(2008.11.13 : 某所で突っ込まれたので、本文を改稿・追記しました。ご了承下さい)
手塗りでイラストを描くと、PC上にスキャンする時に水彩紙のテクスチャが目立って汚くなる事がままありますが、そんな場合の対応策だそうです。
情報ソースは2chの『手描きによる色塗りのコツ』スレの過去ログです(【2】のレス番750の記事が元?既にテンプレ化してますが)。
(スレの過去ログまとめサイトはこちら→手描きによる色塗りのコツ&水彩絵具による色塗りのコツと科学)
過去ログ探すのが面倒なんで(オイ)、勝手ながら改稿した上で、メモ&実験させて頂きました。
情報提供者様、感謝です。
(1) | 原画をスキャンする。(以下、この画像を『A』とする) |
(2) |
次にもう一度、原画を90度又は180度回転させてスキャンする。(以下この画像を『B』とする) (※必ず原画そのものを回転させること!) |
(3) | Bの画像を[変形]で90度又は180度回転させて、Aと同じ向きにする。 |
(4) |
B画像を全選択して切り抜き、Aの画像上にペーストする。 この後Bの画像は閉じてOK。 |
(5) |
Bがペーストされたレイヤーの描画モードを『差の絶対値』にして、Aと絵を合わせる。 (角度がズレていたら[変形]→[回転]等でピッタリになるまで調整) |
(6) | AとBの画像が重なったら、Bのレイヤーの描画モードを『比較(明)』に変える。 |
(7) | 不透明度を調節して、統合したら完成。 |
で、命題を与えられたら実験したくなった+実際のサンプルが上がってるページが当初見当たらなかったので、個人的にテクスチャの凸凹が気になる水彩紙を使って、幾つか作例を拵えてみました(というか、これを作りたかったが為にこのページを作ったとも言える)。
着彩はカラーインク使用です。
原画のみ | 原画+比較(明) | |
ラングトン | ||
マーメイドリップル | ||
ウォーターフォード | ||
ビバルデ | ||
ストラスモア |
<私感>
今まで手塗り絵メインでやってきて、いつも苦労していた紙の表面の小汚さなんですが、こんな操作で軽減できるというのは非常に目鱗でした。
特に↑サンプルのラングトン!なんですかこの変わりっぷりは!
サンプルとして判りやすい色相に補正したにしても、全然目立たなくなりすぎです(日本語変です小宮さん)。
比較(明)だとやや色味が薄くなるので色調補正は必須ですし、AとBの画像合わせが少し面倒ですが、手塗り絵描きにとっては有用なTipsですね、これ。
以下、手塗りではないですが余談。
本業がフォトレタッチなので、表面が絹目調のスナップ写真(しかも小さく写ってる奴)をバストアップで拡大してくれ、という要望が結構ありまして、上記の技法を応用出来ないかと企んだ事があったのですが。
見事にダメダメでした。_| ̄|○
ええ、地道にスタンプやスポット修復やブラシの各ツールで直した方がまだ綺麗でした…。
スキャナ性能とかレタッチャーの腕とかの要素もあるそうですが、写真に関しては絹目テクスチャの誤魔化しは上記技法では相当難しいと思われます。まあ、写真にもよりますけどね…。