました。でもまだこの時はマネさんの性格傾向は細かく決まってなかったですね。葉月とやり合えるくらいだから、『女』というより『仕事人』として実績がある方が相応しいとは思いましたが。

・第34話
〜2004年5月5日・杉菜誕生日
2年生時から続く王子と姫引き離し政策の一環とも。遊んでますねぇ、ゴロー&鏡さん。声優さんがご夫婦って事で狙ってみました(^_^;)。初代ときメモやってなきゃ気付かんですわな(って私もはばチャのインタビュー見て初めて知ったんだけど)。
葉月が着てるのはサテン系のパーティ用スーツ。色は淡色だけど街灯の光が当たって実にきらめいてます。ハッキリ言ってド派手。
ニィやんの姫条運送バイク便、案外この後もずっと続けてやってそうな気もしますね。

・第35話〜2004年7月下旬
勝手に人の携帯出るなよイベント。以前どっかに書いたもう一つの『別解』ネタでヒロインとなる女の子(『姫』に非ず)が言い放つセリフを杉菜バージョンに置き換えて使用。『別々解』とも言えるそっちは書く予定がないので、流用しまくりです。アイデアが乏しい証拠ね、とほほ。
あまりにも登場の少ない瑞希さんの為にデュエットの場を用意しましたが、私もどうして瑞希さんがあんなに杉菜ラヴなのか解らんです(←待テ)。奈津実は可愛いもの好きだから解るんだけど。

・第36話〜2004年8月下旬
葉月くん過労でぶっ倒れましたイベント。久々に洋子姉さん出したらなんかキャラ違うかも。マネージャーの名前は出さないように頑張ったんだけど。
この時は杉菜はまだ相手優先ですね〜。わがまま言うのも躊躇してるところあるし。

・第37話〜2004年8月下旬
色白王子と色黒王子、男同士の真剣会話。ニィやん、自分ホンマにエエ奴や…という一言に尽きますね。
極力スチルイベントは導入する方向で書いてたんですが、フリマはちょっと杉菜がサクラやるのは有り得んだろうしって事で、その予定があったって触れただけ。ニィやんってば上手いこと完売御礼達成したんでしょうかね?

・第38話〜2004年10月中旬・文化祭直前編その1
学園演劇に向けて始動の回。鈴木出張り過ぎ。でも好きなんだよ〜こういうキャラ〜。葉月が普通に話せる女子って言ったら、こういう性別関係なく相対する人間だろうと思います。とっくに見抜いてるんでしょうしね、葉月が頼まれると弱い事とか。そしてまた主役が鈍い場合、脇役は鋭くなくちゃいけませんからね(^_^;)。

・第39話〜2004年11月上旬・文化祭直前編その2
この辺で迷ってるのは尽のセリフにおける漢字使用量(笑)。小6ですから普通に漢字入れてもOKかなとも思うんですが、セリフの書分けという点では便利なのよね。少なくとも「ねえちゃん」は漢字でやっても良い気がしますね。この辺の表記の仕方は全編通してここかしこで苦悩の痕跡がありありと。は、早目に統一させます、うん。

・第40話〜2004年11月13日・学園演劇直前編
杉菜のジェラシー誘発要員登場。すごい捏造人格ッスね、押し花の女。てか基本主人公と被ってないか?被ってるよな?う〜ん。
この話は葉×杉メインなのでコマンドコンビのカップル化過程はバンバン省いちゃってますが、一応和馬と珠ちゃんは出来上がってます。日頃差し入れに呪い想いの丈を込め続けた甲斐はあったようです。楽ちんな恋かも知れませんが、本人達が幸せなら良いという事で。モリリンと志穂さんもほのぼのと良い感じですね。指先がちょっと触れただけでお互い顔を真っ赤にしてバッと離れてしまう程度の微笑ましさで。色サマと瑞希さんはもはや誰にも邪魔できません。

・第41話〜2004年11月13日・学園演劇編その1
ゲームと違う『眠り姫』。原作ともかなり違うが。
この一連で何を書きたかったってそりゃアナタ、ヒムロッチ以外に何があると!!第10話で寂尊の自己紹介を考えた際の如きテンションの高さで、まず真っ先に彼のセリフが浮かんださ!どんなだろうなぁ、踝まである縦ロールをなびかせた身の丈188pの大男の女装。笑える事は間違いないね!
そんなわけでこの学園演劇編は彼に捧げる愛のメモリアルなのですヨ(笑)。

・第42話〜2004年11月13日・学園演劇編その2
シャルロッテとムート。このネーミングのモデルは某花とゆめ系の漫画です。シルヴィ・ユリウス・リヒト・エーリヒ・ルードヴィヒ、どれも和馬には似合わん気がした(特に最後は)ので、脇役の子供から拝借。

・第43話〜2004年11月13日・学園演劇編その3
やっぱね、ヒムロッチには敵わん訳ですよ。カッコよく現れたニィやんも、無言のままで弓を射る葉月も(想像だけでご飯三杯いけるけどな!)。確かにこんなキャラは彼にしか出来ません。エクセレントだ、鈴木。

・第44話〜2004年11月13日・学園演劇編その4
実際の舞台だと、照明だけでも霊っぽく表現する事は充分可能なんですけどね。鈴木としてはチラッとでも杉菜のドレス姿が葉月に見られてしまうのは避けたかったようで。
後半の王子&従者&仙女の会話は書いてて楽しかったですねぇ。

・第45話〜2004年11月13日・学園演劇編その5
杉菜の微笑み爆弾、見事炸裂。本人無意識なんだよな、これ。
書いた本人は勢いのままガガーッと書いちゃいましたが、実際こんな劇成り立たないっつーの(-_-;)。キャラを知ってるからこそ何とか付いていけるんであって、単体でやったらすごい難しい事この上ないでしょうね。
や、苦労した割には楽しかったんだけど。

・第46話〜2004年11月13日・文化祭終了編
「え〜、学祭委員会主催による学園演劇メンバーの写真売上は、学園史上最高記録を更新したとの報告が入っております」――だろうよ。
「姉の胸に飛び込んだ尽くん(この時点で150p)、実は何気に姿勢を低くしてその位置を狙ったという噂が流れております」――有り得るな。
一気に演劇編を書いた名残でヘロヘロだった記憶しか残ってませんわ、もう。

・第47話〜2004年12月23日・クリスマスイブイブ再び
マスターに友情出演を願えて幸せでした(^▽^)。
葉月の出演してるCM、何となくモノトーンチックなビル群(雪あり)の中でマトリックスみたいな格好した彼がモデルウォーク発動させた挙句、かの蕩けるような微笑みでもってアップになる、というイメージがあったりして。感じとしてはトレカ第二弾のボックスイラストの微笑み、あれに近いかも。
杉菜もずいぶん人間らしくなってますね。心のモヤモヤと矛盾は恋愛に限らず人間関係にはつきもの。でも、それを晴らせるのもやっぱり人間なのよね。

・第48話〜2004年12月24日・クリスマスイブ
とにかくお邪魔虫には消えて貰って(ってそういや日比谷ナチュラルに忘れてたな…)、必要なシーンを入れました。そんでも長いが。文化祭以降葉月をちょっぴり警戒気味の尽とか書きたかったなぁ。
とりあえずは一段落ですかね。男とか女とかいう以前の、一人の人間として受け入れられるかどうかを書きたかったので、そんなに甘くないと思います。てか甘いの書けないから(汗)。

・第49話〜2005年1月上旬→2月中旬→3月1日・卒業式その1
詰め込み過ぎじゃー!一気に3か月分ですからねぇ。脇役の方々にも出来るだけ喋ってもらいたかったのですが、ここまで来て全51話とかになるとメニューページのバランスも悪いし、50話で何とか抑えてやりたくなってこうなりました。
まだまだ推敲の余地はありますね。

・第50話〜2005年3月1日・運命の日
やっと、やっとここまで……!!書いてる時丁度空腹と眠気に襲撃されててFYSの時より感無量度は低かったんですけどね、やっぱり一つの話を完結させると肩の荷が下りるって言うか(ってこの総あとがき書いてる時点でもう一つ後日談を書きたくて仕方がないのでまだ下りていないんですが)。
二人とも天然なのでツッコミ役がいないところが非常に気になりますが、この二人だからこれまで通りマイペースなまんま幸せになってくれる事でしょう。
しっかし基本主人公とは違ったイレギュラーなヒロインのつもりだったのに、すっかりこのサイトのメインになっちゃったよなぁ、杉菜ってば。おとなしい子が滅茶苦茶書き難いってのが解ったので結果オーライですかね(^_^;)。

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