雨に煙る磐梯山登頂記
2005年8月9日、10日、生まれて初めて65歳にして磐梯山に登った。
登山道は一番きついと言われる翁島登山道、今年から猪苗代リゾートスキー場のゴンドラが夏も営業することになり
ここのスカイシャトルでいっきに1200mまで登る。ここから山頂1818.6mまでが徒歩登山となる。
健脚だとここから1時間半ないし2時間のきょりだとのことだが、標高差619mの急傾斜登山は思ったより遥かにきつかった。
今回は同行者3名(いずれも65歳以上)、うち1名は片足、片手が不自由なことも有り無理をしないで登ることにする。
当初3時間ぐらいの目標だったが、途中で簡単写真撮影もしながらで、出発10時15分、頂上到着15時となってしまった。
天候は曇り、視界はあまりよくないが天気予報では雨の心配はないので、夕日、星空、朝日の撮影を期待しながら登る。
3分の1ぐらい登ると背の高い木はなくなり、素晴らしいお花畑が出現、花の名前はあまりよくわからないものの、疲れを忘れさせてくれる。
今回は200万画素のデジカメでこの花達を撮りながら頂上を目指すものの、急坂のためのなかなか足が進まない。
やっと大きな岩が近づいたと思ったら、なんと4合目の表示、ガッカリしながら頂上に向かった。
途中20m位登ると休むといった具合で疲れた身体に鞭打ちながら汗びっしょりになって進む。(下参する人たちから励まされながら)。
午後3時やっと山頂に到着、トンボが沢山飛び交っている。視界は残念ながらあまり良くないが、視界は一応360度。山頂近くにテントを設営する。
携帯電話を見ると残念、圏外のマーク。ラジオでは高校野球の中継で天気予報は聞くことが出来ず。
山頂からは裏磐梯の秋元湖や桧原湖、小野川湖などが時折雲間から望まれる。南側は猪苗代湖、町、ゴルフ場やスキー場がこれも雲間から。
夕方になったが夕日はNG、町の明かりもわずかに見られる程度。テントにもぐって天候の回復を待っていると雷の音が遠くで聞こえる。
近くに来ないのを祈りながら固唾を呑んで状況を確認する。
ここで気になってきたのが天気の情報、8日の状態だと雨は10日の午前中は大丈夫だったのに、実際には崩れるのが早くなっていたのだ。
雷が治まったので外にでると町の明かりが光り輝き、素晴らしい光景。
猪苗代町、会津若松市、喜多方方面、裏磐梯、中ノ沢温泉方面などが手に取るようだ。
早速カメラをバルブにセットし時間の来るのを待つことにする。ところが30分ぐらいたっただろうか、雲が出てきて撮影中止。
三脚を残しテントに戻る。12時を過ぎたころからテントをたたく雨の音、次第に雨足が強くなってきた。
時々弱くなるものの晴れる希望はなくなってゆく。おまけにテントの中に雨水が、こうなると眠ることは困難になり明るくなるのを
ひざを抱えてただじっと待つことになってしまった。
4時ころになると少しずつ空は白み始めてきた。しかし相変わらず雨は続く。明るくなり雨がやんだらテントをたたみ、
出しておいた三脚を取り込み何時でも出られるように腹ごしらえ、荷物の整理を始める。
雨がやんだので、急いでびっしょりになったテントを畳みリュックにつけて下山開始、時刻は5時20分くらいか。
下山は雨に濡れ、川となった滑りやすい登山道を慎重に下る。下山開始から降り出した雨と風の中、こうなると雨がっぱもあまり役に立たない。
途中防寒用に履いたズボンが水で重くなったので脱ぎ、下山を急ぐ、もう完全にどぶねずみ状態。
パンツもシャツもびっしょりとなっていた。登る時は先頭を進んでいたAさん。さすがに片手が不自由だとつかまりながらの降りは大変。
片足も悪いので一歩一歩慎重に、足場を確認しながら下りる。
それでも何とかゴンドラ口にたどり着く、時に8時一寸すぎ。スキー場から迎えに来ていたトラックに乗ったときは無事に戻れてほっとした。
(この日雨のため、ゴンドラはストップ。前日夜間撮影して、朝下りると言っていたので待っていてくれたのだ。感謝感謝)
今回は枚数が多いのですべてスライドショーでご覧ください。
9/3 遅くなりましたがリバーサルの現像が上がりました。
前述のように期待した夜間撮影は駄目でしたがかろうじて1枚のみ写っていました。
磐梯山頂の眺望ということでアップしてみました。
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