あとがき

 長々とお付き合いくださり有難うございました。書いた私も疲れましたが、読んで下さった方は、もっと疲れてますよね。感謝感謝。

 この話を書いたきっかけは、……何でしょう(-_-;)。たまたま、尽を落とせないのはつまらない、という意見が多かったのを目にして、じゃあ『姉に報われない恋をする弟』というありがちなネタってのも美味しいかな、と考えて。そうしたら、後はサクサクと出て来ちゃいました。主人公を、未だ公式では存在しか知られていない日比谷の妹にしたせいもありますが。10日程度で書き上げた事に、自分でもびっくり。……愛ですかね、やっぱ(誰への?)。

 日比谷妹、やたらと強気になってしまいました。『成長した尽=レベル高そう』と考えると、彼に似合いそうなのは、同レベルで、性格が東雲姉を凌ぐ天然ちゃんか、又は非常に勝気の逞しい女のどちらかだと思ったんですよね。そしたら、彼女の性格もほぼ決まってしまいました。そしたらこんな話に……。でも、兄を持つ妹の立場だと、ああいう兄を見てると、自分はしっかりせねば、と思うようになりますよ、マジで。

 この作品は、あくまでも『小宮の想像した第二世代』ですから、もし、今後ときメモGSの2作目が出て、しかも尽達の世代になって、この話と全然違う設定になっていたら、そのときは思い切りよくこのコンテンツは抹殺するつもり。……ご意見によっては、パラレルつー事で残しますが。(←全然思い切り良くないじゃん。)

 ところで、今回一番苦労したのは、東雲姉と執筆当時は『歩(あゆみ)』という名前が公式発表されていなかった日比谷妹の名前です(^_^;)。如何にして下の名前を出さないか、という点が。おかげで、葉月王子ですら『あいつ』呼ばわりです。すまぬ、東雲姉。苗字はサントラの尽のから頂き。公式名があると、書き易いよね、ホント。

 
 
Scene 1
 
 この辺、まだ日比谷妹の性格が固まってません。少し志穂寄りにするつもりだったんだけど、このあと大分逞しくなってるなぁ。既にこの辺からして、尽が書き難かった(^_^;)。成長した彼ってのが、どんなのか想像つかなくて。

(20021015追記:この話の設定で考えると、尽がGF大量作成してたのは、一種のカモフラージュ?とか思わなくもないですね。無意識下で、『仲の良い姉弟』を崩しちゃいけない、という強迫観念が働いてたとか。……ダメだ、また妄想が(^_^;))

Scene 2
 
 紺野玉緒登場。この段階では、まだ性格を天然ダーク系(?)にするつもりはなかったんですが……。もう少し、優しい好青年にする筈が……。いえ、こういうタイプ好きなんですけど。進路とかはいいかげん。ていうか、玉緒のはコレ絶対違うだろって気がする。
(そういや、この話書いた後にブラック珠美嬢を見ました。予想以上に嫌味な女ですね、彼女……。その様を見ていた玉緒は、絶対感化されていると思います(断言))
(2004.11.22追記:句読点修正の際に、玉緒の進路希望から『看護士になりたいんだ、と聞いたのは中学の頃だったか』という原文を変更しました)
 
 ゲストは葉月・東雲姉カップル。ちょろっと出てきただけだけど、やっぱり王子、難しい。

Scene 3
 
 お弁当イベント。日比谷妹、これでも料理上手です。気配り120以上はあるでしょう(^.^)。いいなぁ、料理上手な女の子。

 屋上でお弁当って、今でも憧れ。現役時代、ずっと『屋上立ち入り禁止』の校舎ばかりだったから。空の下での御飯って、何か不思議な感じがします。

Scene 4
 
 オリキャラ・山田登場。彼女も名前がありません。この回、ときメモGSらしき人物が一人も出てこない、女だけの会話です。……いいのかなぁ、それだけの回って。私は好きな回なんですけどね。山田タイプの女は好きだ、ウム。

 この辺ではもう、日比谷妹の性格が固まってますね。あ、ちなみにこいつは獅子座のO型です(^_^;)。

Scene 5

 ときメモGS確認シーンその1(笑)。ゲストは葉月王子。やっぱり難しいわ、主人公以外に話をする王子って。

 この回で苦労したのは、各キャラの家の位置関係考証です。尽・日比谷・紺野の御三家は、小学校の学区が同じなんだから、割と近所の筈。じゃあ、王子は?と考えてしまいました。途中まで同方向、というファジィな書き方しちゃいましたけどね。実際どうなんだろう。……あ、はば学(私立)だったら学区関係ないじゃん(゜ロ゜) !!

Scene 6

 ファンに絡まれちゃったイベント。あまりこういう時の常套句って判らないんで、ファンの子の台詞ははたしてダメージがあるかどうか。集団心理は怖いよね。一人で立ち向かえないなら文句を言うな、って感じですよ、ホント。

 途中の文の書き方に四苦八苦しました。足掻いてるの判りますよね……。漫画のコマ割り的イメージで浮かんだシーンだからなぁ。少しでも、読んでいる最中に尽の辛そうな顔がフッと想像できるようであれば、成功なんですが……。文章技術の難しさを思い知った回です。

Scene 7

 これもオリキャラの回ですねぇ。ちょっと山田を暴走させてしまった気もするけど。でも、本当に『イイ女』って、自分の大切な人間の為に自分のできる事をする度胸があるものだ、とは思うので、これはこれでOKかな?

(2002.9.25追記:『はばチャ』見た処、校舎から体育館裏は見えないね、どうやっても( ̄ロ ̄lll)!!まぁ、連中が中学の頃にでも改築やら何かしたって事で、ヨロシク!!……だって、忠実にしたら、後は木に隠しカメラ設置するくらいしかないもの……。)

Scene 8

 彼からのフォローイベント。尽のキャラがつかめてない割に、この二人を書くと長くなります。男女間の丁々発止が非常に好きだからでしょうか。この辺り、日比谷妹はもう完全に『逞しい女』決定です。書いてて色気ないなぁ、と思ってたのはホントです(^_^;)。
Scene 9

 Scene11・12に向けての前置きです。強いて言うなら、テスト直前イベント?今時の高校生は、どういうカリキュラムで勉強してるのかサッパリなので、詳しく突っこまないで下さいませ。

 高校時代、私は生物部でした。部員数が少なく、広い実験室を殆ど占領してたものです。冷蔵庫もコンロ(バーナーとも言う)もあって快適でした。エアコンは無かったけど(^_^;)。この話における報道部部室は、面積は違えども、その時の心地よさを思い出しながら書いていた空間です。
Scene 10

 ときメモGS確認シーンその2(笑)。ヒムロッチはともかく、理事長は出さなくても良かったんですけどね。単に私自身が、「これはときメモGSなんだ!」と思い込みたくて出したようなものです。

 ヒムロッチは、ぶっちゃけ同年代なんで、何だか妙にはまれないんですよ。どっちかと言うと、マスターと一緒にからかって遊んでやりたいタイプ(^.^)。でも彼の台詞は分り易いんで、書くのが非常に楽でした。それっぽくなってましたか?

Scene 11

 ゲストは東雲姉。私の中では、非常に王道いってるキャラになりました。山田タイプの女も好きですが、こういう天然ちゃんも結構好きです。ドジっ子であるが故に『完璧』と言うやつですか。

 内容は『ひびやんの悩み相談室パート1』。あまり他人様のカウンセリング経験が乏しいので、本当にこれで勇気付けられるのかな〜、とか思ったりしてるんですが。

Scene 12

 彼の弱音告白イベント。なんか、尽、ダメダメですねぇ。本当に、これでちゃんとモテているのだろうか、我ながら不安になってきましたよ。屋上か教会か悩んだけど、最終的にはこれしか思いつきませんでした。つーか、ときメモGSなら教会だろ!!そう決まったら、後はスンナリ書けました。BGMは『葉月珪テーマ曲』シリアスアレンジでどうぞ(^.^)。←手前味噌だけど、お勧め。

 ここと結婚式後のシーンが書きたくて始めたんです、この話。

 ジャージ着て雑巾持って教会に入った日比谷妹。やっぱり色気ありません。でも、この回の彼女は一番格好良い気がします。こんな子がライバルになったら……私だったらKO負けするわね(-_-;)。

Scene 13

 男友達からの告白イベント。この辺では最早、『実はダーク・ブラック属性』が決定してます、玉緒くん。案外内気な奴ほどキレた時って怖いもんです。彼も何かこう、振り切れちゃったんでしょう。

 その後は、デートのお誘いイベント。この辺の尽はどうなんでしょう、ちょぴっとづつ勇気が出てきたかも?ってところでしょうかね。友好度は初期状態でかなり高めになっているので、この辺から少しづつときめき度が上がろうとしている、って感じですか。

 尽って、何だかんだ言っても甘えん坊だと思うのですよ。お姉ちゃんっ子だし。だから、甘えられる相手に弱いんじゃないかな、と思った次第。しっかりしているようでもね。

Scene 14

 ナンパイベント。……と、花火大会イベント。ナンパ野郎に対する日比谷の質問は、割と前からストックしてあった台詞です。漢字の方は書けますが、さすがに毒草十種類の有毒成分までは私もちょっと(^_^;)。この時の尽のリアクションは、夢に出てきた王子のそれを流用しました。(夢にまで見たのか!)タイミング良かったんで、その夢の中の肩に回された腕の感覚を思い出して書いた訳ですが、それってつまり、寝てる最中に肩凝ってたって事かしら……。

 丁度これを書いた日、地元の花火大会だったので、それを見た後に書きました。なんか見ながら思っちゃった。「なぁ……花火が消えたあと……(略)」の台詞が蘇るのよ、脳裏に。隣にこの気分を解ってくれる人間がいて欲しかったわ(^_^;)。

 そういえば、氷室先生の浴衣姿は撮影できたんですかね、山田姐さん。

Scene 15

 苦渋の修学旅行編スタート。前回の花火大会が終わった後、かなり旅行編の書きだしに苦労しました。その痕が、読んでいてアリアリと解るかと思います(泣)。ただでさえ、京都・奈良という私のツボ地域なので、どうあっさりさせるか、という点が……あっさりしてるどこじゃなく、無駄に長いんですけど。この苦悩は旅行編最後まで続きます。
Scene 16

 修学旅行イベント開始。東雲姉がでばってます。彼女は何となく書き易いキャラですね。多分ゲーム中でのシンクロ率の高さ故でしょうか(苦笑)。この回で日比谷妹に『相当の大食漢』という属性が付加されました。その分エネルギーは消耗してるから良いんでしょう。こっそりクローバーの指輪がトリを務めてたりして(^.^)。

 枕投げイベントは、何となく入れてみました。日比谷妹の戦い好きっぷりなら、これくらいの事はやってのけそうな気がします。

Scene 17

 彼の寝顔イベント(^.^)。冒頭辺りのシーンを書く為に、京都旅行の際に使ったガイドブックを引っ張り出して、バスの発着場所を調べました。おそらくJRバスを利用。←こっちの方が本数多いんですよね。
 京都御所拝観に関しては、未成年だけだと駄目ですが、修学旅行の班別行動などの際は連絡の事、とかあるので、もしかしたら引率アリで行けるのではないかと(未確認)。

Scene 18

 頼忠さん彼とのかわらけ投げイベント。お約束のエピソ−ドですね(笑)。色々悩んだ末に、二人には神護寺に行ってもらいました。『上手く飛ぶと願い事が叶う』というのはあるんでしょうかね?厄除けだけだったら、ちょっと困る。

 ふきのとう羊羹、学生時代に行った時食べました。友人と二人、まさに物は試しで。もう二度と食べるものかと思いましたわ(-_-;)。でも、好きな人もいるんだろうなぁ。話のタネにするなら、お勧め品かも。

 最後に、彼からのお土産プレゼントイベント。尽がくれたカードは、松栄堂さんの文香カードがモデルです。あれ、好きなんですよ。一応各植物の花言葉を調べたりもしました。桜が一番それっぽかったので。『精神美・優れた美人』というやつ。

Scene 19

 この話における全ての始まりのシーンで、決着をつけました。当初は無かったシーンですが、書いてる内に、ここで何とか尽に吹っ切らせたいな、と思うようになりました。今思うと、それで正解だったと思います。だって、この後のシーンが長くなったから(^_^;)。
Scene 20

 この後3回に渡って、王子と東雲姉の結婚式シーンです。ときメモGS確認シーンその3かも。とにかくみんな一行は喋ってます。これで出ていないのは、千晴君とギャリソンと花椿センセイです。センセイは出したかったなぁ……(ヤメレ)。

 山田の正体は……ま、でっちあげ設定ですから、その辺はご勘弁を。

 このシーンを書くにあたり、結婚式の控え室には何が置いてあるのか、という事を調べたんですが……ネットでは判りませんでした。みんな人物の方に目が行ってるから(当たり前)。え?友達に聞けって?そういう事に縁のある友人、殆どいないんスよ(^_^;)。てな訳で、結婚式シーンは胡散臭い構成になってます。


Scene 21

 男同士の牽制イベント。大体先が読める台詞だとは思いますが、王子に対する尽の台詞は気に入ってます。「葉月より先に、しっっかりと」の部分を強調してお読みください(^.^)。

 そういえば、尽と山田を直接会話させたのって、この回が最初で最後だな〜。

Scene 22

 ラストシーン、大分乙女回路を爆走させて、リミッター外したつもりなんですけど、どうでしょうか?やっぱ『薔薇に口付け』は基本でしょう!?
 この年になって、初めて資料を読んで、ブートニアの存在・意味を知りました(^_^;)。ホワイトローズはゲーム中の某ラブラブ会話から持って来ましたが、花言葉はこの場合婚礼用と言う事で『幸福な愛』と解釈してます。彼の心に咲いた、小さいけれど確かな愛、という事でしょうかね。……自分で書いてて砂吐きそーだ(-_-;)。

 

 
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