線画抽出の方法アレコレ(Photoshop5.0/PhotoshopElements2.0)


目的 : 別の紙に線画を描いてPCに取り込んだ場合に、線画レイヤーを作る。
前提 : 原画をスキャンし、ホコリ取り・コントラスト調整などのクリーンアップが済んでいる。

失敗が不安な時は、『背景』をコピーして『背景のコピー』レイヤーを作り、それを使うと吉。
Elementsで可能だと判っているのは【3】【4】【5】【6】【7】【9】【12】【13】の方法。
(※基本的にWindows版での試行。Mac版/フィルタ使用のケースは動作確認してません。特にOS9以前)

 
 

【1】 チャンネルを利用する方法<無印>

RGBモード・グレースケールモード、どちらでも可能。
 
(1) パレットをチャンネルに移動し、好きなチャンネルを一つコピーし『アルファチャンネル1』を作成。
(2)
 
[選択範囲]→[選択範囲を読み込む](選択範囲の反転にチェック)をクリック。
(1)で作った『アルファチャンネル1』を選ぶと、これで主線の選択範囲が出来る。
(3) レイヤーパレットに戻って、新規レイヤーを1つ作る。
(4) 任意の描画色を選んで、[編集]→[塗り潰し]-[描画色]。
(5) 線画レイヤー完成。
 
 

【2】 フィルタを利用する方法・その1<無印>

使用するフィルタ: Eliminate White filter (DL先→Etsuro Endo Design homepage
RGBモードでのみ可能。プラグインフィルタなので、先にPhotoshopプラグインフォルダに入れておく。
 
(1)
 
『背景』をダブルクリックして、レイヤーオプションでレイヤー化する。名前は任意。
※『背景』のままではこのフィルタはかからないので、必ずレイヤー化する事。
(2) [フィルタ]→[Transparency]→[Eliminate White]をかける。一旦画像は薄くなる。
(3)
 
[レイヤー]→[マッティング]→[白マット削除]を選択。画像の濃度が復活。
この段階で線画自体は抽出され、ベースとなる線画レイヤーは出来上がり。
(4) レイヤーパレットにある『透明部分の保護』のチェックボックスをチェックする。
(5) 任意の描画色を選んで[塗り潰し]なりブラシなりで着色する。
(6) 線画レイヤー完成。
 
(補足)
Elementsではたとえフィルタファイルをプラグインフォルダに導入してもこの方法は完全には使えません。
[マッティング]→[白マット削除]の機能がないので、(2)の段階で止まってしまいます。
レイヤーを重ねたりコントラストを調節したりすればElementsでも使えそうですが、繊細な線の表現はどうかと。
あとこのフィルタは少々古い物なので、Mac OS Xでは動作しない模様です。別の方法を探しましょう。
 
 

【3】 フィルタを利用する方法・その2<無印><Elements>

使用するフィルタ: Luminosity→Opacity
CD-ROM内にオプションで入っている『FFACTORY』フォルダをPhotoshopプラグインフォルダにコピーしておく。
RGBモードでのみ可能。はるうさぎさんのサイト『星宿海 渡時船』で知った方法です。
 
(1)
 
『背景』をダブルクリックして、レイヤーオプションでレイヤー化する。名前は任意。
※『背景』のままではこのフィルタはかからないので、必ずレイヤー化する事。
(2) [フィルタ]→[Transparency]→[Luminosity→Opacity]をかける。
(3)
 
線画レイヤー完成。
色を変えたい場合は、【2】の(4)〜(5)の手順。

(補足)
この方法は理論的には同様のフィルタさえあればElementsでも可能なやり方です。
現実にはElementsのCD-ROMにこのフィルタは入っていないので、デフォルト状態では使えないと思います。
フリーで配布されている同様のフィルタをDLして、それを利用すれば出来るかも知れません。
無印使いなら一番手っ取り早い方法かも。
適用させるとほぼ白黒の線画になるので、色変更は後からした方が吉。

 
 

【4】 フィルタを使う方法・その3<無印><Elements>

使用するフィルタ: AlphaWorks (LINEART WhiteOut-remove from BW lineart)
DL先→『Cybia(イギリスのサイト。英語)』→『Freeware』→『"Works"Plug-ins』→『AlphaWorks』
 

(1) 『背景』をダブルクリックして、レイヤー化する(名前は任意)。
(2)
 
[フィルタ]→[AlphaWorks]で詳細設定用のボックスが出る。
上部プルダウンメニューから『LINEART WhiteOut-remove from BW lineart』を選択。
(3)
 
適用度やRGB調整バーで詳細を任意設定して「OK」を押すと線画抽出完了。
RGBが調整できるので、この段階で線画の色も変更可能。
 
(補足)
【3】の『Luminosity→Opacity』はElementsの場合簡単に入手できないので、類似のフィルタを探してみました。
調整が少々面倒なところはありますが、無料入手のフィルタでは一番手っ取り早いのではないかと思います。
この『AlphaWorks』、画像透明化に関するフィルタが幾つかまとまって入ってるフィルタなので、画像全体の透明度も色調を変えながら調節する事が可能な様です。
 
 

【5】 レイヤーオプションの『乗算』を使う方法<無印><Elements>

(1) 『背景』をダブルクリックして、レイヤー化する(名前は任意)。
(2) レイヤーオプションを『乗算』にして、レイヤー群の一番上に移動。
(3) 線画レイヤーもどきの完成。

(補足)
[色調補正]で多少は調節できますが、下のレイヤーの色と重なるので、思い通りの色にするのは厳しいです。
 
 

【6】 『ブラシ定義』を利用する方法<無印><Elements>

漫画家・道原かつみさんのサイト『ねこまたぎくらぶ』に載っていた方法。
2500ピクセル角以内の大きさでしか使えないらしいです。

(1) 線画として抽出したい部分を矩形(四角)選択ツールで選択する。
(2) [編集]→[ブラシを定義]で選択した部分をブラシとして定義する。名前は適当に。
(3) 新規レイヤーを作り、(2)で定義したブラシを任意の描画色を選んでブラシツールで1回だけ描く。
(4) 移動ツールで任意の位置を合わせれば、線画レイヤー完成。
 
(補足)
(4)の位置合わせ、前もってガイドになる基準点を作っておけば楽かもですね。
 
 

【7】 擬似レイヤーマスクを使う方法<無印><Elements>

特にレイヤーマスク機能がないElementsで有効だと思った方法。
情報元は『らくがき本舗』さん及び『G-Trip(現在ロスト)』さんの両サイトです。ここでは前者を参考にしています。

(1) 『背景』をCtrl+Aで全部選択。[編集]→[コピー]でクリップボード上にコピーしておく。
(2)
 
 
[レイヤー]→[新規調整レイヤー]→[色相・彩度]で『背景』の上に調整レイヤーを作る。
(※レイヤーパレットの下にある白黒で分けられた○印をクリックしてもOK)
この時色相・彩度調整バーが出るが、何もいじらずに「OK」を押すと、擬似レイヤーマスクが出来る。
(3) 右側のレイヤーマスクサムネイルをAltを押しながらクリック。見た目真っ白になるけど問題無し。
(4) (1)で作っておいたクリップボード上のコピーを(3)に[編集]→[ペースト]すると、『背景』がコピーされる。
(5) (4)のレイヤーマスクを、[イメージ]→[色調補正]→[階調の反転]で白黒反転させる。
(6) Ctrlを押しながらレイヤーマスクサムネイルをクリックすると、線画部分だけが選択範囲として選択される。
(7) 新規レイヤーを作り、そこをアクティブにする。任意の描画色で[編集]→[塗りつぶし]。
(8) 線画レイヤー完成。『背景』と調整レイヤーは削除してもOK。

(補足)
実験して、Elementsでは一番良い方法じゃないかと思いました。
【5】だと位置の調節が面倒だし、限界サイズがありますから、こちらの方が手順は多くても汎用性が高そうです。
かなりの裏技なんでしょうが、こういう方法を掲載して下さっていたサイト様方に感謝!
ちなみに(2)の手順は[新規塗り潰しレイヤー]→[ベタ塗り]でもOK。
 
 

【8】 [選択範囲]→[色域指定]を利用する方法<無印>

主線がハッキリしている場合に有効なやり方。

(1) 『背景』をダブルクリックして、レイヤー化する(名前は任意)。
(2) [選択範囲]→[色域指定]で許容範囲を任意に設定し、(1)で作ったレイヤーの白部分を選択する。
(3) 選択範囲を[編集]→[消去]。不要な白い部分が消えたら、選択を解除。
(4) レイヤーパレットにある『透明部分の保護』のチェックボックスをチェックする。
(5) 任意の描画色を選んで[塗り潰し]なりブラシなりで着色する。
(6) 線画レイヤー完成。
 
(補足)
色域を指定する際、選択領域の許容範囲は、0〜200(多分)まで設定可能です。
この値を大きくすればするほど、主線にはみ出す範囲が広がる=線の太さが変わってしまいます。
完全に二階調化した画像でなければ、臨機応変に値を設定した方が良いでしょう。
 
 

【9】 マジック消しゴムを使う方法<Elements>

Elementsまたは無印の7やCSで出来る方法。5では機能自体がない…。
お絵描きさんねっとわ〜く』の助け合い掲示板・過去ログで見かけた方法です。
 
(1) 『背景』をダブルクリックして、レイヤー化する(名前は任意)。
(2) マジック消しゴムツールで、白い部分を消していく。
(3) 線画レイヤー完成。

(補足)
マジック消しゴムツールは、マジックワンドツールと同じで隣接した同一〜近似色域を一気に消すツールです。
その性質を理解していないと、肝心の主線部分まで消してしまいます(実際やりました…)。
ペン入れ線などハッキリ地の色と線の色が区別出来る場合は有効ですが、鉛筆線などではかなり厳しいかと。
 
 

【10】 DLしてきたアクションを使う方法<無印>

細かい調整は不可能だが、アクションを再生すれば勝手に出来上がるので楽と言えば楽。
アクション実行中に自動的に別窓を開いて生成するタイプが多い気がします。
現在以下の2つはフリーで使えるようです。探せばもっとあるかも。
  ・ http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se196538.html
  ・ http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se177632.html
(追記)
探してみました。
  ・ 『まるたぁ小屋』→『製品』→『CG作成補助』→『
まるたぁアクションfor CG Creators Ver5.31』
この中の『MAレイヤー作成』の中に線画抽出アクションが入ってます。
 
 

【11】 クイックマスクモードを利用する方法<無印>

情報元はべにょさんのサイト『そらまめのいえ』です。
RGBモード。
 
(1) モードをRGBにしてから、新規レイヤー(レイヤー1)を作成。
(2) [選択範囲]→[全選択]の後、[編集]→[コピー]でクリップボード上に原画のコピーを複製する。
(3) (1)で作ったレイヤー1をアクティブにしてから、クイックマスクモードを適用する。
(4) [編集]→[貼り付け]で主線部分のみがマスクされる。
(5) クイックマスクモードを解除すると、主線部分のみが選択された状態になる。
(6) 任意の描画色で塗り潰す。
(7) 線画レイヤー完成。
 
(補足)
この手法は割と多くの人が使っているようですね。確かに楽。
 
 

【12】 フィルタを使う方法・その4<無印><Elements>

使用するフィルタ: Alpha Change at RGB
DL先→MuRaさんのサイト『むら・む〜ちょ!』→『シームレスパターンを作ろう』→『汎用フィルタ』→『汎用フィルタA Ver.1.0』(このフィルタAの中に入っています)
 
(1) 『背景』をダブルクリックして、レイヤー化する(名前は任意)。
(2) [フィルタ]→[MuRa]→[Alpha Change at RGB]。
(3) 詳細設定ボックスが出るので、バーで数値を任意設定して「OK」を押すと線画抽出完了。
 
(補足)
【4】の『AlphaWorks』同様、フリーで入手可能なフィルタを利用した方法です。
指定した位置と同色のピクセルの不透明度を変更するフィルタだそうですが、線画抽出にも使えました(背景の白色を指定した状態でです)。
実験時の画像にもよるんでしょうが、私の場合全部数値を0にしたら抽出出来ました。

 
 

【13】 エフェクトブラウザの追加ファイルを利用する方法<Elements>

使用するエフェクト: a透明線画
DL先→
キノポスさんのサイト亜夢世界』→『Download』→『PhotoshopElements機能補完』(1.0又は2.0のみ)
DLした圧縮ファイルを解凍後『Setup.exe』をWクリックしてインストールすると、Elementsのエフェクトブラウザウィンドウに機能が追加される。
グレースケールモードのみ。

 
(1) 『背景』をダブルクリックして、レイヤー化する(名前は任意)。
(2) エフェクトブラウザを開いて、[a透明線画]をダブルクリックする(又は選択してから『適用』を押す)。
(3) 自動的に処理が開始され、別の新規ファイル上に抽出された線画レイヤーが生成される。
(4) 複製元の原画ファイルを閉じて完了。
 
(補足)
削除された機能の幾つかを追加するもので、グレースケールモードでエフェクトブラウザに追加された『a透明線画』を選ぶと線画抽出が出来るそうです。(Elements3.0は未対応)
こちらのサイトの同じページでは無印5.0以前の透明化アクションなども配布してます。
 


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