6/8の日記
この日は朝3時半に目を覚ます。場所は戦場ヶ原近くの赤沼駐車場。広い駐車場だが泊まりの車は5台ほど、すぐ出発の用意を始めるが、
ほかの車のほうは動きがないので、ちょっと遅いが4時ころ意を決して出かけることにする。もちろん行き先はあの小田代原だ。
国道を横断し、日光てくてく歩道を歩き出す。このてくてくというのは道の名前である。
入り口の看板に熊出没注意と書かれており一人歩きはちょっと不安だが前後に人影もないのでそのまま出発することにする。
日光の小田代原 | ||
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日光の小田代原といえば、カメラマン仲間で圧倒的な人気を誇るもの、それはたった一本の白樺の木、貴婦人と称されるこの木だろう。 この一本の木を撮影するためにいかに多くの人たちがこの道を歩んだことだろう。それなのに今日は前後に誰もおらずただ一人私だけが林を抜け小田代に歩んでいる。 |
あっけない出会い | 展望台近くの白樺 | |
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日の出の時刻だが空はどんよりとしている。しかし、眼前に広がる風景はまさしく小田代原だ。 |
展望台から1 | 展望台から2 | |
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5時前についた展望台近くの歩道から撮影をする。 さすがに此処には先客のカメラマンが若干と言いたいところだがただ一人だけいた。声をかける。 この方は大勢で群れるのは嫌いということで、数分後には、この場を離れ歩道を奥のほうへ機材を抱えていってしまった。 |
展望台から見た貴婦人 | 展望台右手の白樺 | |
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早朝の周辺の山には雲がかかり、雨こそ降らないものの晴れる見込みは少なそうだった。 |
小田代周辺の山、日光の白根山? | 三岳方面に雲海 | |
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丁度この時期にはズミの花が満開であちらにもこちらにも咲いていた。 私も早々にもと来た道に向かう。 往路ではほとんど撮影しなかったので帰り道では撮影しながら帰ろうとデジカメとリバーサルを用意し撮影しながら戻る。 |
ズミの花盛り | 小田代入り口手前の唐松林 | |
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とにかく静かな森は小鳥の声とせせらぎの音だけが私を包む。 戦場ヶ原に近づいたところ、突然林の奥から別の音が、鹿だ。とっさにカメラを向ける。3頭お尻を向けて林の中へ入っていった。 |
戦場ヶ原に鹿 | 三頭の鹿 | |
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林の中にはところどころに黒いものが、一瞬、熊かと思ったが朽木の折れたものと判明。胸をなでおろす。 林の中には結構古木や朽木もあり、自然の摂理を感じる。私もいずれはこんな具合に枯れてゆくんだなあ。 とにかく、新緑と美しい小鳥のさえずりとせせらぎの音が印象に残った。 |
驚き | 朽木 |
さて、此処で私が写真にのめりこんだ一つの理由、それは私の義兄の遺作集だった。前田真三先生に師事し風景写真を撮っていた義兄、
故渋木俊明氏の写真集はいまだに私の手元にあり、時として参考にさせてもらっているがその中の一枚をぜひ披露したい。
これは初冬の写真で、手前にはかなり水が多かったと聞く。したがってなかなか珍しい写真のようである。
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小田代原をあとに駐車場に戻り遅い朝食を摂る。8時を廻るころ小学生の一団がバスでやってきた。ほかに一般客も駐車場へ続々とくる。
これから小田代原に向かうのだろうか。私はあまり込まない内に退散しよう。
そして、次の目的地、竜頭の滝に向かう。
まずは滝上部の駐車場に駐車し、橋より上の部分へ、此処まできたら晴れている。ほんのわずかで天候はすっかり変わってしまった。
竜頭の滝 | ||
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竜頭が滝、この前来たときはまだ回りのつつじは咲いていなかったが、今度はすでに盛りを過ぎた感じだ。 わずかに咲いているつつじは、すでに一部を川左側の岩の上に花びらを散らしている。画面では良く見えないが。 |
広がっていた川幅が急に狭くなる | 滝の脇にはトウゴク三つ葉つつじが | |
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新緑もすっかり濃さをましている。 |
急峻な流れ | 激流の片隅で | |
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続いて橋の下流、左岸の遊歩道から覗いた川の様子を撮影。 |
橋の下流、岩をかむ水と山つつじ | 中禅寺湖に向かって | |
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山つつじが鮮やかな色を見せる。 車を移動し、今度は滝の下からの撮影。 |
河岸の山つつじ | 滝の下部、下の橋の上から | |
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土産物屋さんの軒の下を通り、展望台に、此処ではすでに一部カメラマンがファインダーを覗いていた。 此処にはピンクのトウゴク三つ葉つつじが咲いていた。 |
展望台から | 此処にもつつじ |
この後、中禅寺湖、華厳の滝、いろは坂とあるのだが、中禅寺湖畔についたとき、またしても雲が湧き出したので、
今回はそのまま撮影せずに帰ることとしました。
長いこと、ご覧戴き有難うございました。この旅日記の御感想をぜひbbsにて戴きたいと思います。